2009年もAFLも大詰めを迎えた。
AFLファンが今年一番の大勝負と楽しみにしていたのは、ラウンド14でのセントキルダ対ジローン戦だ。
13戦全勝同士の直接対決とあってエティハッドドームは、過去のAFL記録を塗り替える5万4、444人の大観衆で埋まった。
歓声の大きさからすると、観客の6割はセントキルダ・サポーターだ。
1873年創設の古豪とはいえ、AFLの100年を越える歴史の中で、52年前にただ一度しか優勝経験がないセントキルダは、是が非でも二回目の優勝を手にしたいところ。
序盤からセントキルダの猛攻でスタートした、
ニック・リーウォルド、マイケル・ガーディナー、ニック・ダルサントなどのスター選手がグラウンドを駆け廻る。
常勝軍団ジローンがなすすべもなく沈黙した。
しかし総合力に勝るジローンが徐々にセントキルダに迫って、手に汗を握る終盤へもつれこんだが、セントキルダがからくも1ゴール、6点差で逃げ切った。
このゲームでジローンの主力6名が故障し、翌週、格下のブリスベン・ライオンズに43点差の大敗を喫し、メルボルンっ子を驚かせた。
だが全勝のセントキルダと追うジローンの2強、ウェスタン・ブルドッグスまではファイナルへの座席を確保。
コリンウッド、ブリスベン、アデレードまでの6チームはほぼ決まり。
これから最終22ラウンドまでの見どころは、残る2席をカールトン、エッセンドン、ポートアデレード、ホーソンのどこが奪取するかだ。
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