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ロシアフェスティバル

ユリウス歴 Julian Calendar

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2009年5月15日(金)
ユリウス歴 Julian Calendar
ロシアフェスティバル Russia Festival
フェデレーションスクエア
Federation Square
メルボルン Melbourne
この場所の地図 Google Map (航空写真)

このところほとんど青空が見えないメルボルンです。今日も曇りでした。

昨年の今日 2008年5月15日(ウォンバット Wombat

Canon EOS 5D MarkU 絞り優先AE シャッター速度1/250秒  絞りF2.8 スポット測光 ISO感度 100 AWB  画質圧縮率 JPEG
レンズ EF24-70mm f/2.8L IS USM

写真は、マトリョーシカ。
撮影は、5月10日(日)

 ロシア正教会では、現在でもユリウス歴を使用している。
ローマ皇帝ユリウスカエサル(ジュリアスシーザー)によって紀元前45年1月1日に施工され、現在でも一部では使用されている世界で最も古い太陽暦である。
ユリウス歴は、1年を365日とする。
4年に1回、うるう年を設ける。
うるう年の2月に1日、うるう日を設けて366日とするなど、現在の歴とほとんど変わらず、紀元前の歴としては、驚くほど正確な歴だ。1年の長さを史上初めて365日としたのも、紀元前45年である。

ジュリアスシーザーは、ユリウス歴制定の翌年、紀元前44年3月15日にローマ帝国元老院へ行く途中にブルータスらによって暗殺された。最後の言葉、『ブルータス、おまえもか』は、シェイクスピアの戯曲『ジュリアスシーザー』による。

 この正確なユリウス歴だが、4年に一度のうるう年に1日を加えても、4年間で44分の誤差があった。100年で18時間の誤差となり、世紀単位では大きな誤差となってくる。1500年頃には、11日の誤差となり、これ以上放置すると季節がずれてくることになった。そこで1579年にローマ法王によって召集されたトリエントの公会議によってグレゴリオ暦が採用された。
これは、1年を365日、4年に1日うるう日を設ける。これまではユリウス歴と同じ。
更に西暦が100で割り切れて、かつ400で割り切れる年はうるう年としない。という計算方法を入れることであった。
これは400年間に3回は、うるう年を入れないことを意味する。
つまりユリウス歴とは、400年間で3日間のズレが生じることになる。

 グレゴレオ歴は、現在でも使用されている科学的に優れた歴であるが、採用を決定したのがローマ法王であり、しかもトリエントの公会という宗教会議で決定されたことが問題であった。
当時、カトリックのホーマ法王庁と対立していた東方正教会は、グレゴレオ歴を採用しないことを決定した。またヨーロッパ北部のプロテスタント諸国も長く導入を遅らせた。英国が導入したのは、200年後の1752年9月14日である。


 ロシア正教、ギリシャ正教などの東方教会は、現在でもグレゴリオ暦を認めておらず、ユリウス歴を使用している。従って現在のところ、クリスマスは、1月7日になっており13日のズレを生じている。西暦2100年は100で割り切れて、400では割り切れない。従ってグレゴリオ暦では平年、ユリウス歴ではうるう年となる。更に1日の誤差が生じて、その後の100年間(西暦2100から2200年まで)は、ユリウス歴では1月8日がクリスマスとなる。2200年からは、更に1日ずれて1月9日になる。
歴は、一般の人の寿命では測りきれない長大な期間のことである。しかしクリスマスがふたつあるということは不便なことでありやはり重要なことである。

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