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1888 ビルディング 1888 building

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2014年3月19日(水)
1888ビルディング 1888 building
メルボルン教育大学 Teachers College
メルボルン大学 Melbourne University
カールトン Carlton
メルボルン Melbourne
この場所の地図 Google Map

メルボルン大学の正門前通りグラッテン通りとスワンストン通りの交差点北西角にクイーンアン様式の美しい建物がある。かつての教員養成機関、メルボルン教育大学である。現在はメルボルン大学の一部として使用されている。

撮影データ Canon EOS 5D MarkU 絞り優先AE スポット測光 1/1000 F3.1 ISO感度 250 オート 露出補正 JPG レンズ EF 24-70mm f/2.8L USM
2014年1月13日12:55 板屋雅博撮影

 メルボルン大学 1888ビルディング
Teachers College (Melbourne University
住所:156 - 292 Grattan Street, CARLTON
建築年:1888年ー1891年
建築期:エドワーディアン Edwardian
建築様式:クイーンアン 
建築家:G.B.H Austin
建設用途:教育 大学
現在の用途:教育 大学


1888 Building, Teachers College

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 1888ビルは、ビクトリア植民地政府教育局寄宿制教師訓練学校としてメルボルン大学の敷地内に建設された。1880年代には大学用地として未開発の空き地であった。1876年Charles Henry Pearsonが教育大臣に就任し、教師の為の教育施設建設を検討した。ピアソン大臣は、1887年にスワンストン通りとグラッテン通りの角地に9エーカーの土地を候補として、植民地議会に報告した。同年この場所の4エーカーがメルボルン教育カレッジ用地として選定された。それまでの教育大学施設としては1856年から1859年の間は、National Boards Normal Institution、1870年から1889年はBoard of Education Central Training Institutionがあったが、新しい教育大学が設立された。



 1887年Charles Toppが校長に就任。トップ校長は、教育大学の計画を作るに際して英国式を教育局に提案した。1888ビルは公共建設局の設計で1889年から1892年に3段階で建設された。
JH Marsdenの監修のもと、建築家GBH Austinによって設計された。正面ファサードの赤レンガを使った構造は、英国式クイーンアンの色濃い特色を出している。両翼は、エリザベス朝の特徴を持つ。中央部にメインエントランス、講堂、図書館を持ち、東西の両翼部は、寄宿舎があり英語のEの形をしている。男子学生は西側寄宿舎、女子学生は東側寄宿舎を使った。教室もまた男女別に行われた。男女共学の大学ではあったが、宿舎及び教室まで別であったことは当時の時代を反映している。

 南側のメインファサードはメインエントランスとポーチを中心にして左右対称の構造になっている。ポーチ部分は1940年代に3階のタワー部分が追加建設された。非常に技巧的なファサードをしており3階建てで傾斜式マンザードルーフのタワーとなっている。1890年代、学校は一時期、閉鎖され、私立の寄宿制学校として使用された。その後、メルボルン教育大学、またその後はメルボルン州立大学としても使用された。1999年にメルボルン大学に合併された。建物の内部は、建築当時のまま良好な状態である。




 クイーンアン様式は、1870年代から1900年頃に英国イングランドで発展し、特にロンドンの寄宿制学校に多用された。1888ビルは、同時期のイングランドを直接的にモデルにしており特に男女共学であったロンドンのホートンカレッジをモデルにした教育訓練学校であった。



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