２００８年９月２９日（月）
ジーロンキャッツの健闘
ホーソン Hawthorn Hawks 対 ジーロン Geelong Cats　グランドファイナル（９月２７日）　オーストラリアン　フットボール
MCG メルボルンフットボールグラウンド
メルボルン　Melbourne
MCGの地図 Google Map

今日のメルボルンは、曇り時々晴れという天気でしたが、気温は最高でも１４度と冬へ逆戻りの天候となりました、

昨年の今日　２００７年９月２９日（祝ジーロン優勝）

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　ジーロンキャッツは、メルボルンの西８０ｋｍにあるビクトリア州第二の都市Geelongに本拠地を構えています。
オーストラリアフットボールではメルボルンデーモンズに続いて２番目に古いチームです。ジーロンは、メルボルンに所在する９チームや他州のチームに比べると恵まれた点が多くあります。
メルボルンの９チームの基盤であったサバーブは比較的小さな規模であり、地元以外のファンを獲得するために非常に苦労しています。また地元で多くの観客が入るオーバル（競技場）がないこともあり、結果として地元を離れていくことになっています。
その点、ジーロンは人口１６万と中規模の都市ですが、十分な土地があるために大規模オーバルを建設しています。

ジーロンキャッツ　カルディニア パーク

左のおにいさんは、昨年も登場しました。祝ジーロン優勝の３枚目参照。

　 ジーロンキャッツは、地元のファンをしっかりと確保して更にメルボルンにもジーロンファンを広げています。
ＡＦＬでは年間２２試合を戦いますが、全１６チームのうちで、１０チームはビクトリア州に存在します。また他州のチームは、地元でのゲーム以外は、全て他州で戦うこといなり、広大なオーストラリアを毎週のように移動することになり、著しく不利です。
またクイーンズランド、ＮＳＷ州などでは、もともとラグビーが盛んであり、オーストラリアンフットボールのファンはまだ必ずしも多くはありません。
ジーロンは、広いオーバル、しっかりした地元、ファンがビクトリア州で確保しやすいこと、対戦のために移動時間がかからないことなど条件が整っています。
唯一の不安要因は、ジーロンキャッツのユニフォームにしっかりと描かれたメインスポンサーのフォードモータースです。

　 フォードモータースは、オーストラリアで自動車を生産する３社（＋トヨタとＧＭ）のうちのひとつです。トヨタは別格として、フォードとＧＭは、３０００ｃｃ以上の大型車しか生産しておらず、現在のガソリン高の中で、販売台数が毎年減少しており、非常に苦戦を強いられています。

スポンサーの問題は、チームの財政基盤に関わる大きな問題ですが、この点は、実は他のチームも同様に複雑な問題を抱えています。ジーロンの問題は、外部要因であるだけに、フォードに代わる有力なスポンサーさえ現れれば解決可能な問題とも言えます。

メルボルン最古のチームメルボルンデーモンズは、今期も最下位と低迷しています。

　MCG メルボルンクリケットグラウンド

今後のＡＦＬオーストラリアンフットボールは、ビクトリア州から離れて他州へ広がるしか存続し、発展する道はありません。

その意味でジーロンがビクトリア州の古参チームとしてしっかりした存在価値を発揮してくれることはＡＦＬにとって大きな意義があります。


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