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テニス

テニスクラシック 2009年  4月号

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最新トピックスfromオーストラリア 

Aussie Press (4月号:2月14日締切

タイトル:
テニスのオーストラリアスポーツ界でのポジション


オーストラリアは、スポーツ大国として世界に名高い。
テニスがオーストラリアのスポーツ全般の中で、どういう位置にあるのかを説明しよう。

オーストラリアのスポーツは、
イギリススタイルだ。


地域によってばらつきがあるが、人気が高いのは、冬のオーストラリアンフットボール(メルボルン、アデレード、パース)とラグビー(シドニー、ブリスベン)、夏のクリケット(豪州全体)だ。
女性には、ネットボールといってバスケットボールに類似したスポーツが人気だ。
クリケット、ネットボールなどは英国連邦諸国でプレーされる独特のスポーツだ。
サッカーもワールドカップでのサッカールーの活躍で人気が高まっている。
サッカールーとは、カンガルーをもじったもので、オーストラリアナショナルチームの愛称だ。日本対オーストラリアは、オーストラリアでも人気の組み合わせになっている。

テニスは、水泳、ゴルフ、乗馬などと並んで、二番目のグループだ。
テニスと水泳がオーストラリアの人々の生活の中で最も身近なスポーツと言える。
乗馬は、田舎はともかく都市では身近なスポーツとは云えなくなっているが、競馬は、日本とまったくスタイルを異にしており、紳士淑女が最も華やかなファッションを競う場所となっている。
テニスコートは、オーストラリアの豊かなスペースを利用して、コミュニティ、学校など1キロ以内にいくつも存在すると云っても過言ではないほど、どこにでもある。誰でも楽しめるスポーツとして広く普及している。コートの順番待ちをすることは、まず無い。
広いスペースを使用するスポーツの代表格は、ゴルフだが、メルボルンには200ものゴルフ場があり、大半を占めるパブリックゴルフ場では、18ホールが$15(約1000円)ほどで楽しめる。ゴルフもテニスと並んで大衆スポーツの代表格と言える。

テニスは、国際派のスポーツ。
オーストラリアにおける国際スポーツで、最も成功したのは、テニスと水泳と言われている。
オーストラリアンフットボールは、いまのところ国内だけのスポーツである。 クリケット、ラグビーもオリンピック種目ではなく、世界的な国際スポーツとは言い難い。
オリンピックでの豪州水泳チームの活躍は、ご存知のとおりだ。過去のオーストラリアの金メダルの半分近くを水泳で勝ち取っている。

オリンピックでのオーストラリアのテニスの金メダルは、意外なことに過去、1個だけだ。
これは、1924年から1988年までテニスがオリンピックの正式種目から外れていて、
この間に、オーストラリアのテニスの全盛期が過ぎてしまったからだ。

現在では、日本と同様にスポーツが多角化してきている。複合的な設備を備えたスポーツジムは、日本ほどではないが、車で10分も行けば、どこにでもある。
インドアスポーツ、ウォータースポーツ、モータースポーツなど選べる選択肢は、非常に広がってきている。テニスは、古典的なスポーツと思われており、若者は、より近代的なインドアスポーツ、ウォータースポーツなどへ移行する傾向が見られる。

スポーツは、コミュニティが育てる。200名以上の各国プレスが集結!!
巨大メディアルーム

オーストラリアのテニスは、スペースの点やコミュニティの中にしっかりとしたポジションを根ざしている点などでは恵まれた環境にある。テニスクラブのほぼ全ては、コミュニティが運営している。企業が運営しているものは、スポーツジムなどがあるがごく稀だ。
メルボルンは、歴史がある都市なので、キリスト教会に所属しているテニスクラブもかなり多い。といっても教会関係者がテニスクラブに関与するのは、儀礼的な場合だけである。

ゴルフや、乗馬、水泳など全てのスポーツがクラブを中心に活動していることは、オーストラリアのスポーツを語る上で見逃せない。クラブは、青少年、学生の教育の場であり、社会人の社交の場である。
多くのスポーツクラブには、地域の幼稚園、保育園、コミュニティセンター、女性センターなどが併設してあり、児童を保育園に預けてテニスができるといった具合だ。健全な社会を作って行く上で、コミュニティの存在は欠かせない。コミュニティがしっかりしている地域は、治安も非常に良い。即ち良いテニスクラブがある地域は、中産階級以上が住み安全な地域と云う事ができる。

テニスをするのは、平日の夜が中心だ。
筆者の事務所が属するメルボルン北東部地域のテニスクラブでは、火曜日が男性、水曜日が女性、木曜日がミックスの域内コンペ、土曜日が域外コンペに充てられている。
金曜日は仲間との外食、日曜日は家族との時間に充てられるので、この日にスポーツをすることは少ない。もちろんクラブの地域特性によっては日曜日のところもある。
月曜日も週の最初だからか、あまりスポーツをする人を見かけない。
土曜日も午前中はスポーツをする人が多いが午後は、家族との時間なので、昼前にはさっと帰ってしまう。ただしクラブによっては日曜午前中のところもある。
オージーは、仕事、スポーツ、家族との時間の管理がうまいようだ。

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