シティ案内

今日の一枚へ

カールトンガーデントップ

世界遺産 万国博覧会場 International Exhibition Building

メルボルン百景トップ

2012年5月15日(水)
万国博覧会 International Exhibition
ロイヤルエキジビジョンビルディング
Royal Exhibition Building
カールトンガーデン Carlton Garden
メルボルン Melbourne
この場所の地図 Google Map

EX01 南側(シティ側)
建築年:1879年−1880年
場所:カールトンガーデン(Carlton Gardens)、スプリング通り(Spring St)
地図:googole map
設計:ジョセフリード Joseph Reed
建築時代:ビクトリアン (Victorian)
建築様式:第二帝国様式 (Second Empire style)
高さ:屋根まで 67m  塔まで 70m  階層;2階
登録:
世界遺産(建築) World Heritage
州遺産(National Heritage)


EX02 
ロイヤルエキジビジョンビルディングは、メルボルンシティの北東部、カールトンガーデンの中央部に位置する。
1800年のメルボルン万国博覧会の為に1879年に礎石が置かれ、1880年に建築が完成した。

豪州の建築物で世界遺産に指定されているものは、2004年登録のメルボルンのロイヤルエキジビジョンビルディングと、2007年登録のシドニーのオペラハウス(John Utzon 作 1973年建築)の2箇所。


Canon EOS 30D 絞り優先AE シャッター速度1/400秒  絞りF7.1 評価測光  ISO感度 100 AWB  レンズ EF-S17-85mm f/4-5.6 IS

EX03 
ロイヤルエキジビジョンビルディングは、1880年の万国博覧会のために1880年に建築された。
1851年にメルボルン郊外で、ゴールドラッシュが始まった。その少し前の時代のアメリカカリフォルニアのゴールドラッシュを上回るかつてない規模のゴールドラッシュで、メルボルンに巨大な冨の集中をもたらした。
1860年代から1900年にかけてのメルボルンは、マーベラスメルボルンと呼ばれて世界で最も裕福な都市として栄えた。
その時代にロイヤルエキジビジョンビルディングは、メルボルンのありあまる冨と力の象徴として建設された。
この豪華な建築物からは、1800年代後半のメルボルンの人々の進取の気質、明日への思い、熱情、楽観主義を感じることが出来る。

EX04
万国博覧会は、メルボルンがビクトリア植民地として成立した1851年にロンドンで始まっている。
万博は、オリンピックと並んで開催国の規模、勢いを現す国家的な行事だ。
1800年代の万博開催国は、欧州米国以外ではメルボルンが唯一の開催場所fである。
南半球にいたっては100年後の1986年に開催された豪州ブリスベンを含めても、過去に2度しか開かれていない。
都市が成立してわずか数十年であり、また英国のいち植民地にすぎない1880年のメルボルンが、1000年以上の歴史を持つ欧州の大都市と比較しえるほどの冨を蓄えていたひとつの証拠であると言える。
まさしくマーベラスな出来事だったのだ。

EX05
1800年代の万国博覧会 (外務省のホームページより)

第一回万国博覧会 ロンドン 1851.05.01-1851.11.11
第二回 ニューヨーク 1853.07.14-1854.11.01 米国初の国際博覧会
第三回 パリ 1855.05.15-1855.11.15 仏初の国際博覧会 始めて万国博覧会と称す
第四回 ロンドン 1862.05.01-1862.11.1 日本の遣欧使節団が視察
第五回 パリ 1867.04.01-1867.11.03 日本初出品「幕府」「薩摩」「鍋島」が参加
第六回 ウィーン 1873.05.01-1873.10.31 日本政府としての公式参加
第七回 フィラデルフィア 1876.05.10-1876.11.10 米国独立100周年


EX06
第八回 パリ 1878.05.01-1878.11.10 エジソンの蓄音機、自動車、冷蔵庫等出展

第九回 メルボルン 1880.10.01-1881.04.30 世界遺産ロイヤルエキジビジョンビル建設

第十回 バルセロナ 1888.04.08-1888.12.10   
第十一回 パリ 1889.05.05-1889.10.31 フランス革命100周年 エッフェル塔建設
(エジソンの白熱電球で初の夜間照明)

第十二回 シカゴ 1893.05.01-1893.10.30 コロンブスの新大陸発見400年 空中観覧車
ブリュッセル 1897.05.10-1897-11.08   

EX07
メルボルン万国博覧会は、1880年10月1日から1881年4月30日まで8ヘクタールの広さのカールトン公園で開催された。
世界最新の文化、産業、技術の粋を集め、33ヶ国が参加し、会期中133万人が来場。蒸気機関車、中国の陶磁器、絹織物、綿織物、芝刈り機、自動織機、宝飾品、絵画、銅像、装飾品などの当時の世界の最新鋭の物産展であった。

EX08
1888年には、豪州への移民100年を祝うメルボルン100年記念博覧会が6ヶ月の会期中に、200万人の来場者を集めて開かれてた。
この来場者数は、1956年のメルボルンオリンピックの来場者数を上回るメルボルンの過去最大の入場者数を記録している。

EX10
英国の豪州への移民は、1788年1月26日のアーサーフィリップ船長(初代NSW総督)と英国海軍兵士、囚人たちのシドニーのボタニー湾への上陸に始まる。
記念すべき100周年の式典は、メルボルンで行われた点も、当時のメルボルンとシドニーの実力関係を如実に物語っている。
1860年代には、移民開始からわずか20数年のメルボルンの人口は、移民後80年近いシドニーの人口を抜き去っている。

