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日豪プレス 8月号 AFL 2009 熱戦レポート Volume 4 セントキルダ対ジローン

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2009年もAFLも大詰めを迎えた。

AFLファンが今年一番の大勝負と楽しみにしていたのは、ラウンド14でのセントキルダ対ジローン戦だ。

13戦全勝同士の直接対決とあってエティハッドドームは、過去のAFL記録を塗り替える5万4、444人の大観衆で埋まった。

歓声の大きさからすると、観客の6割はセントキルダ・サポーターだ。

1873年創設の古豪とはいえ、AFLの100年を越える歴史の中で、52年前にただ一度しか優勝経験がないセントキルダは、是が非でも二回目の優勝を手にしたいところ。

序盤からセントキルダの猛攻でスタートした、

ニック・リーウォルド、マイケル・ガーディナー、ニック・ダルサントなどのスター選手がグラウンドを駆け廻る。

常勝軍団ジローンがなすすべもなく沈黙した。

しかし総合力に勝るジローンが徐々にセントキルダに迫って、手に汗を握る終盤へもつれこんだが、セントキルダがからくも1ゴール、6点差で逃げ切った。

このゲームでジローンの主力6名が故障し、翌週、格下のブリスベン・ライオンズに43点差の大敗を喫し、メルボルンっ子を驚かせた。

だが全勝のセントキルダと追うジローンの2強、ウェスタン・ブルドッグスまではファイナルへの座席を確保。

コリンウッド、ブリスベン、アデレードまでの6チームはほぼ決まり。

これから最終22ラウンドまでの見どころは、残る2席をカールトン、エッセンドン、ポートアデレード、ホーソンのどこが奪取するかだ。

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