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2010年AFLグランドファイナルとファイナルシリーズの展望         822()


政府や企業などメルボルンの1年は、フットボールを中心にして考えるとさえ云われる。
ジュリアギラード連邦政府首相がウェスタンブルドッグファン、ジョン・ブランビービクトリア州首相がコリンウッドファンなのは有名。
選挙やビッグイベントなどがグランドファイナルに重なることはありえないほど、1年で最も重要な月が9月だ。

AFLは、4月から8月のレギュラーシーズンは、16チームで戦われる。この中の上位8チームが9月の4週間をかけてファイナルシリーズを戦い、9月最終土曜日にメルボルンのMCG(メルボルン・クリケット・グラウンド)を決戦場として優勝決定戦グランド・ファイナルを戦って2010年のチャンピオンを決める。

ファイナルシリーズは、複雑なトーナメント方式を採用しているが、要はレギュラーシーズンの上位チームが有利に出来ている。 特に1位、2位チームは、敗者復活権を持つなど圧倒的に有利。
      現在のファイナルシリーズ参加チーム

      1位 コリンウッド・マグパイズ
      2位 ジロン・キャッツ
      3位 セントキルダ・セインツ
      4位 ウェスタン・ブルドッグス
      5位 シドニー・スワンズ
      6位 フリーマントル・ドッカーズ
      7位 ホーソン・ホークス
      8位 カールトン・ブルーズ

 優勝チームの展望

1位、2位が圧倒的に有利なだけに、1位コリンウッド、2位ジローンの戦いとなる。昨年涙を呑んだセントキルダ・セインツがその中にどう割り込んで来るかが見所。

コリンウッド・マグパイズは、グランドファイナル出場40回、優勝14回とAFLの古豪として知られる名門チーム。1990年以来20年間も優勝から遠ざかっており、古豪復活を目指すコリンウッドファンは多い。AFLきっての猛将モルトハウスの切れのある采配で優勝を勝ち取りたい。サポーターの数もNo1と云われ、熱狂的なファンもたぶんNo1と思われる。一方で、コリンウッドほど、他のチームサポーターから徹底的に嫌われているチームも他にない。野蛮、傲慢などコリンウッドの望ましくない評判はメルボルンでは有名。

ジローン・キャッツ メルボルン・デーモンズと共にAFL最古の歴史を誇る名門チーム。この4年で優勝2回、グランドファイナル進出3回と現在も実力No1。ただし昨年までの圧倒的な破壊力は影を潜めている。ゲリー・アブレット、ジミー・バーテル、ジョエル・セルウッド、キャメロン・リン、スティーブ・ジョンソン、キャメロン・ムーニー、トム・ホーキンス、ポール・チャップマンなどスター軍団。ジローンのマーク・トンプソンは、落ち着いた知性派の名監督として知られる。コリンウッドの猛将モルトハウスとは好対照だが、その戦いぶりも見どころのひとつ。

セントキルダ・セインツ

2010年は、セントキルダがスタートダッシュをするかと見られていたが、キャプテンでAFLNo1のゴールキッカー、ニック・リーウォルド(12)が、開幕早々のRD3のコリンウッド戦で足を痛め、3ヶ月ほど欠場。下位チームに3敗してつまずいたが、中盤からなんとか盛り返して3位を確保。リーウォルドも復帰して昨年の雪辱を狙っている。注目の選手は、ラックのマイケル・ガーディナー(15)、フォワードのレイ・モンタナ(11)、ミッドフィルダーのニック・ダル・サント(26)、レニー・ハイズ(7)、ディフェンスでは、ブレンデン・ゴダード(18)

ファイナル・シリーズの楽しみ方

1. 応援するチームを決めよう。

メルボルンに引っ越してくると『どのチームか決めた』と云われるほどメルボルンっ子はフッティが大好き。贔屓のチームの決め方はいろいろある。

@地域型。AFLの各チームは、もともとは、地域ごとのフランチャイズ制から始まっている。シドニー・スワンズは、サウスメルボルン・メルボルン、ブリスベン・ライオンズは、昔はメルボルンのフイッツロイが母体であった。住まいや学校、会社のある地域をフランチャイズとするチームに決める。ビクトリア州以外は、州に1−2チームなので話は早い。

A友人依存型。パートナー、友人などが応援するチーム。メルボルンに住んでいると周りのオージーは必ずと云っていいほどフッティファン。彼らと一緒にスタジアムに足を運んでいるうちにそのチームを応援したくなるはずだ。

Bカッコ良いチーム型。

好きな選手や、ユニフォーム、チーム紋章、応援歌などチームの雰囲気でチームを決める。

     

イタさんお勧めのチームはこれだ。 伝統ある名門チームは、メルボルン・デーモンズ、ジロン・キャッツ、カールトン・ブルーズ、エッセンドン・ボンバーズ。

個性的なチームならば、コリンウッド・マグパイズ、ウェスタン・ブルドッグス、リッチモンド・タイガース。2010年からの5年間は、メルボルンに本拠地を置くチームが優勝する可能性が強い。上記の6チームは、いろんな意味でお買い得だ。

     

2.応援グッヅを買おう。サポートするチームが決まったら、グッヅを身に着けよう。寒い冬のスタディアムで、熱く応援するには、応援グッヅは欠かせない。たくさんのグッヅがあるが、身に着けていて目立つのは、帽子、マフラー、チーム旗。選手の写真入りバッジは値段も安い。ポロシャツ、トレーナーなどのチーム・ユニフォームなどもショップで売っている。