EX11
1901年1月1日に英国の植民地から独立して、豪州連邦(Commonwealth of Australia)が成立。
同じ日に1800年代後半から実力ナンバーワンであったメルボルンが、名実ともに豪州連邦の首都となった。

豪州連邦の第一回国会及び記念式典は、1901年5月9日に、ロイヤルエキジビジョンビルディングで開催された。
その後、実際の国家運営は、豪州連邦政府は、より事務効率が良い、ビクトリア州パーラメントハウスへ移動。
逆にそれまでパーラメントハウスを使用していたビクトリア州議会は、ロイヤルエキジビジョンビルディングに移動した。

EX15
ロイヤルエキジビジョンビルディングの豪華な建築は、当時のメルボルンの人々の進取の気質、欧州への回顧など多くの気持ちを読み取ることができる。
メルボルンの天才建築家ジョセフリード(Joseph Reed)の設計。
この建物を印象づけている中央のドームは、イタリアフィレンチェにある大聖堂ドォーモ(サンタマリアフィオーレ)をモチーフにしている。

EX16
1901年の第一回の豪州連邦国会開催を頂点として、ロイヤルエキジビジョンビルディングには、長い苦労の時代が訪れる。
メルボルンは、首都の座をシドニーと争い、結局1927年に新たに作った人工都市、キャンベラ(Canberra)が首都になる。
そのころからメルボルンには長い不況の時代が訪れた。
1940年代には、木造部分は腐食して部分的に崩壊を始めており、地元の人々からは白い象(The White Elephant)と呼ばれて無用の長物として扱われていた。


EX21 北西側 カールトン側
1950年代には、事務所ビルに建て替えられようとされたことも。
建物の一部は、メルボルン水族館が一時、入居していたこともある。

大宴会場(Grand Ball Room)は、一部の構造を残して、1979年についに取り壊しになった。博覧会場全体でさえ取り壊しの計画があったが、市民の反対にあって中止となった。


EX23
1984年にエリザベスU世女王がメルボルンを訪問した際に、この博覧会にロイヤルRoyalのタイトルを与えた。
このことにより、メルボルン市民の間に、ロイヤルエキジビジョンビルディングの復旧運動が起こった。
1996年に当時のビクトリア州首相により、ロイヤルエキジビジョンビルディングの隣の地にメルボルン州立博物館の建設が提案された。

博物館建設反対運動の一環として、ロイヤルエキジビジョンビルディングを世界遺産の申請を行った。2004年にロイヤル展示会場は、カールトンガーデンと共に世界遺産(文化)に登録。ロイヤルエキジビジョンビルディングは、豪州に於ける19世紀の建築物では唯一の主要な建築物として登録されている。
また世界的にも19世紀の博覧会場としては現存している数少ない建物である。

EX24 
ロイヤルエキジビジョンセンターは、現在でも現役の博覧会場として活躍している。
使用料さえ払えば、商用目的で使用することができる世界遺産はほとんどない。
またロイヤルエキジビジョンセンターは、メルボルンのいくつかの大学や高校の入試会場としても使用されている。

EX25 東側 フィッツロイ側
構造上の特徴としては、木材を多様している点。
この時代のメルボルンの建築は、ブルーストーンに代表される石材を多く使っている。
しかし植民地政府の予算上の都合もあり、また構造上の問題もあり、設計者のジョセフリードは、木材の使用を織り込んだ。木材の使用は、基礎工事が少ない、納期が短縮できる、費用が少ないなどかなりの利点がある。
木材を使用した建築技術や金具などは、英国からのもの。
材木は、技術上の理由から全て輸入材が使われている。


EX26
豪州の世界遺産
ロイヤルエキジビジョンビルディングとカールトンガーデン
カカドゥ国立公園 (北部自治区)
ウルル カタジュタ国立公園 (同)
グレードバリアリーフ (QLD)
森林地帯(NSW,QLD)
熱帯地区 (QLD)
フレーザー島 (QLD)

EX40
Willandra 湖沼地区 (NSW)
ロードハウ諸島  (NSW)
ブルーマウンテン地区 (NSW)
マックウォーリー島(タスマニア)
タスマニアの自然 (同)
シャークベイ (西豪州)
パーヌルル国立公園 (西豪州)
マクドナルド諸島 (本土外)
ナラコート洞窟(南豪州)
シドニーオペラハウス(NSW州)

EX45

公式Web White Hat  Only Melbourne

Timber  パノラマ

豪州政府世界遺産 ロイヤル展示会場

Joseph Reed:豪州伝記集 Wikipedea Walking MelbourneEX46

MUSEUM VICTORIA
03 9270 5006
ROYAL EXHIBITION BUILDING Carlton Gardens, Victoria, Australia
Telephone +613 8341 7574
Email publications@museum.vic.gov.au


このページのトップ

下記に『メルボルン百景』のサイト内検索機能を付け加えました。 調べたい単語を入れてみてください。ヤラ川、トラム、レストラン、ワイン、などなんでも検索できます。

Google
WWW を検索 ”メルボルン百景”を検索

当ページに記されている内容の信頼性に関しまして、筆者は責任をもっておりません。ご注意ください。
当ページ及び付属のページに記載されている内容や画像を無断で複製・転載・使用することを禁じます。
当サイトは、ホームページ、ブログなどにリンクフリーです。リンクされたら下記までご連絡ください。
Copyrights (C) 2005-2010 Melbourne Hyakkei All Rights Reserved.

inserted by FC2 system