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 2012年7月28日(土）
ウェリビーパークマンション
Werribee Park Mansion
ウェリビー Werribee
メルボルン Melbourne
この場所の地図Google Map (航空写真）
メルボルンの西の端、ウェリビーに移民時代の農業ビジネスで成功した資産家の豪邸がある。周辺部も含めて現在は、州立公園となって各種の観光施設が揃っている。
撮影データ Canon EOS ５DMarkⅡ プログラムAE 評価測光 絞りF10.0 1/640秒
ISO感度 800 露出補正 オート JPG レンズ EF 24-70mm f/2.8L USM
2010年12月31日 板屋雅博 撮影
 ウェリビーパークマンション
Werribee Park Mansion
建築：１８７４年ー１８７７年
建築様式：ルネッサンスリバイバル
総部屋数：６０室
用途：住居棟、ビジネス棟、農業用の施設
公開されている部屋：ベッドルーム、リセプションルーム、台所など
ウェリビーマンションは、富豪農家のThomas, Andrew Chirnsideによって建設された。一族の創始者トーマス・カーンサイドと弟のアンドリューは、１８３９年にスコットランドからオーストラリアへ移民してきた。最初の数年は、南豪州、ビクトリア、ＮＳＷを旅行。１８４０年代後半に、ウェリビー川のそばに、土地を購入。１８５０年代には、ウェリビー地区の大半を購入した。広大な土地を使って大がかりな農業ビジネスを開始した。
 牧舎や羊毛用倉庫、居宅を１８６０年代に建設。ポイントクックにも居宅を建設した。甥のロバートカーンサイドは、ウェリビーに住みついて拡大するビジネスを管理。ウェリビーマンション（カーンサイドマンション）は、アンドリューと妻マリー、子供たちの居宅として１８７４年に建設が始まった。2階建てのマンションは、ルネッサンスリバイバル様式で、ブルーストーン製の簡素なファサードだが、印象的な建築様式をしている。
１０ヘクタールの広大な敷地を持ち、有名なバラ園、噴水、湖などがウェリビー公園となっている。湖には、人口島がある。
１９００年代に入ると、一族による農業ビジネスは次第に衰えていき、広大な土地は少しずつ分割して販売された。１９２２年に、アンドリューの末子のジョージが全ての土地をメルボルンのセントパトリック・カトリック教会に売り払った。
 大司教ダニエル「マニックスは、神学校としての利用を考え、コーパスキリスト教カレッジを設立した。その後の５０年間は、協会によってマンションは維持されてきた。
学生数の増加と共に、北西部にセントジョセフ棟が１９３７年に建設。学生数は更に増加したが、第二学校をグレンウェーバリーに１９５９年に建設された。しかしその後は学生数が減り、両校は合併し１９７３年にクレイトンに新校が建設され、ウェリビー校は廃止された。ビクトリア州政府は、ウェリビーパークを１６０万ドルで購入。
その後、大がかりな改修工事が行われ、できるだけ初期の状態に戻された。
セントジョセフ棟も改修され、現在は５つ星のホテルになっている。
ウェリビーマンションは、初期の農業移民の最も成功した例として貴重な歴史遺産。
Australian Construction Focus
Lancemore Hotel
 ウェリビーパークには、いくつかの観光施設がある。
ウェリビー自然動物園 Werribee Open Range Zoo アフリカの動物たちがセクション毎に放し飼いにされている。メルボルン動物園、ヒールズビル自然動物園と並びビクトリア動物園のひとつ。
公式web
ビクトリア州立バラ園 ２５２種類のバラが世界中から集められている。４つのセクションに分かれている。１９８６年に作られたチューダー期の５弁のバラ園。１９世紀に導入された６０種類のオーストラリアで育種されたバラ園など。世界バラ協会連盟から表彰されている。
公式Web 世界バラ連盟
ウェリビーパーク歴史果樹園
１８７０年から古種の果樹を集めている。桃、ブドー、リンゴ、梨、プラムなど各種の果物の原種が揃っている。
 ウェリビーは、メルボルンの西３２ｋｍ、メルボルンとジロンのほぼ中間点の場所にある。
メルボルンの近郊鉄道線ウェリビー線の終点。ここから西のジロンなどへはＶラインとなる。
メルボルンから西側は、ウィリアムズタウンを除いて、人気がある地区ではなかったが、メルボルンの南西部、東部は、土地がなくなってきて、比較的都心に近い西部地区の人気が高くなってきている。アルトナからウェリビーまでも立て売り住宅や注文住宅が数多く建設されてきている。
ウィリアムズ線ーウェリビー線
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