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ロシアフェスティバル

ボルゾイ ロシアンウルフハウンド

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2009年5月16日(土)
ボルゾイ ロシアンウルフハウンド
Borzoi Russian Wolfhound
ロシアフェスティバル Russia Festival
フェデレーションスクエア
Federation Square
メルボルン Melbourne
この場所の地図 Google Map (航空写真)

今日も曇りのメルボルンだったが、午後からは2時間ほど晴れ間となった。気温は16℃ほど。

昨年の今日 2008年5月17日(Windsor Raiilway Station

Canon EOS 5D MarkU 絞り優先AE シャッター速度1/1000秒  絞りF2.8 スポット測光 ISO感度 100 AWB  画質圧縮率 JPEG
レンズ EF24-70mm f/2.8L IS USM

撮影は、5月10日(日)

 ロシア原産の大型の狩猟犬。ボルゾイとはロシア語で早い。俊敏などを意味する。
ウルフハウンドというように野生狼の狩猟用の猟犬としてロシアのロマノフ王朝の王族(ツアー)や貴族に飼われていた。
ツアーの専用の犬であり、貴族でもツアーからギフトとして贈られて貴族だけが飼うことを許された特別な貴族犬であった。もちろん贈られた貴族も大切に飼育した。
狼狩(Wolfhouds)や、キツネ狩り(Foxhounds)、うさぎ狩も王族、貴族のスポーツとしてロマノフ王朝時代を象徴する娯楽であった。

ボルゾイ犬は、主人の命令に忠実ではあるが、ひとたび主人の手を離れて獲物を追跡しはじめると独自の判断で、行動する。ゆったりとしていて吠えることもなく人懐っこいのが特徴だ。大型犬であり、子どもにも人気が高い。

 1917年にロシア革命が始まった。
歴史上、2月革命と10月革命の2度の革命がこの年に起こった。いずれもユリウス歴による表記で、西洋で使っていたグレゴリオ暦では、3月、11月にあたる。
1900年代に入ってもロシアではロマノフ王朝による農奴制をベースにした絶対専制の封建制度を維持していた。一方で、工業化や都市化、軍制化が進み、兵士、労働者や農民の生活レベルは非常に低く、社会の変化に政府は有効な対策を立てることが出来なかった。1917年のロシア革命でロマノフ王家は革命派によって射殺され、貴族も多くは殺されたり、海外へ脱出し、ロマノフ王朝は崩壊した。

 ロシア革命を起こした一般民衆などに取ってボルゾイ犬は、王族貴族と同じとみなされた。ロシアにいたボルゾイ犬はほとんどが民衆によって虐殺されてしまった。
このためボルゾイ犬は、絶滅の危機に瀕した。革命以前に、ロマノフ王家によってヨーロッパの貴族やアメリカの政治家、資産家に贈られていた数少ないロマノフ犬をブリーディングしてふたたびボルゾイ犬は純血種として復活した。またロシア国内でも1940年代にコサックなどの部族に純血種が発見されて、ふたたび増加に転じている。

ボルゾイクラブアメリカ 



 現在、ボルゾイ犬を飼うボルゾイクラブはアメリカを中心として日本、オーストラリアなど世界中に広がっている。
ボルゾイ犬の性格特徴や、その特異な歴史など興味深い犬である。

メルボルンのボルゾイクラブ
Clovelly Borzoi
Robyn Davidson
03−5127−8103
clovelly@hard.net.au

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