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F1 グランプリ

2013年豪州F1グランプリ観戦ガイド

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2013年3月16日(日)
2014年豪州F1グランプリ観戦ガイド
メルボルンF1グランプリ 2012
Australian Formula One Grand Prix
アルバートパーク Albert Park
メルボルン Melbourne
この場所の地図 Google Map

日豪プレス紙に筆者が寄稿した記事を紹介する。
モータースポーツの最高峰F1グランプリ(GP)は、3月13日から16日までメルボルンのアルバートパークで実施される。201年のF1GPレース界の展望と見所を紹介する。
ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)が優勝、2位にはダニエル・リカルド(レッドブル)、3位ケビン・マグヌッセン(マクラーレン)

 撮影データ Canon EOS 1DMarkV 絞り優先AE 評価測光 絞りF10.0  1/500秒 ISO感度 200 露出補正 AWB JPG レンズ EF 400mm f/2.8L USM
2012年3月18日板屋雅博 撮影

 2014年豪州F1グランプリ観戦ガイド

モータースポーツの最高峰、豪州F1グランプリ(GP)は、3月13日から16日までメルボルンのアルバートパークで実施される。
2014年のF1GPレース界の展望とメルボルンGPの見所を紹介する。

2014年F1GPは昨年と同じ全19戦が行われるが、今年もメルボルンGPで幕を明ける。
今年の大きな話題のひとつは、小林可夢偉(27歳)の復帰だ。
小林は2010年にザウバーのドライバーとして参戦したが、2012年末でザウバーのシートを失った。2012年日本GP(鈴鹿)で3位入賞し、鈴木亜久里、佐藤琢磨に続き日本人3人目のF1GPの表彰台を飾り、9回の入賞で60ポイントを獲得して個人12位となった。2014年は、ケータハムのドライバーとして復帰する。1年間のブランクがあるが追い抜き技術などアグレッシブなドライビングテクニックには高い評価があり、F1再挑戦で好成績を期待したい。


 
今年のF1GPは昨年19 戦中、13勝した世界チャンピオン、セバスチャン・ベッテルを擁するレッドブルチームが主軸であるのは間違いない。特に第11戦のベルギーGPから最終19戦のブラジルGPまでの9連勝は圧巻であった。チームメートのマークウェバーも個人3位と健闘し、レッドブルのチーム優勝に貢献した。豪州出身のF1ドライバーとして活躍した37歳のマークウェバーだが、残念ながら2013シーズンで引退した。悲願の年間チャンピオンは取れなかったが、優勝9回と2010、2011、2013年と3回の年間3位を記録し、ずっとオージーの記憶に残るドライバーである。
代わってレッドブルのドライバーとなったのは豪州パース出身のダニエル・リチャルド(23歳)。これまではレッドブルの第二チーム、トロロッソのドライバーであったが、ウェバーの引退に伴いレッドブルに昇格した。トロロッソはイタリア語で赤い牛、即ちレッドブルと同じ名前である。昨年個人14位のドライバーだけにウェバーの抜けた穴を埋められるかがポイント。リチャルドの出来はベッテルにも影響するだけに重要である。

 
昨年は三強の一角にメルセデスが食い込んできた。
昨年、筆者が予想したとおりルイス・ハミルトンがマクラーレンからメルセデスへ移籍した効果が出てきたことによる。ハミルトンは優勝こそ1回だが、安定した走りにより個人4位の成績であった。ポールポジションを取ることも多く、スピードではベッテルと互角であり、今年も期待できる。チームメイトのニコ・ゴズベルグも昨年は2勝しており、ウェバーが抜けたレッドブルにメルセデスが勝つ可能性は十分にある。一方、昨年チーム5位に終わったマクラーレンだが、ジェンソン・バトンが未勝利で個人9位と元気が無い。2009年の世界チャンピオンだが34歳と引退もうわさされる。

 
御三家の名門フェラーリには、2005年、2006年世界王者フェルナンド・アロンソと2007年の世界王者キミ・ライコネンの2枚看板が揃った。
人気者ではあるがなかなか成績が出せなかったフェリッペ・マッサは、ウィリアムズへ移籍した。アロンソは昨年優勝2回、2位4回で個人2位、ライコネンもメルボルンGPで優勝し2位4回とロータスのチーム4位躍進の原動力となり個人も5位に食い込み、名門フェラーリに2009年以来の復帰となった。
世界王者4連覇中ベッテルを擁すが、チームメートのリチャルドが弱点のレッドブル、久々に全力疾走が予想されるフェラーリ、躍進中のメルセデスの3強の戦いが今年のF1GPの見所と云えよう。昨年とはドライバーの所属するチームがかなり違っているので、間違えないようにしたい。


