シティ案内

今日の一枚へ

プロムナード

春節 中国正月

メルボルン百景トップ


2008年2月8日(金)
春節(中国正月)
クラウンカジノプロムナード
サウスバンク Southbank
メルボルン Melbourne
この場所の地図 Google Map

今週は、曇り勝ちだったメルボルンも今日の午後になって晴れてきた。しかし服装でわかるようにすっかり秋の気温になった。

昨年の今日2007年2月7日(Carousel Restaurant Bar)

春節を祝うクラウンカジノ前のプロムナード。二つのステージと50軒ほどのテント屋台が出て華やかに盛り上がっている。今日から日曜日まで。

 春節は、中国暦の正月。これは太陽と月の運行を基にした太陰太陽暦と云われる暦。1ヶ月は、月が地球を一周する29.53日を基準。1年は、12ヶ月。そうすると1年は、345日となりる。地球が太陽を一周するのは、365日。もし調整しないと、毎年、11日づつズレていくので、農業などにまったく使い物にならない暦となる。その差である11日をうまく調整するのが太陰太陽暦。中国では4,000年ほど前から黄河地方で使われていた。日本には、6世紀に輸入されている。日本では何回も修正が行われ、メルボルンが成立する1842年(天保13年)には、当時の世界で最も正確な太陰太陽暦を使用していた。明治5年(1872年)に明治政府は、グレゴリオ暦を採用したが、正確さの点からは、採用する必要性はなかった。

麺打ちの実演をするTommy Foo氏

 中国暦では、1年を24気節に分けている。立春、雨水、啓蟄、春分、清明、穀雨、立夏、小満、芒種、夏至、小暑、大暑、立秋、白露、秋分、寒露、霜降、立冬、小雪、大雪、冬至、小寒、大寒。
この中で、二番目の雨水の直前の朔(新月)を正月とする。日付だけでなく、太陽と月が同じ方向になった正確な時間を持って新年とする。
11日の調整のために、うるう月を入れる、平年である年は、11日後退し、うるう月がある年は18日進む。
うるう月の入れかたにも決まりがあるが、正月は1月22日〜2月19日の間で移動する。

 風水のお店。右のおじさんが風水師。
中国暦は、中国、日本、北朝鮮、韓国、ベトナムなどで使われていた。
現在でも中国、台湾、ベトナム、モンゴルでは、新暦の正月よりも盛大なお祭りが行われる。
現在でも太陰暦を使用しているのは、イスラム社会。
29日と30日の大小の月を使い1年は12ヶ月、354日として、うるう月による補正を行わない。
従って10年ほどで夏と冬の月が逆転する農業などには不都合な暦となる。
しかし宗教上は太陰暦を使用しても、実務にはグレゴリオ暦を併用しており支障は生じていない。

 真夏の旧正月とは思えない服装の行楽客。正面は、リアルトビル。
秋の気配が漂うメルボルン。

このページのトップへ

inserted by FC2 system