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ロイヤルアーケードトップ

ロイヤルアーケード正面ファサード

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2007年7月11日(水)
ロイヤルアーケード正面ファサード
Royal Arcade
バーク通り Bourke Street
メルボルン Melbourne
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今週は、メルボルンに明るい青空が戻ってきました。最低気温は、5℃とまだまだ低いものの、最高気温は、13度と少し安定してきました。もう1−2回は、寒さが戻るでしょうが、それからは春に向かうでしょう。

昨年の今日2006年7月11日(The Lounge

 ロイヤルアーケードは、1869年に建築が開始されたメルボルンで最も古いショッピングアーケードです。

設計は、チャールズウェブ(Chales Webb)です。ビクトリア期の傑作です。
建設様式は、ルネッサンス復古式(Renaissance Revival Style)です。
ルネッサンスとは、15世紀にイタリアで始った中世封建制のキリスト教的な制限の多い形式を打ち破る新しい芸術・文化運動です。1800年代におけるルネッサンス復古式とは、ルネッサンス時代のクラシックを尊重しながら、1800年代の新しい様式を取り入れたものです。
 
 アーケードの正面のファサードは、伝統的なルネッサンス様式にバロック式の装飾を加えた見事な作品です。
正面ファサードには、アーケードに太陽光を取り入れるようにガラス窓が設けられています。

Charls Webbの主な設計作品
Windsor Hotel
South Melbourne Town Hall
Charch of Christ (二枚目の画像)
Melbourne Grammar School

 ロイヤルアーケードの守護神 ゴグとマゴグ (Gog and Magog)
ゴグとマゴグは、ロンドンの守護神でもあります。現在のところ、両守護神は、メルボルン製であるのか英国製であるのかははっきりしていません。
アーケード内部も天井の鋳物製の装飾にも繊細なデザインが取り入れられています。また各店舗の2階部分には、正面ファサードと同様の半円形のガラス窓がしつらえてあります。全体として円形、ドーム形状を数多く取り入れてあり柔らかな雰囲気を出しています。

左側は、手作り飴の店『Suga』
公式Web

この先には、カフェトルタ 『Cafe Torta』があり、リトルコリンズ通りへ抜けます。

 右側の込み合っている店は、メルボルンの名物チョコレート店、カフェ『ココブラック Koko Black』です。

ルネッサンスクラシカルに当時流行のアールヌーボーの様式を取り入れたものとも言えます。特に重要視されたのは、プロポーションです。人体を基本として全体のバランスをとることです。レオナルドダピンチの人体図のバランスです。したがって3階立てまでが高さの限度とされています。豪州における復古ルネッサンス式の建物は、全てメルボルンにあります。

旧財務省ビル 1862 John James Clark

ミント(旧造幣局) 1872John J. Clark

ロイヤルアーケードです。


 ロイヤルアーケードの正面ファサード。
右側は、2軒おいてロンドンストアー(1922年)です。
ロイヤルアーケードと比べると大きさの違いが際立ちます。巨大なロンドンストアーでさえも周りの近代建築と比べると小さく感じます。しかし都心の一等地にこのような伝統ビルをきちんと後世に残すことがメルボルンの良識です。

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左側は、Deva House, ホテル Causeway Innです。

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