 
2014年は、レギュレーションでは大きな変更が行われた。
これまでは2.4リッター自然吸気V型8気筒エンジンであったが、今年からエネルギー回生システム付きの1.6リッター 90度 V型6気筒直噴ターボエンジンに変更された。2005年までは3リッターエンジンだったことを考えると大幅な小型化が進んできた。エネルギー回生システムは、これまでの運動エネルギーに加え熱エネルギーも対象に入った。これによりエンジン技術の差がスピードに大きく影響することになった。
エンジンの小型化によりF1独特の甲高い排気音も変化するだろう。
昨年5月ホンダがF1に復帰するといううれしいニュースが飛び込んできた。マクラーレンにエンジンを提供するのだが、ホンダの決定もエンジンの環境重視化と小型化に関係している。環境重視と小型化はまさにホンダが得意としている技術であり、F1を通して更に進化することがホンダのF1参加の意義であるからだ。数年後にはエンジンだけでなくチームとしての復帰も期待したい。

 
日産自動車はレッドブルにエンジンを提供しているルノーと資本関係があるが、海外高級ブランド、インフィニティでレッドブルに参加することも同じ理由だ。日産自動車は2013年からチーム名称をインフィニティ・レッドブル・レーシング(Infiniti Red Bull Racing)としてタイトルスポンサーとなっている。
レッドブルと日産インフィニティは、2014年のエネルギー回生システムを含め、技術的な提携を強化している。経営状態の悪化で苦しむルノーに代わり日本の最先端技術をF1つぎ込むと同時に高級ブランドインフィニティを世界に売り込むのが日産-ルノーグループの作戦である。
2014年は、11チームが参戦するがエンジンはコスワースが撤退したため、ルノー4チーム、メルセデス4チーム、フェラーリ3チームであり、2015年はここにホンダが参戦することになる。


 
小林可夢偉のケータハムは、マレーシアに国籍を置くチームで、格安航空会社(LCC)エアアジアのCEOでマレーシア人のトニー・フェルナンデスがスポンサーとしてケータハムの代表を務める。2010年にロータスとして参戦したが、2012年からはケータハムに名称を変更している。ロータスは英国の名門自動車会社だが、マレーシアの自動車会社プロトンに買収されている。
ケータハムは、昨年の成績ではロシア国籍のマルシャと共にチームポイントを1ポイントも獲得することが出来ず、更にマルシャより成績が悪いために最下位に沈んでいる。
小林に期待されることは最低でも1回は10位以内に入賞してポイントを獲得することと、最下位から脱出することである。


 トニー・フェルナンデスはウィリアムズのスポンサーでもある。
マレーシア国策自動車会社プロトンの大株主であるマレーシア国営石油会社ペトロナスは、F1ザウバーチームのプレミアム・スポンサーである。
インド国籍のフォース・インディア、ロシア国籍のマルシャ、マレーシア国籍のケータハムなどF1の下位チームでは新興国の勢力が増しており、欧米中心のF1の世界にも変化が訪れている。

世界チャンピオン7回、通算91勝、ポールポジション69回、最速ラップ77回、通算獲得ポイント1566点とF1史上最高の記録を誇り2012年の最終戦ブラジルGPを最後に引退したミハエル・シューマッハが昨年12月29日にフランスでスキー中に転倒。頭部の外傷で意識不明の重体に陥っている。偉大なる元世界王者の復帰を世界中が祈っている。

 メルボルンGPが開催されるアルバート・パークは、シティから海へ向かって真っすぐ南へ
3キロほど場所にある。F1GPレースは、美しいアルバート・パークの湖を周回する5.3キロの公道を使用して行われる。レースの数日ほど前まで公園とし
て使えるためにレースコースを自転車やジョギングで回ることが出来る。運が良ければ、大型トレーラーで各チームのマシンが搬入されるのも出会える。こんなにことが出来るF1GPサーキットはメルボルンだけではないだろうか。
GPの一週間ほど前からクラウンカジノ前のプロムナードやフェデレーションスクエアなどでGPのイベントやグッズショップなどが開かれているので是非チェックしよう。



