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リアルトビル Rialto Building

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2007年2月16日(金)
リアルトビルディング Rialto Building(今日の一枚へ戻る
コリンズ通り(Collins Street)
ウィリアム通り(William Street)-キング通り(King Street) の間
Melway 1A−E8 メルボルン Melbourne

リアルトビルディングは、コリンズ通りの西のビジネス街の真ん中に位置しています。ひとつの建物に見えますが、向かって右側がリアルトビルディング、左側がOlderfleet buildingです。昨年までは、メリディアンホテル (Le Meridien) という名前でしたが、現在は、リアルトホテルになっています。メルボルンに残る代表的なゴシック(Gothic) 建築です。

 リアルトビルとOlderfleet buildingは、メルボルンの高名な建築家ウィリアムピット(William Pitt)の設計により1889年に建てられました。Olderfleet buildingは、1888年の建築です。当時、メルボルンはゴールドラッシュにより世界で最も裕福な都市のひとつだったのです。ヨーロッパ特に英国本国から高価な物資を次々に買い入れていました。

隣にリアルトタワーという高層建築があります。もちろん名前はリアルトビルに敬意を表しています。リアルトタワーは、1986年に建築されましたが、1940年に更地になって以来、46年もの間、リアルトビルがあり建築計画が立てられなかったのです。古い建物を大切にするメルボルンの面目躍如の話です。経済性、近代化よりももっと大切なものが世の中にはあるということをメルボルンっ子は知っています。

ウィリアムピットの作品の多くはまだメルボルンの市内に現存しています。
スプリング通り(Spring Street)にあるプリンセス劇場、ウィンザーホテル(WindsorHotel 二枚目)、リトルバーク通り(Littel Bourke)にあるGordon Houseなど多数を見ることができます。
ウィンザーホテルは、建設当初はグランドコーヒーパレス(Grand Coffee Parace)と呼ばれていました。
メルボルンで現在のようにお酒がどこでも飲めるようになったのは、まだこの20年ほどのことです。初期のメルボルンへの移民の中で、英国からの清教徒が多数を占めていました。彼らは、キリスト教の教えを厳格に守り、禁酒を信条としていたのです。Temperance Movementといいます。1880年代に建てられたメルボルンの高級ホテルの多くは酒類を提供しなかったので、コーヒーパレスと呼ばれたのです。

リアルトホテルの玄関  メルボルンでも屈指の格式を誇るホテルです。

酒類を出す場合には、特別の免許状(Licence)が必要です。今でもレストランなどにLicencedと書いてあるのはこの影響が現在でも残っているためです。アメリカの悪名高き禁酒法もまさしくこのTemperance Movementの影響です。
この建物は、ビクトリア州の歴史遺産に指定されています。

Realto Hote on Collins
公式Web

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