シティ案内

今日の一枚へ

サンドリッジトップ

リーディングライト Leading Lights

メルボルン百景トップ


2009年2月7日(土)
リーディングライト Leading Lights
信号入り江 Beacon Cove
サンドリッジ海岸 Sandridge Beach
メルボルン Melbourne
この場所の地図 Google Map

メルボルン市内で46度、郊外で47度と、史上最高気温の更新となりました。外を歩くと肌が焼けるような痛さを感じました。ビーチ以外は外に出ている人少なく、市内はがらんとしていました。

昨年の今日 2008年2月7日(駄菓子屋さん

Canon EOS 40D シャッター速度 1/200 秒 絞り F9.0 太陽光 評価測光 ISO感度 100  画質圧縮率 RAW
レンズ:EF24-70mm f/2.8L USM

為替:A$=62.30円

 一見、灯台に見えるこの建造物は、リーディングライト(Leading Lights)と云い、2台で一対の航海用の信号灯です。灯台が、外洋を航海する船舶用であるのに対して、リーディングライトは、内海や湾内、又は湾へ入ってくる船舶用に使われます。
一般に湾内は、水深が浅かったり、岩礁などが多く、非常に危険です。特に夜間の入港は困難を伴います。夜間に湾外から入ってくる船は、リーディングライトのふたつの灯火が見えます。湾の水深が深い部分を大回りして、ふたつの灯火が一直線になってひとつに見える地点を探します。ふたつの灯火がひとつになったら、そのまま真っ直ぐに灯火の方向へ進みます。この一直線のラインが即ち、安全な海路となります。
左の画面の真ん中に煙りを上げて走っている船が見えますが、まさしくこのラインの上を走っているのがわかります。

陸側に設置してあるもうひとつのリーディングライト。この界隈のサバーブをビーコンコーブ(信号灯入り江)と云います。
サンドリッジ海岸は、メルボルンの移民の上陸の地です。ヨーロッパから6か月から1年を費やして到着したのは、この海岸です。小型ボートに荷物や人を積み込んで、サンドリッジ海岸に上陸しました。1851年にゴールドラッシュが始まると、それまで3万人ほどの人口が5年後の1835年には30万人の10倍に膨れ上がっています。当時の帆船が乗客100名とすると、年間1000隻、毎日3隻の移民船が、このサンドリッジ海岸に到着していました。多い時には、数十隻の帆船がこの海に上陸待ちをしていました。

一般に海側のライトは、低く、陸側のライトが高いのが原則です。サンドリッチビーチでは、海側が16m、陸側が26mの高さです。現在のリーディングライトは、1924年に建築されたもので、その際、水深も10mまで浚渫されています。
現在夜間には、赤の灯火と緑の灯火が船舶から目視できます。灯火は、この場所から6海里の場所に設置してあるフォークナー信号灯(Fawkner Beacon)まで到達します。陸側の灯火は、点滅する白色ライトを20海里まで、3色ライトを15海里まで到達します。GPS全盛の現在ですが、メルボルン湾(Port Phillip Bay)へ入ってくる船舶はこの歴史的なリーディングライトに現在でも全面的に頼っています。

タスマニア号とサンドリッジトップ

陸側のリーディングライトは、近代的なマンションに囲まれて、その位置は、ほとんど判らなくなっています。しかしリーディングライトは、海側の1直線だけ、はっきり見えればその用途は達成できますので、問題ありません。


神田の『ペレのエスプレッソ』でオーストラリアオープンの写真展を開催中です。
Pelle's Espresso ペレのエスプレッソ
住所:千代田区神田小川町3−1−4
電話:5283−0332 


このページのトップに戻る 

下記に『メルボルン百景』のサイト内検索機能を付け加えました。 調べたい単語を入れてみてください。ヤラ川、トラム、レストラン、ワイン、などなんでも検索できます。

Google
WWW を検索 ”メルボルン百景”を検索

当ページに記されている内容の信頼性に関しまして、筆者は責任をもっておりません。ご注意ください。
当ページ及び付属のページに記載されている内容や画像を無断で複製・転載・使用することを禁じます。
当サイトは、ホームページ、ブログなどにリンクフリーです。リンクされたら下記までご連絡ください。
Copyrights (C) 2005-2010 Melbourne Hyakkei All Rights Reserved.

inserted by FC2 system