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フリンダーススクエア

メルボルン最古のトラムSW5型728号

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2008年7月4日(金)
メルボルン最古のトラムSW5型728号
フリンダース駅前
フリンダース通り
この場所の地図 Google Map

今日はかなり良い天候になりました。気温も15度ほどで冬の一日にしては快適でした。夕方からは冷え込んできました。夜は10度を下回っています。

昨年の今日2007年7月04日(1888ビルディング(旧師範学校

トップの画像は、運航中で現存するメルボルン最古のトラム SW5型728号です。

 メルボルンの最初のトラムは、ケーブルトラムです。動力では電気ではありません。道路の地下にパイプ管を埋め込み、その中を鋼鉄製のケーブルを通します。ケーブルを時速10kmほどの速さで動かして、トラムはそのケーブルに捕まって走る方式です。市内各所にパワーステーションを設けてあり、そこで石炭火力によって蒸気機関を動かして、大きな円状のフライホイールを回転させます。ケーブルはこの回転するフライホイールによって動力を与えられるシステムです。メルボルンシティだけに限らず北はエッセンドン、南はセントキルダ、ブライトンまでダブルトラック、17ルート、総延長103km、総車両1200台という世界最大クラスのケーブルトラムシステムでした。欧州から遠く離れた植民地で実現できたのは、当時メルボルンがゴールドラッシュにより世界一の金持ち都市であったからです。

 SW6型946号

ケーブルトラムは、1885年11月11日に始まって1940年10月26日まで55年間に渡りメルボルン市民に親しまれてきました。
電気式のトラムもメルボルンの一部の路線で、比較的早くから導入されてきました。本格的に電気式トラムが導入されたのは官営のMelbourne and Metropolitan Tramways Board(MMTB)が設立された1920年のことです。それまでは民間会社各社がバラバラに車両を導入していました。それを始めて統一した形式を導入したのが、Wクラストラムです。メルボルンの電気式トラムの統一型第一号の型式と言えます。Wクラスは、1923年に導入されました。W型の改良型としてW2、W5、SW5、W6、W7があります。
改良型も含めると全部で748台が建造されています。

 SW5型は、建造及び変更された全95台の中で、現在、運航しているのは、2台のみです。
トップ画像の1936年製のSW5型728号と、78番線を走るSW5型848番です。
ダンマーフィー参照。 
いかにこの2台が貴重であるかがわかります。(しかしこの2台のどこにもその点を触れてないのがメルボルンらしいのですが。老兵は死なず。ただ消え去るのみという心境ですか。。)

3枚目の画像のSW6型は、建造された120台の中で、現在、20台ほどが運航中です。

SW5型728号の履歴

SW5クラスの全車両の状況

SW6型946号の履歴

SW6クラス全車両の状況

  Wクラスは、メルボルンの走るアンティークと言える貴重なものです。いつまでも大切にしたいものです。

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