スタディアムではフェイスペイントも有料でやってくれるので、応援チームのカラーを書いてもらうのも盛り上がる手だ。

     

3.スタジアムに行こう。

シーズンも終盤になるとテレビ各局は、フッティーの生中継、録画をいつもやっている。中継以外にもフッティー・トークショーを各テレビ局が延々とやっている。しかし、何と云ってもフッティの雰囲気を知って楽しめるのはスタジアム。観客と一体になって楽しむのがフッティ。メルボルンのMCG、エティハッドスタジアムには10チームがフランチャイズしており、週末はたくさんのゲームが組まれている。尚、ゴールの直ぐ後ろは、チームごとで別れているが、それ以外は、チーム毎には分かれていない。激しい試合でも観客席は和気藹々として楽しんでいる。

スタディアムでは、公式ガイドブック「Record」を発売している。選手の背番号、名前、ポジションなどもチェックしてみては?

4. ブロウンローメダル
ブロウンローメダルは、最優秀選手賞と云って良く、AFLの数ある賞の中でも最も権威がある。
授賞式は、グランドファイナルと同じ週の月曜日にクラウンカジノのホールで行われる。
スター選手は、奥様やパートナー、ガールフレンドを同伴。
テレビ中継され、女性たちのファッションも話題になる。

5. グランドファイナルパレード
メルボルンには、メルボルン・カップ、オーストラリアデー、アンザックデーなど多くのパレードがあるが、グランドファイナルの前日の金曜日に行われるグランドファイナル・ファイナル・パレードが最も多くの人出を集める。パレードの最期に、オールド・トレジャリービルの前で式典が行われる。平日ではあるがもちろん無料なのでぜひ行ってみたい。
メルボルンっ子の熱気と熱狂が伝わってくるはずだ。

6.グランド・ファイナル

贔屓のチームの会員になれば、そのチームが出る試合は全て無料になる。多くの観客がスタジアムに詰め掛けるので、5万人収容のスタディアムもいつも8割以上は入る。

ただし優勝決定戦グランドファイナルのチケットは、メルボルンのフッティファンにとってはプラチナ・ペーパー。欲しいと思ってもどこにも売っていない。MCGを運営するMCC(メルボルン・クリケット・クラブ)の会員は買う権利を持っている。メルボルンの中流の家庭では、子供が生まれたら直ぐに会員申し込みをして子供が成人することやっと会員になれる。

MCGには入れなくてもグランド・ファイナルにはMCGに行ってみよう。MCGの周りには、チケットを持っていない人のために、大型スクリーンが設置され実況中継をするなど、いろんなイベントをやっている。チケットを持たないたくさんの人々が集まってBBQをやったりいろんな楽しみ方をしている。

     



オーストラリアンフットボールは、オージールールとも呼ばれる独特のルールを持つ。
主なものはこれだ。

試合開始
フィールドでプレーする選手の数は、1チーム18名。試合開始は、中央でアンパイヤがボールを地面にたたき付ける。(センターバウンス)
高く跳ね上がったボールを、ラックマンと呼ばれる選手が飛び上がって、取り合う。
ラックマンがボールを取り合う空中戦がAFL最大の見所のひとつ。
相手のラックマンを意図的に妨害することは反則だが、自然のなりゆきで相手の上に乗り上げることも多く、その場合は、更に高く飛ぶことが出来る。
ラックマンの周辺に位置するのは、ミッドフィルダー。
優秀なラックマンとミッドフィルダーの活躍が試合の優劣を決定する。
ボールは、ラグビーと同じ楕円形。
ボールを手で持って走ることも距離の制限があるが可能。
パスは、ハンドパスとキックでどの方向へのパスもOK。

得点
AFLのグランドには、両サイドの中央に高いポールが2本、外側に低いポールが2本立っている。
中央のポール間に蹴り込むと6点(ゴール)。
外側に蹴り込むと1点(ビハインド)が得点される。ゴロでも良いが、必ず蹴りこむことが必要。
ゴールの際には、アンパイアは、独特の動作で両手、ひと差し指を前に突き出す。
ミッドフィルダーから供給されるボールをうまく蹴りこむのがフォワードの役目。

オフサイド
AFLのルールで、他のスポーツと最も大きな違いは、オフサイドが無い点だ。
ゴール前で待ち構えるフォワードがキックされたボールをキャッチ(マーク)すると、フリーキックが与えられる。
ラックマンが中央でバウンスされたボールを獲得して、ミッドフィルダーがフォワードにキックでパスすると、わずか10秒ほどで6点が加算される。
AFLで100点を越える得点になることが多いのはこの理由。
特に最終第4クオーター(4R)は、ディフェンス陣が疲れてくるので、大量得点になりやすい。
AFLは、最期に大逆転が起こるので最期まで見たい。




AFLは、オーストラリアで一番の観客数を誇る国技と云ってもいい人気スポーツ。
2011年にはAFLに第17番目のチームゴールドコースト・サンズ(クインズランド)が加わる。
ジローンのスター選手ゲリー・アブレットの移籍などストーブ・リーグの話題も事欠かない。
ますます人気が沸騰する2011年のAFLに乞うご期待!!


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