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BBQとメルボルン 

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メルボルンは、ヨーロッパ、アジア、中近東、中南米、アフリカなど数多くの民族で成り立った移民の都市だ。
オーストラリアの料理は?と聞かれると各民族の料理を思い浮かべるだけで、オーストラリア独特の料理というものは無い。
その中で唯一、BBQは、オーストラリアを代表する料理と云って良い。

BBQ道具を結婚式の道具として新婚家庭にプレゼントする風習もあるほどだ。
新婚家庭は、人生を通してBBQ道具を買い揃えていくのも人生のたしなみのひとつ。

19世紀の中ごろ、英国に住む人々がオーストラリアへ移住する大きな魅力は、肉が腹いっぱい食べられたこと。
他の生活水準は無視しても、英国の約4倍の肉が食べられたそうだ。
広大なオーストラリア大陸に住む人々に取って一番手っ取りはやい楽しみは、大自然の中で、好きなお肉をたくさん食べて
飲んで騒ぐこと。 オーストラリアらしい姿だ。

ヤラ川や、市内のあちこちに広がる公園では、春夏秋冬を問わず、BBQをやっている人々を見かける。
メルボルンの公園には必ずといって良いほど電熱加熱式のBBQテーブルが設置してある。
全て無料だ。シドニーでは有料と云うので、メルボルンの方がよりBBQに対する気持ちは強い。
政府がBBQ禁止条例などが出たら、のんびりしたメルボルンっ子も反乱を起こすに違いない。

本格的に、テーブルや椅子を用意して、テーブルクロスを敷いてワイングラスに食器まで揃える本格派もいる。
しかし大半は、その日の気分でスーパーやコンビニで簡単にワインや食べ物を買い揃えて、少人数でお手軽に楽しむのが一般的だ。
特に大騒ぎもせずにのんびりとBBQを楽しむ人々は、リラックスしたメルボルンっ子やオージーを代表する姿だ。










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