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セントミッチェル教会 St Michael's Uniting Church

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建築史 1860‐69

メルボルンの教会


2016年10月2日(日)
セントミッチェル教会 
St Michael's Uniting Church
コリンズ通りとラッセル通りの交差点
Collins Street and Russell Street
メルボルン Melbourne
この場所の地図 Google Map

メルボルン市内の数多くの教会があるが、コリンズ通りの高台に建つセントミッチェル教会は、背後の超高層ビルを背景にして独特の美しさを持つ。隣のスコッツ教会も同じジョセフリードの設計であり、比較すると面白い。

撮影データ Canon EOS 5D MarkU 絞り優先AE 評価測光 絞りF9.0 1/400秒 ISO感度 200 露出補正 太陽光 JPG レンズ EF 24-70 mm f/2.8L USM 2016年1月21日17:20 板屋雅博 撮影

スコッツ教会

 セントミッチェル教会は、ロンバルディア・ロマネスク様式で設計されたビクトリアで最初の教会であり、多色煉瓦(polychrome brick)を使用したメルボルンで最初の建物である。当時の英国では流行した建築様式であり、John Ruskinの作品に影響されたGE Streetや William Butterfieldなどの著名建築家が使ったことでも知られる。内部インテリアは音響効果を最大限に高めるように設計されている。
円形競技場の様な設計になっており、周りを囲むように2階席やスロープを付けた聴衆席は、中央のステージで行われるコーラスやオルガン演奏に焦点を絞ったものであった。



 セントミッチェル教会
St Michael's Uniting Church
Independent Church
住所:122-136 Collins
建築:1866年 1867年完成
建築期:ビクトリアン
建築様式:ロマネスク(Romanesque)、Lombardic
設計:ジョセフリード(Joseph Reed)

セントミッチェル教会中央上部の鐘楼は、丸いアーチを持ったロマネスク様式の特徴を持った素晴らしい作品である。セントミッチェル教会を設計したジョセフリードは、当初、多色煉瓦を使用したゴシック様式を施主の教会側に提案したと云われる。ジョセフリードの折衷様式のデザインはラッセル通りを隔てて真向いにあるリード設計のスコッツ教会と実験的に対照させる意図的な不適合を狙ったデザインである。

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 新しい司祭A. M. Henderson,が1865年8月28日に英国から赴任したが、新教会の建設を決意した。コリンズ通りインディペンデント教会の幹部は古いチャペルを解体して新教会を同じ場所に建設することを決定した。
1839年にメルボルンで最初の恒久的なジョージア様式のチャペルが建設されたが、1866年に大型の新教会の建設の為に解体された。
建設委員会が1866年2月28日に指名された。委員長は司祭のヘンダーソン、会計はHenry Brooksとその他26名が4つの委員会を組織した。
最初の会議は同年3月5日に開かれ、資金7000ポンドで1000席の教徒が集える教会が決定した。



 建築設計会社7社に対して建設コンペが出されて5社が応募したが、建設委員会は全て拒否したが、ジョセフリード事務所に改善案を要求した。(デザインプラン1)
当時の著名な建築家ジョセフリードは、ゴシック様式を提案し、次にロマネスク様式を提案した。施主のヘンダーソンは、音響効果を重視した為にロマネスク様式が採用された。説教壇を中央に置く代わりに、中央にはステージを設けて、近代的な説教者が自由に動ける方式を取り入れた。

建設委員会は、リード事務所に座席数を1000名から1200名に増加し更に全信徒が説教師を見ることが出来るように設計を要求した。また暫定的に使用していたロイヤル劇場のホールに似せるように依頼した。


 リード事務所は、設計変更して5角形の形状をデザインして、ひとつの辺に説教者を置き、残りの4辺に信者席を配置する馬蹄形を設計した。
(デザインプラン2)

Onmydoorstep (休止中)

wikipedia

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