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キングスドメイン公園

ウォーカー噴水 The Walker Fountain

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2012年10月16日(火)
ウォーカー噴水 The Walker Fountain
キングスドメイン公園  Kings Domain
メルボルン Melbourne
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キングスドメインの一角、セントキルダ通りとリンリスゴウ通り(Linlithgow Avenue)が交差する場所にウォーカー噴水がある。シティから歩くとクインビクトリアガーデンズを超えてキングスドメインに入る場所。渇水の時期は長く停止していたが、近年の豊富な雨できれいに復活している。

撮影データ Canon EOS 5D 絞り優先AE 評価測光 絞り 2.8 1/1600秒 ISO感度100 露出補正 オート JPG レンズ EF 24-70mm f/2.8L /USM 撮影:板屋雅博 撮影2012年3月17日 


 ウォーカー噴水(The Walker Fountain)は、1981年にメルボルン有数の富裕なウォーカー一族の寄付によって製作された。
中心になったのは、ロン・ウォーカー(Ron Walker)、1974年から1978年まで2期連続でメルボルン市長を務めた。
現在は、メルボルンのF1グランプリやモトGPを主催するオーストラリアグランプリ会社の会長を務めている。

この噴水は、渇水により数年間、水が途絶えていたが、2011年10月にロン・ウォーカーの再度の寄付によって修復された。144本の噴水口を持ち、46個のLEDライトで夜間は照明される。朝7時から深夜まで噴水が見られる。リサイクル水が噴水に使われている。


  ロン・ウォーカーは、コーフィールド・グラマー高校を卒業。ビクトリア州自由党で中心的な役割を演じた。自由党の右派として有名なジェフ・ケネット元州首相と親交が厚く、ジェフ・ケネットの推薦でオーストラリアグランプリ会社の会長についている。1993年にオーストラリア・グランプリがアデレードからメルボルンに移ったのは、このふたりが協力して実現したもの。労働党政権になってからもロン・ウォーカーの活躍は続き、メルボルンイベント会社の会長を務め、2006年英国連邦スポーツ大会コモンウェルスゲームズメルボルン大会やF1グランプリを開催した。2006年のコモンウェルス大会組織委員会会長も務めた。



  1976年にメルボルンの著名なビジネスマン、ロイド・ウィリアムズとパートナーシップを結んだ。ふたりは、不動産開発会社を設立。この会社を母体にしてクラウンカジノ複合ビルを建設した。またクラウンカジノの最初の運営会社となっている。2000年にこの会社を売却して莫大な資産を作っている。2003年にこのふたりは別の投資開発会社をメルボルンに設立している。

2005年から2009年にかけて、ロン・ウォーカーは、オーストラリア最大のメディア会社フェアファックス社の会長を務めた。同社は、メルボルン最大の新聞社ジ・エイジ紙とシドニーモーニング・ヘラルド社、3AWラジオ局など多くの豪州メディアを傘下に持っている。2009年にロン・ウォーカーは、フェアファックス社を辞任している。



 ロン・ウォーカーは、2010年にキングスドメイン公園の隣のロイヤルボタニックガーデンズで自転車での走行中に転倒し、緊急手術を行っている。

ロン・ウォーカーは、オーストラリア勲章(Officer of the Order of Australia)、英国植民地勲章(Commander of the Order of the British Empire)などを受賞している。

キングスドメイン公園

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