2007年9月26日(水)
帰宅通勤時間帯のサザンクロス駅
Sotuthern Cross station
メルボルン Melbourne
この場所の地図 Google Map
今日は一転して朝から雨でした。気温も7度ほどで一日で真冬に逆戻りのメルボルンです。最高気温も14度ほどしかあがらずに寒い一日でした。こういう夜は遊び好きのメルボルンっ子も早く家に帰りたくなるものです。
昨年の今日2006年9月26日(プリンセス橋)
お知らせ;建築のページが充実してきました。
サザンクロス駅(旧スペンサーストリート駅)は、フリンダース駅に遅れること5年後の1859年に開業しています。当時の急速に拡大するメルボルンの人口急増に対応するためです。その後、フリンダース駅、スペンサー駅とも何度も拡張されています。フリンダース駅は、正面のドーム、西口の時計台、南のヤラ川などがあってどうしてもこれ以上の大型化はできません。しかしスペンサー駅は、ドックランド地区にあり2006年に本格的な拡張が始り、2007年に完成しました。
メルボルンから長距離列車で南豪州アデレードやNSW州シドニーまた西豪州パース、ノーザンテリトリー ダーウィンなどの豪州の他州へ行くには、一度、南豪州アデレードのまで行く必要があります。列車の旅ではアデレードが拠点であって、メルボルンは離れ小島に過ぎません。
豪州大陸間鉄道ルートマップ
また既に東南部の開発が進んでいるビクトリア州で今後の開発は、北部及び西部です。その意味でサザンクロス駅が果たす意味はより重要になります。ビクトリア州のメルボルンに次ぐ規模の都市は、ジーロン(Geelong)、バララット(Ballarat)、ベンディゴ(Bendigo)です。これらのビクトリア州の諸都市を結ぶ基点がサザンクロス駅です。
メルボルンの経済、文化を支えてきたのはメルボルンの東南方面に住む中産階級です。この方面の通勤列車はフリンダース駅が玄関口です。しかし東南方面には自家用車で通勤する資産家階級も多く住んでいます。一方で西部、北部はいままでは労働者階級が多くする街でした。移民による人口がこれからも増え続けるメルボルンにとって西部、北部がこれからのパイオニアとなっていくでしょう。近距離通勤中央駅としてもサザンクロス駅の近代化が急がれた理由です。
世界で最も新しい近代都市といわれるメルボルンのシティですが、また歴史的建造物を数多く残す都市でもあります。巨大開発がなかなか出来ないメルボルンの中で唯一、ほぼ自由に開発できる場所が、ドックランズです。サザンクロス駅は、ドックランズに位置しています。メルボルンの新しい顔となるドックランズの玄関口がサザンクロス駅です。まだまだメルボルンっ子にとってもなじみが薄いサザンクロス駅ですが、古い歴史的な街を代表するフリンダース駅と共に新しいメルボルンを代表する顔となりつつあります。
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