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フィッツロイガーデン

温室植物園と英国王立協会

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2008年5月26日(月)
温室植物園 コンサーバトリー
Conservatory
フィッツロイガーデン Fitzroy Garden
メルボルン Melbourne
この場所の地図 Google Map

天気予報では雨となっていましたが、今日のメルボルンは、雲は多かったものの穏やかな秋の日でした。
気温は17度と比較的暖かなメルボルンです。

昨年の今日2007年5月26日(豪州謝罪の日 National Sorry Day

 メルボルンの2大植物公園は、フィッツロイガーデンとロイヤル植物園です。
新しい植物園の探索は、英国植民地経営の中でも重要な意味を持っていました。
オーストラリア東海岸は、クック船長によって発見されました。
クック船長を南太平洋の調査に派遣したのは、1660年にスチュアート王朝(House of Stuart)のチャールズ2世(Charles II )によって設立された英国王立協会(Royal Society, 王立自然科学協会The Royal Society of London for the Improvement of Natural Knowledge)です。 

英国王立協会は、現在も存在しており世界で最も古い科学協会です。

英国王立協会公式Web 

ジェームズクック船長

 当時のイギリスは、クロムウェル(Oliver Cromwell)のピューリタン革命によって国が混乱していましたが、1660年にチャールズ2世が王政復古を果たして絶対王制の時代でした。
絶対国王の権力により、王立協会に資金を投入していました。
英国は、1600年設立の英国東インド会社による植民地経営と王立協会による科学的な探検とふたつの路線を並行して実施していました。

王立協会が設立された1660年には、アイザック ニュートン(Sir Isaac Newton 1643−1727)が万有引力を発見しています。
ニュートンは、1703年から1727年まで王立協会会長を務めています。

サイエンスワールド

 1623年にジェームズ1世は、専売条例(Statute of Monopolies)を制定して特許を認めています。
英国に於ける科学探索振興と特許制度により、1700年代に入ると技術発明が相次ぎます。
多軸紡績機(Hargreaves)、水力紡績機(Arkwright)、蒸気機関(Watt)、力織機(Cartwright)などが次々に発明されました。
これらの発明により、英国では製鉄、機械工業、炭鉱業などが飛躍的に発展し、産業革命が1700年代の後半に起こりました。
イギリスはアメリカ、インド、南ア、中国などの植民地から安価な原料が流れ込み、これを加工して輸出する世界の工場となっていきました。

専売条例(1623年)

産業革命(Industrial Revolution)

 1770年に豪州東海岸に到達したキャプテンクックが英国を出発する頃には、既に産業革命による社会への深刻な影響が出ていました。
貧富の差の拡大と工場での過酷な労働による犯罪の増加です。
豪州は、囚人の流刑地としてスタートしました。
科学の発展は、必ずしも人類に寄与することばかりではありません。

フィッツロイガーデントップ

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