 シティ会場へのアクセス。
会場には、10か所の入場ゲートがある。シティから約10分のシャトル便トラムが往復する。途中乗下車は出来ない。入場券を持った人は無料。
シティから近いのはゲート3〜5番ゲートだが、会場内でのアクセスが悪い。
1番ゲートはメインゲートであり、催し物会場、飲食屋台街、土産物売り場なども近く、会場内へのアクセスも良く一番のお勧め。
セントキルダ通り側の8番、9番ゲートは入場者が少ない上に、湖の仮設浮き橋を渡るとメインゲート前に出られる利点がある。駐車場は会場、周辺にも無く、車で行くのは難しいので注意。歩いてもシティからクラレンドン通り沿いに20分ほどで行ける。
帰りのトラムは非常に混んでいるので歩く方法もある。


 お勧めの観戦場所。
広大なアルバートパークのどこで観戦するかは重要なポイント。
レース開始の2時間前には観戦場所を確保しよう。
まずは入場ゲート会場のあちこちでも配布しているで地図を入手しよう第一ゲートを入るとF1GPグッヅなどの売店が並ぶ広場に出る。
グランドスタンドや企業用コーポレートスタンドが並び、一般入場券では観戦できない。レースコースをまたぐ陸橋を渡り左側へ行くと第2コーナーから第3コーナーにかけて、広い芝生の丘がある。まず最初の観戦場所。直線での高速F1の走りを楽しめる。早めに良い場所を陣取ること。メインゲートから陸橋を渡らずに、左に歩いていったところにも芝生が広がる。芝生にビニールを広げてのんびり出来る。高速レースの観戦が楽しめる。スポーツセンター前から第3−5ゲート前の第3コーナーから第6コーナーは、カーブが多く加速減速を繰り返す低速での走行が楽しめる。観客席との距離も近く、F1マシンとの一体感も楽しめる。写真を撮るならばこの辺りがお勧め。スピンや事故が一番、起こりやすいのもこの辺り。特にスタート直後は、目を離せない。


 
第9、第10コーナーは、一番スピンしやすい場所。シャッターチャンスを狙うカメラマンが待ち構えている。第八ゲート前の第10コーナーから13コーナーにかけては、高速のF1マシンが楽しめるバックストレッチ。この辺りは不思議と観客が少ないのでお勧め。
グッズの販売店、イベント広場などがある。アルバートパークゴルフコースの芝生に陣取ってのんびりとレースを楽しむ方法もある。キッズコーナーもあり家族連れがのんびり楽しむならば、この辺り。アルバートパークの湖の中に、仮設浮橋がかけてあり、反対側に歩いて湖を渡ることが出来るので、湖の両岸を行き来して楽しむのも一手。レース前になると往来する人が増えて入場制限されるので注意。


 
第13コーナーから第14コーナー近くではセントキルダのアパート群が直ぐ近くにあり、ベランダでBBQパーティをしながら無料でF1観戦を楽しむ人々が見える。第15コーナーのシケインは、最も減速する場所であり、写真撮影に最適だ。



 
メルボルングランプリのアトラクション 
4日間の大会期間の中でF1マシンの走行は、練習セッションを入れても多くはない。
待ち時間はアトラクションを楽しもう。
レースコース内では、V8スーパーカーレース、クラシックカーレース、有名人レース、学生模擬レースなどの各種レース、コース外では、V8スーパーカーゾーン、アクションゾーン、生バンドによるステージショー、F1カーの歴史展示、モトクロス、F1レース体験コーナー、GPガール写真会、キッズコーナー、豪州空軍による航空ショーなど多種多様のアトラクションが会場のあちこちで実施される。
見逃せないのは、F1ドライバーによるサイン会。14日木曜日には、レッドブル、フェラーリ、メルセデスなどのレースドライバーが参加予定。チーム毎に終日やっている。V8ビレッジの中にあるサイン会場で行われる。


 
決勝当日のスケジュール
・朝10時半…ゲートがオープン。
・11時…ビンテージカーのパレード、豪州で人気のV8カーレース、子供たちのレースなど盛りだくさん。
・15時半…F1ドライバーのパレード。
・15時40分…空軍機によるアクロバット飛行
・16時50分…国家斉唱
・16時52分…カンタス航空大型機のデモ飛行。旅客便ではありえない急旋回が見所。
・17時…F1GPレーススタート
・18時半頃…レース終了予定。

日焼け対策も十分にしておくこと。サングラス、帽子は必需品。日焼け止めは2時間ごとに塗布し、水も定期的に補給すること。耳栓はあちこちで販売されているが、必ずしも必要ではない。酒類の持ち込みは禁止されており、ゲートで没収されるから注意。

一般入場券:決勝$79、4日券$149など
http://www.grandprix.com.au/

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