2016年11月20日(日）
天体写真撮影観測所
Astrograph House
メルボルン天文台　Melbourne Observatory
メルボルン　Melbourne
この場所の地図 Google Map
　
天体写真撮影観測所は、ビクトリア州政府公共建築局のAJ Macdonaldの設計で１８８９年に建設されたが、世界の天文台と協力して、天球の地図を作製する壮大なプロジェクトに協力するものであった。

撮影データ Canon EOS 5D 絞り優先優先AE　評価測光　絞り 9.0 1/400秒 ISO感度100　露出補正 太陽光 JPG レンズ EF 24-70 mm f/2.8L /USM 撮影：板屋雅博 撮影2016年1月17日 16:34

Wikipedia

　この天体写真撮影用の建物は、天体を撮影する為に作られた精密なカメラの為の建物である。
天体写真技術が大幅に進み、天体写真撮影に革命的な進歩をもらたした。１８８７年にメルボルン天文台は、世界の１７天文台が連携するプロジェクト「Carta de Ciel」、天界の地図を作製する計画に参画した。夜空の４千万の星を写真を駆使して視覚的にマッピングする画期的なプロジェクトであった。
１８００年代中ごろまでは、天文学は航海を為の補助的な枠割にすぎなかったが、宇宙の大きさを図るという純粋な科学目標へ動き出した。
天文学者たちは「、写真原版に撮影された星が放つ光の強度を分析して地球から星までの距離を測定することに挑戦し始めた。
夜の星々の空間は、宇宙の広さであると天文学者は考えた。
ビクトリア植民地の天文学者たちは、南半球の星々を研究するだけではなかった。
原住民アボリジニの人々もまた星々を知っており、独自に利用していた。



　 近代的な天文台では、正確な記述と記録が必要とされた。
メルボルン天文台とシドニー天文台は協力して１５０万の星々の写真撮影とひとつひとつの星の位置測定を実施した。
精密だが退屈な測定と照合作業のために、若い女性数名が雇用され、中央天文台で机を並べて作業した。コンピューターをいう新しい名前が彼女たちに与えられた。給料は年収７５ポンド、平日は９時から５時まで、昼食時間１時間、土曜日は９時から１２時までであった。
メルボルン天文台のこのプロジェクトへの貢献は数年を予定されていたが、結局、プロジェクト開始からメルボルン天文台が閉鎖される１９４４年までの５５年間もの長期に渡って継続されることになった。

天体写真撮影観測所（Astrograph House）は、１８８９年に建設された。星々の天球図を作成するフランスのパリに本拠地を置く国際観測プロジェクトの為に建設された。ビクトリア植民地公共建設局の著名な建築家AJ Macdonaldによって設計された。

天体写真撮影観測所　Astrograph House
住所：Birdwood Avenue, Melbourne
建築年：１８８９年
建築家：AJ Macdonald、ビクトリア植民地公共建設局
建築様式：アールヌーボー
現在もビクトリア天文ソサエティーによって利用されている。

Australian E-heritage Portal

　パリ天文台教授Amedee Mouchezが１８８７年に始めた最初の写真による星々の地図を作製するプロジェクトではメルボルン天文台は重要な役割を果たした。

天体写真は、アメリカを中心にして１８５０年代から発展した。天体望遠鏡、カメラ、現像技術などが発達し、オーストラリアへもすぐに伝搬した。最初の金星の太陽面通過の画像は、１８８３年にメルボルンの天文学者Joseph Turnerによって天体望遠鏡を使って撮影された。

The Age

　 Victorian Heritage Register (VHR) Number: H1087

メルボルン天文台の各建物
中央観測所Main Observatory Building (1861-1902)
大型天体望遠鏡Great Melbourne Telescope Building (1869-1904)
Photoheliograph and 8 inch (south) Equatorial Building (1873-74)
Brick footings of the Permanent Chain Standard (1875-76)
Magnet House (1877)
Collimating Marker or Obelisk (1886-87)
Astronomer's House and Service Block (1889)
Astrograph House (1889)
Caretaker's House (1902)
Zeiss House (1936)

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