シティ案内
今日の一枚へ
ジョセフ・リード
メルボルン大学トップ
門番小屋 Gatekeeper's Cottage
メルボルン百景トップ
2016年3月9日(水） 門番小屋 Gatekeeper's Cottage メルボルン大学 Melbourne University パークビル Parkville メルボルン Melbourne この場所の地図 Google Map 門番小屋は、メルボルン大学の建築物の中で最も古い建物のひとつ。祖国ロンドンと同等の教育を目指してシティの北側丘の広大な敷地にレイアウトされた。門番小屋は正門隣に配置され重要な建物である。門番小屋とはいいながら、大学の主要事務棟（アドミニストレーション）として使用された。 撮影データ Canon EOS 5D MarkⅡ 絞り優先AE 評価測光 1/200 F9.0 ISO感度 100 くもり 露出補正-1/3 JPG レンズ EF 24-70mm f/2.8L USM 2016年1月23日15:23 板屋雅博撮影 門番小屋はメルボルン大学のグラッテン通り正門入口内側に位置する。最初の 門番小屋は、建築年月は不詳だが、１８５６年に火災により焼失した。２番目の 門番小屋はふたつの部屋を持つ木造家屋はメルボルン大学公認建築家であった気鋭のジョセフリードによって１８６０年に設計された。このふたつの部屋が現在の建物であるかどうかははっきりしない。ジョセフリードは、１８７３年に３７８ポンドの設計コンペに応募して設計変更を行い、一等を受賞して、建築請負のAndrew Patonが建築しているので、その際に変更などがなされた可能性がある。更に建物に付属するロッジは１８７５年の４３４ポンドの設計コンペでR P Vincentが受賞して建築された。現在の５つの部屋のふたつは１８６０年の建築であり、全体の建物は１８７３年から１８７５年にかけて建築されたものである。
建物全体は、メルボルン産のブルーストーンの敷石の上に建てられている。建物の壁面は麦藁状に色彩を付けられた頑丈な煉瓦が使われている。煉瓦の積み方は英国伝統のイギリス積である。イギリス積は煉瓦を長手だけの段、小口だけの段と一段おきに積む方式。丈夫（強度が高い）で経済的（使う煉瓦が少なくて済む）といわれ、土木構造物や鉄道関連の施設でよく見らる。敷石、覆いモールディング（表面の繋ぎ目を覆ったり装飾を施す断面の細長い建材）、切り妻屋根の装飾は、ストーウェル（Stawell）砂岩を使用している。急な傾斜の屋根は、スレート（薄板）で覆われている。 ストーウェル砂岩はビクトリア州グランピアン地区のHeatherlie採石場で切り出された砂岩である。Stawellの名前はビクトリア植民地最高裁長官Sir William Stawellに由来する。 Onmudoorstep
２０世紀に入って付加変更された部分はベランダの内側部工作や鉄製セキュリティードアなど。１９６２年に西側への延長部分が作られ、洗濯室、浴室、ポーチなども加えられた。 門番小屋の急傾斜の屋根は美しい切り妻屋根で煉瓦と砂岩を織り交ぜた構造になっており、大学のシンボル的な存在を意図したものであった。
門番小屋はメルボルン大学の現存する最古の建物のふたつのうちのひとつである。もうひとつは旧クアドラングル（法学部）である。法学部建物は門番小屋がある正門と敷地内で意図的に対角軸を構成している。門番小屋はメルボルン大学の初期の設計プランや開発と密接な関連がある。大学正門はメルボルン市の北側の丘に定められた大学設置を強調するようにデザインされた。 門番小屋は麦わら紋様の煉瓦を使っているが、これはメルボルン大学の初期の煉瓦製建物として重要である。麦わら紋様の煉瓦は１８８０年代まで民間用の建物で多用された。
メルボルン大学の構内敷地のレイアウト１８５５年にエドワードベートマン（Edward La Trobe Bateman）によって設計され翌年から建築に取り掛かった。 エドワード・ベートマンは、画家、本の装飾家、図面作図者、庭園設計者であり、初代ビクトリア植民地総督チャールズラトローブの親戚であった。ベートマンは１８５２年にゴールドラッシュに魅せられてビクトリアにやってきた。ロイヤル植物園、トレジャリーガーデン、フィッツロイガーデンズの基礎設計に関わり、メルボルン大学の敷地レイアウトも行っている。 豪州伝記集
門番小屋はメルボルンの著名な建築家であるジョセフリード（Joseph Reed）のメルボルン大学における初期作品としても重要である。リードはメルボルン大学の建築家として長期間に渡り作品を設計続け、多数の需要な建築物を残している。 ウィルソンホールWilson Hall 旧医学部the old Medical School 州立博物館 the National Museum 現在の州立博物館（州立図書館の裏手）の中で現存する唯一の部分である。 ジョセフ・リード Onmydoorstep このページのトップへ
門番小屋はメルボルン大学のグラッテン通り正門入口内側に位置する。最初の 門番小屋は、建築年月は不詳だが、１８５６年に火災により焼失した。２番目の
門番小屋はふたつの部屋を持つ木造家屋はメルボルン大学公認建築家であった気鋭のジョセフリードによって１８６０年に設計された。このふたつの部屋が現在の建物であるかどうかははっきりしない。ジョセフリードは、１８７３年に３７８ポンドの設計コンペに応募して設計変更を行い、一等を受賞して、建築請負のAndrew
Patonが建築しているので、その際に変更などがなされた可能性がある。更に建物に付属するロッジは１８７５年の４３４ポンドの設計コンペでR P
Vincentが受賞して建築された。現在の５つの部屋のふたつは１８６０年の建築であり、全体の建物は１８７３年から１８７５年にかけて建築されたものである。
建物全体は、メルボルン産のブルーストーンの敷石の上に建てられている。建物の壁面は麦藁状に色彩を付けられた頑丈な煉瓦が使われている。煉瓦の積み方は英国伝統のイギリス積である。イギリス積は煉瓦を長手だけの段、小口だけの段と一段おきに積む方式。丈夫（強度が高い）で経済的（使う煉瓦が少なくて済む）といわれ、土木構造物や鉄道関連の施設でよく見らる。敷石、覆いモールディング（表面の繋ぎ目を覆ったり装飾を施す断面の細長い建材）、切り妻屋根の装飾は、ストーウェル（Stawell）砂岩を使用している。急な傾斜の屋根は、スレート（薄板）で覆われている。
２０世紀に入って付加変更された部分はベランダの内側部工作や鉄製セキュリティードアなど。１９６２年に西側への延長部分が作られ、洗濯室、浴室、ポーチなども加えられた。
門番小屋はメルボルン大学の現存する最古の建物のふたつのうちのひとつである。もうひとつは旧クアドラングル（法学部）である。法学部建物は門番小屋がある正門と敷地内で意図的に対角軸を構成している。門番小屋はメルボルン大学の初期の設計プランや開発と密接な関連がある。大学正門はメルボルン市の北側の丘に定められた大学設置を強調するようにデザインされた。
メルボルン大学の構内敷地のレイアウト１８５５年にエドワードベートマン（Edward La Trobe Bateman）によって設計され翌年から建築に取り掛かった。
門番小屋はメルボルンの著名な建築家であるジョセフリード（Joseph Reed）のメルボルン大学における初期作品としても重要である。リードはメルボルン大学の建築家として長期間に渡り作品を設計続け、多数の需要な建築物を残している。