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日豪プレス 8月号 AFL 2009 熱戦レポート Volume 5 Vol.5混沌としてきたシーズン終盤戦

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<H> 2009年のレギュラー・シーズンも終盤戦を迎えた。ここへ来て大きな変動がいくつも起きている。

まず、ラウンド(RD)14でセントキルダに惨敗を喫した王者ジローンが負け続けている。

この数年間で勝率9割を誇っていた常勝軍団だが、セントキルダ戦に続いて、RD15ブリスベン、RD19カールトン、RD21ウェスタンブルドッグと負けて遂に4敗となった。

最終戦で負けたとしても2位の座に変化はないが、総合力では依然として勝るとはいえ、ジローンの優勝を信じる人は、かなり減ったことは間違いない。

 また、今まで全勝を誇っていたセントキルダがRD20で遂に1敗を喫した。

ファイナル・シリーズへの最後の切符を是が非でも手にしたいエッセンドン・ボンバーズの捨て身の戦いに膝を屈した。

ファイナル・シリーズに備えて主力選手の怪我や消耗を防ぎたいセントキルダとしては想定内の負けとはいえ、中位チームのエッセンドンを軽く一蹴してファイナル・シリーズへ挑みたかった。

 ここへ来て猛烈な勢いで追いこんで来たのは、コリンウッドだ。

コリンウッドの監督モルトハウスは、AFLきっての知将として知られるが、特にシーズン終盤の戦い方には定評がある。

RD8までは3勝5敗ともたついて、メルボルンの主要新聞に監督解任の話まで書きたてられた。

しかしRD10以降は、11勝1敗とトップ2強を急追し、ファイナル・シリーズに進む上位8チームの中でも重要なトップ4の位置をほぼ手にした。

 ファイナルへの切符の最後の1席をめぐる戦いが熾烈だ。

全勝のセントキルダを破ったエッセンドンが一歩リードしているが、ポートアデレード、シドニー、ホーソンにもかすかながらチャンスがある。

最終RD22で波乱がある可能性もあり、最後まで目を離せない。

 ファイナル・シリーズのトップ4はどこか ?

最終切符を手にするチームはどこか ?

2009年レギュラー・シーズンを締めくくる最後の戦いだ。

コリンウッドVS フリーマントル(6月27日・ラウンド13)


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