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セントキルダ植物園 St Kilda Botanical Garden

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2016年12月25日(日)
セントキルダ植物園
セントキルダ ボタニカル ガーデン植物園
St Kilda Botanical Garden
セントキルダ St Kilda
メルボルン Melbourne
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セントキルダ植物園は、ロイヤル植物園と深い関わり合いを持つがセントキルダの地域に支えられて、建設当時からの美しい姿を現在に伝えている。


撮影データ Canon EOS 5D MarkU 絞り優先AE 評価測光 1/200 F8.0 ISO感度 100 オート 露出補正 JPG レンズ EF 24-70mm f/2.8L USM
2010年12月27日17:58 板屋雅博撮影

 セントキルダ植物園は、1859年9月28日の官報で発表されたあと工事が始まり、1861年に開園した。それまでは採石場があり、ゴミ捨て場であった。セントキルダ植物園は、6.4ヘクタールの広大な面積を持ち、1860年8月に公式に公園に指定された。原型は、ティルマン・グロイステイン(Tilman Gloystein)が1860年頃に設計した。1940年から45年に大幅な変更が加えられるなどしたが、現在も最初の設計や要素は多く残っている。セントキルダ植物園の植物は、ロイヤル植物園(Royal Botanic Gardens)の園長フェルディナンド・ボン・ミューラー(Ferdinand von Mueller)の指導によるものであった。ミューラーは、植物の植え込みの指導を監督し、開園セレモニーにも出席している。セントキルダ植物園の最初の植物責任者(curator)は、良く知られた園芸家のジョージ・バニング(George Brunning)であった。


 セントキルダ植物園は、数多くの注目すべき見所を備えており、ビクトリア時代、エドワード期、両大戦期なども原型を留めてきた。
ブレッシングトン通り門(Blessington Street gates 1918年)、セントキルダ市ガーデンズ門(St Kilda City Gardens gates 1950年頃)などである。
レビパビリオン(Levi Pavilion)は、六角形をした木製の建物であるが1928年にレビ家からの寄贈されたものである。
ブレッシング通りとディクソン通りの間の通りは、植物園の北と南を結ぶ軸で1860年の開園当初に作られたもので、ヤシ木々が植えられていて、素晴らしい。



 植物園の内部の通路を基軸に使った素晴らしい外観は、中央軸通路が中心であり、1860年開園当時のレイアウトから変更はされていない。
1948年には、アリスター・クラークバラ園(Alister Clark Memorial Rose Garden )が開設され、1985年に現在の状況に整備された。Alister Clarkは、豪州著名のバラ園芸家であり、このバラ園が最も有名である。しかし現在大半はDavid Austinのバラに置き換えられている。

セントキルダ植物園とウィリアムズタウン植物園と並びメルボルン近郊の初期植物園として歴史的に重要である。


 セントキルダ植物園は、中央の環状部と各ゲートを結ぶ通路を使った基軸設計がうまく機能しており、庭園の造形美が素晴らしい。排水溝は煉瓦作りで、ブルーストーン石材が細部に使用されており複雑な設計を強化している。中央部の形状は、ビクトリア時代のフォーマルな庭園設計の素晴らしい典型である。中央には円形の芝生地が配置され、その周辺に花壇が置かれている。ヤシの木通りには、フェニックス・カナリーヤシ(Phoenix canariensis)とワシントンヤシモドキ(Washingtonia robusta)の独特の組み合わせで作られている。装飾を施された鋳物製のゲートは、ブレッシングトン通りから庭園内に入る際に素晴らしい効果を出している。


 セントキルダ植物園は、植物相の点も素晴らしくビクトリア時代、エドワード期、両大戦期を通して守られてきた。ビクトリア州では非常に珍しいシベリアニレ(Ulmus pumila )、カッシーネ・クロケア (Cassine crocea)、Phillyrea latifolia、オリーブ(Olea europea)、アロエ・アフリカーナ、エノキ類(Celtis occidentalis)、チリヤシ(Jubaea chilensis)、サトウナツメヤシ(Phoenix sylvestris)などのヤシのコレクションも貴重である。



 2010年に開園150年を記念して、地元ポートフィリップ市は4か所の入園入口を新しく整備した。
入場門は、テニソン(Tennyson), ディクソン(Dickens) 、ハーバート(Herbert) の各通りに面している。設計と制作は、芸術家のBent Metal社のDavid Woodが担当した。


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History of Conservatories

St Kilda Botanical Garden(wikipedia)

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