２００８年１２月２４日（水）
ローソクの火で賛美歌を
Carols By Candlelight
シドニーマイヤーミュージックボウル
Sidney Myer Music Bowl
キングスドメイン公園
Kings Domain Gardens
メルボルン　Melbourne
この場所の地図 Google Map (航空写真）

今日は、一時期、雲は出てきたものの、おおむね晴天でした。気温も２６度まで上がり、やっとクリスマス前に夏らしい環境になってきました。

昨年の今日　２００７年１２月２４日（カンガルー Kangaroo）

左：Georgia Parker
右：Kate Noonan

　 『ローソクの火で賛美歌を』
『Carols By Candlelight』は、オーストラリアのクリスマスで最大のイベントです。
メルボルンで始まったイベントですが、現在ではシドニー、ニューカッスル、ブリスベン、パース、アデレード、ホバート、ジーロンで同様のイベントが実施されています。
イベントの模様は、オーストラリア全国及びＮＺ，太平洋諸国、アジア諸国へテレビ放送されています。シドニー版は、チャンネルセブン、メルボルン版は、チャンネルナインです。

Sylvie Paladino

　このイベントは、第二次世界大戦直前の１９３７年にメルボルンのラジオ局３ＫＺのアナウンサーNorman Banksが始めました。１９３７年のクリスマスイブの夜、仕事が終わって家路についていたノーマンは、通りかかった家の中で、身寄りのない老女がただひとりベッドに座りろうそくの光の中でラジオを聞いている風景を見ました。
当時のメルボルンは、当時の世界と同様に貧しい家庭が多かったのです。
多くの貧困家庭を思ったノーマンは、翌１９３８年にヤラ川の側のアレクサンダー公園でろうそくの光を持ってクリスマスキャロルをみんなで歌うイベントをスタートさせました。第一回には、１万人が集まりました。
第二次世界大戦の際には、多くの人が集まり近くのシドニーマイヤー音楽堂の場所へ集まり、その後、シドニーマイヤー音楽堂が建設された後もこのイベントの開催地となっています。

Venessa Amorosi

　シドニーマイヤー音楽堂は、マイヤーデパートの創設者であるシドニーマイヤーが作った社会貢献活動団体シドニーマイヤー財団が１９５９年に建設してメルボルン市に寄贈したものです。Carols By Candlelightのイベントもマイヤーの資金で運営されています。
このイベントで集まった寄付金は、Vision Australia (旧オーストラリア盲人協会）へ寄付されるようになり、現在は、Vision Australaiaが主催しています。

Mahalia Barnes

Carols By Candlelight公式Web

　今日の画像は、『日豪プレス』誌のカメラマンとして、Vision Australaiaよりプレスとしての資格を得て撮影したものです。

トップ画像
Canon EOS 30D　シャッター速度　1/250 秒 　絞り数値　F2.8　評価測光 ISO感度 400　画質圧縮率 RAW
レンズ：EF70-200mm f/2.8L IS USM

今日の為替：１豪州＄＝６１．９０円

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