2010年2月12日(金)
春節前夜祭
Spring Festival
Chinese New Year
クラウンカジノプロムナード
Crown Promnade サウスバンク Southbank メルボルン Melbourne
この場所の地図 Google Map
昨日は、今年になってから1番の豪雨となった。今日は、曇りであったが夕方から晴れ間が見えてきた。
撮影データ
Canon EOS 5D MarkU 絞り優先AE 評価測光 絞りF2.8 1/125秒 ISO感度 6400 AWB
画質圧縮率 CR2
レンズ EF24-70mm f/2.8L USM
今年のメルボルンの春節のお祭りは、2月13日と14日に市内のいくつかの場所で行われる。クラウン・カジノのヤラ側沿いのプロムナードでは、12日(金)の夕方からお祭りが始まった。メインステージでは、カラオケ大会。プロムナードでは、屋台が立ち並んだ。本番前なので、爆竹はまだ無い。
中国では、おめでたいお祭りには赤を多用する。獅子舞や、爆竹なども楽しめる。
メルボルンの春節には、毎年15万人もの人が訪れる。一番のお目当ては、龍舞(ドラゴン・ダンス)と獅子舞と爆竹。龍と獅子の舞は、幸運を呼び込む。龍は、古くから幸運と権力の象徴。家族の繁栄とビジネスの隆盛を願う人々がパフォーマンスを見守る。龍の体を触ると幸運が宿るとされる。家の前にお金とレタスが入った赤い袋がつるされている。それを獅子が噛むと爆竹が鳴り出す。
春節は、中国暦の正月。これは太陽と月の運行を基にした太陰太陽暦といはれる暦。1ヶ月は、月が地球を一周する29.53日が基準。1年は、12ヶ月。そうすると1年は、345日。地球が太陽を一周するのは、365日。もし調整しないと、毎年、11日づつズレていくので、農業などにまったく使い物にならない暦となる。その差である11日をうまく調整するのが太陰太陽暦。中国では4000年ほど前から黄河地方で使われていた。日本には、6世紀に輸入されている。日本では何回も修正が行われ、メルボルンが成立する1842年(天保13年)には、当時の世界で最も正確な太陰太陽暦を使用していた。明治5年(1872年)に明治政府は、太陽暦であるグレゴリオ暦を採用しているが、正確さの点からは、採用する必要性はなかった。
春節前夜祭
中国暦では、1年を24気節に分けている。立春、雨水、啓蟄、春分、清明、穀雨、立夏、小満、芒種、夏至、小暑、大暑、立秋、白露、秋分、寒露、霜降、立冬、小雪、大雪、冬至、小寒、大寒。
この中で、二番目の雨水の直前の朔(新月)を正月とする。日付だけでなく、太陽と月が同じ方向になった正確な時間を持って新年とする。冬至(メルボルンでは夏至)の後の第二新月の日。11日の調整のために、うるう月を入れるが、平年である年は、11日後退し、うるう月がある年は18日進む。うるう月の入れかたにも決まりがあるが、正月は1月22日〜2月19日の間で移動する。これはグレゴリー歴(西暦)の1月21日から2月20日の間に変化する。2010年は、2月14日。昨年は、1月26日であった。
中国暦は、中国、日本、北朝鮮、韓国、ベトナムなどで使われていた。現在でも中国、台湾、ベトナム、モンゴルでは、新暦の正月よりも盛大なお祭りが行われる。現在でも太陰暦を使用しているのは、イスラム社会。29日と30日の大小の月を使い1年は12ヶ月、354日として、うるう月による補正を行わない。従って10年ほどで夏と冬の月が逆転する農業などには不都合な暦。しかし宗教上は太陰暦を使用しても、実務にはグレゴリオ暦を併用しており支障は生じていない。
同じキリスト教の国々でも正教(オーソドックス)の人々は、宗教上はユリウス歴を使用しており、グレゴリオ暦と差がある。
メルボルンでは様々な移民がそれぞれの歴を使用しているが、実用上はまったく問題は生じていない。
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