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ヤング&ジャクソンホテル Young & Jackson Hotel

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2013年6月30日(日)
ヤング&ジャクソンホテル(Y&J)
Young & Jackson Hotel (Y&J)
スワンストン通りとフリンダース通り交差点
Swanston Street and Flinders Street
メルボルン Melbourne
この場所の地図 Google Map

メルボルンの創始者ジョン・バットマンの家が建っていたというこの場所は、メルボルンの超一等地でありY&Jは、メルボルンの歴史を見守ってきた番人とも云える。通りの向かい側にはフリンダース駅やセントポール大聖堂があるが、歴史的にはヤング&ジャクソンホテルが一番古い。

撮影データ Canon EOS 5D 絞り優先AE 評価測光 絞り 7.1 1/160秒 ISO感度100 露出補正 太陽光 JPG レンズ EF 24-70mm f/2.8L /USM 撮影:板屋雅博 撮影2013年1月16日 



 この場所は1837年の第一回公式土地売り出しの際、メルボルンの創立者ジョン・バットマンが100ポンドで購入して、子供たちの為の家を建てた。バットマンの死後、1839年には学校となった。1853年に学校が取り壊された。ブルーストーン製の3階建ての建物が1853年に建設された。1階には、肉屋James Grahamが入居していた。1861年7月1日に目の前のヤラ川にかかる橋の名前を取って、プリンセス・ブリッジホテルが開業した。オーナーは、John T Tooheyで酒類販売許可証を取っていた。スワントン通りの北側方向とスワンストンの西側方向にブルーストーンを使用して建て増しされ、それぞれ1店舗づつが入居した。1875年にアイルランド人の金鉱夫Henry Young と Thomas Jacksonが買い取って名前をヤング&ジャクソンホテルと変えた。現在でも1875年の文字が外壁に刻印されている。
Y&Jホテルは、2階建てと3階建ての5つの建物が合体されている。


ヤングジャクソン&ジャクソンホテル
Young & Jackson Hotel
住所:1 Swanston Street
建築:1853 - 1922
建築目的:Club/Hotel/Coffee Palace
現在の目的:パブ、喫茶店
階層:3階建て
建築期:ビクトリアン
建築様式:Colonial Georgian/Regency style
建築家:John Flannagan (1875年の改造)
建築:Henry Wright
1875年の改築の際、デザインをohn Flannaganが担当した。当初の木材を取り外し、レンガ製の欄干や切妻屋根を付け加えた。

Walking Melbourne

Young & Jackson Hotel(公式web)

Y&Jホテルが全国的に有名になったのは、現在も2階に置いてあるクロエ(Chloe)の油絵。クロエは、フランスの画家Jules Lefebvreの1875年の作品でヌードの女性が描かれている。この作品は、1880年にカールトンガーデンのロイヤルエキジビジョンビルディング(世界遺産)で開催されたメルボルン万博で出展されたもの。ロンズデール通りの医師Dr Thomas Fitzgeraldが買い取った後、1883年にビクトリア州立美術館で展示されたが、世間から避難を浴びて展示は取りやめとなった。当時はヌードの画像などまったくなかった時代であった。その後、1908年に Y&Jホテルのオーナーのヘンリーヤングが買い取ったもの。


 ヘンリーヤングは、 Y&Jホテルをビール製造業のStephen Morellへ売った。Morelは、フリンダース西側の店舗を買い取っている。1921年にこれまでに買い取った建物をつないで、ひとつのホテルの建物に見えるように改装が行われた。この改装を行ったのは、建築家のRichard B Whittake。一階部が暗く見える為、赤い塗装を一部に施し、装飾も付け加えられた。また大規模な広告が屋根に取り付けられたのは1920年代から。


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フリンダース通り

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