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F1グランプリ2012

小林可夢偉 Kamui Kobayashi

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2012年3月18日(日)
小林可夢偉 Kamui Kobayashi
メルボルンF1グランプリ 2012
Australian Formula One Grand Prix
アルバートパーク Albert Park
メルボルン Melbourne
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2012年のF1グランプリの第一戦、メルボルンF1グランプリは、3月18日にメルボルン・アルバートパークで開催され、マクラーレンのジョエンソン・バトンが優勝した。まずは、6位に入賞した小林可夢偉を追う。

撮影データ Canon EOS 1DMarkV 絞り優先AE 評価測光 絞りF4.5  1/2500秒 ISO感度 200 露出補正 AWB JPG レンズ EF 400mm f/2.8L USM
2012年1月18日板屋雅博 撮影

小林の車番は、14番。

 小林可夢偉は、兵庫県尼崎市出身。現在、25歳。今年9月で26歳になる。
F1ドライバーとしては、一番、脂の乗り切った時期。2009年にトヨタのリザーブドライバーであったが、ブラジル・グランプリからF1に参戦。
これまでの日本人F1ドライバーは、ホンダやトヨタなどのひもつきとしてのドライバーだったが、小林は、実力だけでF1ドライバーになった唯一の選手。

ザウバーの第一ドライバー小林は、18日の予選では13位の成績で、決勝レースは、第13グリッドでのスタートとなった。


 予選の成績と決勝グリッド
@ Lewis Hamilton McLaren 1:24.922
AJenson Button McLaren 1:25.074
B Romain Grosjean Lotus-Renault 1:25.302
CMichael Schumacher Mercedes 1:25.336
D Mark Webber Red Bull-Renault 1:25.651
ESebastian Vettel Red Bull-Renault 1:25.668FNico Rosberg Mercedes 1:25.469
GPastor Maldonado Williams-Renault 1:25.908
HNico Hulkenberg Force India 1:26.314
IDaniel Ricciardo Toro Rosso-Ferrari 1:26.319
JJean-Eric Vergne Toro Rosso-Ferrari 1:26.429
JFernando Alonso Ferrari 1:26.494
LKamui Kobayashi Sauber-Ferrari 1:26.182

 MBruno Senna Williams-Renault
NPaul di Resta Force India-Mercedes
OFelipe Massa Ferrari
PSergio Perez Sauber-Ferrari
QKimi Raikkonen Lotus-Renault
RHeikki Kovalainen Caterham-Renault
SVitaly Petrov Caterham-Renault
21.Timo Glock Marussia-Cosworth
22.Charles Pic Marussia-Cosworth

失格 1位の107%のタイム外
Pedro de la Rosa HRT-Cosworth
Narain Karthikeyan HRT-Cosworth


 予選タイムで、いくつかの重要な点がある。まずは、今年のマクラーレンは早いという点。特にハミルトンのタイムが良い。
ハミルトンとバトンというふたりの元世界チャンピオンを擁し、かつ早いマシンであり、今年のF1グランプリは、マクラーレンの巻き返しが予想される。
シューマッハが4位のスピードをたたき出している点も注目したい。シューマッハの復活の1勝に期待したい。
レッドブルのマークウェバー、セバスチャン・ベッテルも5位、6位と悪くない位置につけている。
フェラーリ勢は、元気がない。フェルナンドアロンソの11位は、まだしも、フェリッペ・マッサの16位は、残念としか言いようがない。このままでは、マッサのフェラーリF1ドライバーとしての選手生命は今年が最後かもしれない。

 レーススタート直後に小林の前方で、数台がからむ接触事故があり、9番グリッドのニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)がリタイア。ウィリアムズのブルーノ・セナもスピン。小林は、あやうく追突は、避けたが、その際にリアウィングの一部(エンドプレート)を損傷した。混乱の中で、順位を3つあげ、10位へ。その後、いったんは13位に戻ったが、その後は、徐々に順位を上げていった。
レースは、1週目で同僚のハミルトンを抜いたジェンソン・バトンがトップに立ち、レースをリード。
4番グリッドでスタートしたシューマッハは、3位に順位を上げ、世界中のシューマッハファンに健在をアピール。しかしギアボックスのトラブルから10週目で残念ながらリタイア。


 21周では、10位であったが、徐々に順位を上げ、36周では、8位にまで上がった。レース中を通してキミ・ライコネンとの戦いがあり、37周では、いったんライコネンに抜かれた。42周目で再度、ライコネンを抜き返した。
最終回の58周で、6位のマルドナルドがスピンしてそのままリタイア。小林は、うまく混乱をさばいて、順位を一気に3つあげて、6位に食い込んだ。
優勝は、マクラーレンのジェンソン・バトン、2位は、昨年と一昨年の世界チャンピオンであるレッドブル、セバスチャン・ベッテル。3位には、マクラーレンのルイス・ハミルトンが入り、ことしのマクラーレンは強いとの印象を与えた。4位には、レッドブルのマークウェバー。今年もレッドブル対マクラーレンの2強の争いとなった。

コースから若干外れて、緑地帯に入り、砂塵を巻き上げて、コースに戻る小林。

 5位には、フェラーリのフェルナンド・アロンソが入り、フェラーリの面目を保った。6位には、堂々の小林。7位は、小林とレース中を通して争ったキミ・ライコネン、8位には、小林の同僚、ザウバーのセルジオ・ペレス。10位以内に2台とも入賞したのは、マクラーレン、レッドブル、ザウバーの2コントラクターのみ。

小林は、待望の8ポイントを稼いだ。

ザウバーの第一ドライバー小林可夢偉は、今年が3年目。2年連続で12位。全体の中くらいの位置であり、第一ドライバーとしては少々、物足りない位置でもある。今年は、表彰台に登ることと、年間ではぜひとお10位以内を確保したいところ。フェラーリ056エンジンを積む段差ノーズ採用2012年型車C31も順調に仕上がっている。

小林可夢偉 クラッシュの瞬間(2010年)


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