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スコッツ教会 Scot's Church

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2012年12月30日(日)
スコッツ教会
Scot's Church
コリンズ通り 
ラッセル通りとの交差点の西側
メルボルン Melbourne
この場所の地図 Google Map

コリンズ通りには、たくさんの教会があるが、スコットランド教会の大聖堂であるスコッツ教会は、中でも重要なものである。この辺りは、1850年代にはメルボルンの郊外の寂れた場所であった。

撮影データ Canon EOS 5D シャッター速度優先AE 評価測光 絞り13.0 1/80秒 ISO感度 100 露出補正 0 太陽光 JPG レンズ EF 24-70mm f/2.8L USM
2011年1月2日午後16時26分  板屋雅博 撮影


 スコッツ教会 Scot's Church
住所:140-154 Collins Street
建築年:1871年−74年
建築時代:ビクトリアン
建築様式:ネオゴシック
建築家:ジョセフリード Joseph Reed
設計会社:Reed and Barnes
建設:David Mitchell (声楽家Dame Nellie Melbaの父)
屋根の最先端までの高さ:64m
建築用途:教会、大聖堂
主な特徴:Barrabool 産の砂岩が構造材に用いられ、化粧板は、ニュージーランドKakanui産の石材が用いられている。

Walking Melbourne

同じ交差点の東側には、ジョセフリード作のセントミッチェルがある。(写真右端)

VHR 0005

  スコッツ教会は、ビクトリアに設立された最初のプレスビテリアン派教会(長老派教会)。プレスビテリアンは、1500年代のヨーロッパで起きた宗教改革の際、スイスのカルヴァンが主宰したプロテスタントキリスト教の主流会派。1600年代にスコットランドやイングランド議会で採択された。北米では少ない会派だが、オーストラリア、ニュージーランドなど英国連邦コモンウェルスでは主流のプロテスタント教会。
メルボルン建設の2年にJames Clow神父と James Forbes神父がメルボルンに到達。最初は、ウィリアム通りとリトルコリンズ通りの交差点の場所で、礼拝を始めた。1838年7月にはコリンズ通りでログハウス状の教会が建てられ、スコッツ教会と名付けられた。場所は、現在、オールダーフリートビル群がある場所である。
オールダーフリートビル群


 スコット(Scot)とは、スコットランド人のことで、メルボルンの初期の時代には、
スコットランド人も多く移住している。イングランド人が一番多く、彼らは市内の一番の場所にセントポール大聖堂を建設。次に多かったアイルランド人は、イーストメルボルンの高台に、セントパトリック大聖堂を建設した。1838年2月3日にメルボルンのスコットランド教会のメンバーが集まり、植民地教会法に合わせて300ポンドで新しい教会を建設することを決めた。植民地政府から現在の場所に8100uの土地を与えられた。一部の長老からは、この場所がメルボルンの中心地から離れた郊外にあるために、反対の声が出たが、結局落ち着いた。

セントポール大聖堂 

セントパトリック大聖堂


 スコッツ教会の泉。コリンズ通り側にあり市民に潤いを与えている。

スコッツ教会の尖塔は、1800年代ではメルボルンで一番高い建築物であった。
1961年には英国エリザベス女王が当時の豪州首相ロバート・メンジーズSir Robert Menziesと共にスコッツ教会を訪れている。
教会の内部には、最後の晩餐を描いたステンドグラスがある。

パイプオルガンは、1883年、1910年、1959年に作り変えられており、現在は1998年にオーストリアSchwarzach市のRieger Orgelbau社製のもの。





ジョセフリードが設計した主なメルボルンの建築物
州立図書館 (1856年)
セントミッチェル教会(1866年)
タウンホール(1870年)
トレードホール(1873年)
ロイヤルエキジビションビル(1879年世界遺産)
メルボルン大学Ormondカレッジ(1879年)セントポール大聖堂(1884年) 
A.C. Goode House (1892年)
メトロポリタンガス会社(1892年)



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