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ジャネットクラークホール Janet Clarke Hall

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2015年6月14日(日)
ジャネットクラークホール Janet Clarke Hall
メルボルン大学 Melbourne University
パークビル Parkville
メルボルン Melbourne
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ジャネットクラークホールはメルボルン大学の学生寮兼学内カレッジであり、規模は最も小さい。豪州で女子学生の就学を認めた最初の大学である。学究に焦点を置き学生のレベルも豪州でトップレベルである。

撮影データ Canon EOS 5D MarkU 絞り優先AE 評価測光 1/640 F8.0 ISO感度 250 オート 露出補正 -1/3 JPG レンズ EF 24-70mm f/2.8L USM 2014年1月13日17:39 板屋雅博撮影


 ジャネットクラークホールはメルボルン大学トリニティカレッジに在籍する女子学生の為の女子寄宿制カレッジとして1886年に設立された。レディージャネットクラークはメルボルンの牧畜ビジネスで成功した富豪のサー・ウィリアムクラーク(Sir William Clarke、豪州初の男爵)の二番目の妻で慈善事業家である。ジャネットクラークホールは1961年にトリニティカレッジから独立して女子寄宿制カレッジとなり、1973年に共学制に移行した。ジャネットクラークホールの設立にはトリニティカレッジの学長であったDr Alexander Leepeが深く関与している。リーパー学長は豪州初となる女子寄宿制カレッジをメルボルン大学に設立する構想を持っていた。

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ジャネットクラーク

 ジャネットクラークホールの現在の建物群は5段階で建設された。1890年にチャールズ・デブロー(Charles D'Ebro)によって設計された最初の建築部分は北部と南部を向いた中央部のふたつの側面を持つ切り妻屋根の部分である。
デブローは英国ロンドンから移民してきた良く訓練を受けた建築技術者であったが自身では建築家として才能を開いた。建築請負はトーマス・コーレイ(Thomas Corley)。この場所は本来、もっと大きな建築物の中央部の予定であったが、完成することはなかった。 赤レンガを使用し石材で化粧したゴシック建築の傑作である。

ジャネットクラークホール Janet Clarke Hall
建築年:1890年
設計:チャールズ・デブロー(Charles D'Ebro)
建築請負:トーマス・コーレイ(Thomas Corley)
建築様式:ネオゴシック Neo Gothic

 第二ステージは北棟(ノースウィング)でマニフォールドウィングと呼ばれている。1927年に建築家Blackett ForsterとCraigが設計した。建物の表面を赤レンガと化粧漆喰煉瓦で表装し、城塞風の欄干を持つ大学建築特有のゴシック様式建築であった。重要な要素は煙突シャフトと煙突、雨樋受けと雨水パイプ、それとトリニティカレッジの紋章である。

第三ステージはトレイルウィングと呼ばれる。建築家A. & K. Hendersonが1930年に設計した。北側ウィングからヒントを受け、同様にユニバーシティアヴェニュー道路から東に延長させて建築した。
サウスウィングには1974年にダイニングルームが設置された。設計はMockridge Stahle and Mitchellである。

Wikipedia

ジャネットクラークホール公式Web

 1956年には第四段階としてジョクウィングが最初の1890年の建築であるマニフォールドウィングに接続して建設された。
第五ステージはScandlebury Wingである。建築家 Forsyth and Richardsonによって1964年に設計された。このセクションの建物は妥協のないモダンスタイルであるが、高さや大きさ、外観などは従来の建物と共存している。
建築物群はたくさんの窓があるベイを持つメインエントランスあたりの中央軸を中心として左右対称に配置されている。絵のように美しく質が高い正面ファサードは急なスロープ、スレートふきの切り妻屋根の入口を持つ。内部装飾には印象的な木材で出来たパネルで天井を支えている。ダイニングルームは詳細まで作りこんである。各部屋には詳細まで作りこんだ建具や暖炉などのたくさんのオリジナルな特徴を備えている。

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