シティ案内

今日の一枚へ

サンドリッジトップ

ステーション ピア Station Pier

メルボルン百景トップ

2018年7月14日(日)
ステーション ピア Station Pier
ポートメルボルン Port Melbourne
メルボルン Melbourne
この場所の地図 Google Map

ポートメルボルンにあるステーションピアはかつてオーストラリア最大の移民受け入れ桟橋として非常に重要な役割を持っていた。現在ではタスマニア号の母港として有名である。また時折やってくる大型豪華客船の寄港地としても名高い。

撮影データ Canon EOS 5D MarkU 絞り優先AE 評価測光 1/500 Av6.3 ISO感度 100 オート 露出補正-1/3 JPG レンズ EF 24-70mm f/2.8L USM
2018年1月18日10:15 板屋雅博撮影


 1852年、政府桟橋(タウン・桟橋)は、ゴールドラッシュの結果で激増する移民を受けいれる為にはまったく不十分であった。そのため、鉄道桟橋を建設しメルボルン・ホブソンズ湾鉄道会社の設立された。メルボルン(ヤラ川旋回地区)とサンドリッジ海岸を結ぶものであった。5艇の沈没船が新しい桟橋の支柱を設置する為に使用された。新しい桟橋は、800フィートの長さがあり、1852年にオープンした。鉄道輸送サービスは1854年に開始され、メルボルンと新しい桟橋を結んだ。 オーストラリアで初めての蒸気機関車を使用した鉄道であった。1852年、毎日複数回、ホブソンズ湾シーバス(海水プール)までを往復した。1854年には鉄道輸送に連動してサンドリッジからウィリアムズタウンへフェリーボートが毎日定期運航された。


 桟橋は、最初に建設された時は、全長800フィートであったが、1856年に550フィートが追加され、1857年に250フィート、1858年に225フィート、湾曲状の外周部分が付け加えられた1861年には最終的に全長2171フィートに達した。鉄道路線が利益を出して成功した為に、メルボルン湾内での蒸気機関輸送が1872年〜1942年まで就航された。桟橋と鉄道は1878年にビクトリア鉄道局の管理下に置かれ、ポートメルボルン鉄道線(Port Melbourne Railway Line)と名前を変えた。鉄道路線につなげたサンドリッジからウィリアムズタウンへの定期船の運航は、1930年代に終了した。



ステーションピア桟橋は、1922年から1930年にかけて、それまでのレイルウェイピアの場所に建設された。ウィング(翼)を持つ係留バースと郊外鉄道路線へのリンクが1923年から1924年に付け加わった。設備群は、広範囲にメルボルン湾周遊蒸気船にも使用された。1925年に小型クレーンが設置され、荷捌きが機械化され、貨物用道路、鉄道線路、歩行者通路などの桟橋へのアクセスが改善された。最初に完成した桟橋部分は1460フィートあり、1926年に小型の変電所が作られて、クレーンと照明器具に電力を供給した。同年に拡張工事が再開され750フィートが追加された。



旅客鉄道路線は、1927年にポートメルボルン駅から桟橋まで延長されたが、1930年に停止された。湾岸蒸気船は、1925年から1940年にかけて大盛況であった。旅客用ターミナルが桟橋に設置された。1928年に貨物倉庫、売店、旅客乗降ターミナルが桟橋に設置された。1928年〜30年の世界恐慌の時代に税関設備、ゲートハウス、フェンスが設置された。桟橋施設は、1930年に完成した。



移民百周年記念陸橋が1934年に完成し、鉄道線路をまたいで桟橋へのアクセスが可能になった。
船舶から直接、列車に乗り込め、ステーションピアからフリンダース駅までの列車輸送サービスが1936年に始まった。1937年に電動式クレーンが設置された。1941年から戦時体制に入り、軍事用の輸送が増大した。1942年に米軍が最後の湾岸蒸気機関船 (Weeroona)を購入した。この頃、ウィング桟橋は小型船の着岸用と釣り人やムール貝漁民用に使用された。1947年から80年にかけて、ステーションピアは、移民を乗せた客船用として広範囲に使用され、オーストラリアの最初の移民用桟橋と呼ばれた。1972年から75年には移民数は減少し、1978年には最後の移民船がメルボルンに到着した。



2台の移動式クレーンが1943年に、ラフィングクレーン1956年に設置された。鉄道プラットフォームは、1972年に撤去され、駐車場になった。1984年には、内側のEバースは大規模に作りなおされ、ターミナルはタスマニア行きフェリーボート用に作りかえられた。1992年に外側に位置する東西バースは、クルーズ船や来航する軍艦用に使用された。



VHR

このページのトップに戻る
 

inserted by FC2 system