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ロイヤルアーケード

台はかり Scale1104番とソルター社

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 産業史

2019年8月24日(土)
ビクトリア 秤 No 1104
ロイヤルアーケード Royal Arcade
バーク通り Bourke Street
メルボルン Melbourne
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この秤は、1880年頃、1760年設立の秤製造業者であるジョージ・ソルター(George Salter)によって製造され、ビクトリア女王のロイヤル特許(Royal Crest and Patent)によって保護されている。

撮影データ Canon EOS 5DMarkU 絞り優先AE 価測光 絞りF7.1 1/250秒 ISO感度 100 露出補正 オート JPG レンズ EF 24−70mm f/2.8L USM
2016年1月16日15:30板屋雅博 撮影

公式web wiki  ばねはかり spring scale

さお秤

 1900年頃までに1000台ほどの秤が英国領オーストラリアに帆船によって輸送され、オーストラリア中の鉄道駅や郵便局に設置された。その後、100年に渡って台秤はビクトリアの至る所で日常風景であった。

第二次世界大戦の間に、英国の秤は、英国戦時内閣によって集められ、溶解されて戦争の道具として使用された。この為、英国で残存しているものは、ダービー(Derby)にある鉄道ミュージアムのものだけである。

この台秤は、シドニー中央駅(Sydney Central Station)に置いてあったが、1906年に修復されて、この場所に設置された。

現在もこれらの大秤は、大英帝国のシステムを使っており、1900頃に英国医学委員会(British Medical Boardm)が設定した標準体重が表示されている。

  ソルター社は、1760年代後半に英国のビルストン(Bilston)村で始まった。創始者のリチャード・ソルター(Richard Salter)は、バネ(spring)製作の職人であった。リチャードは、英国や世界で初めてのバネ秤(spring scales )を発明した。リチャードは、この新型ばね秤を、小型さお秤(pocket steelyards)と呼んだが、実際にはさお秤( balances)異なった原理で作動した。1825年に甥のジョージが会社を引き継ぎ、ジョージソルター社( George Salter & Co.)と改名した。ジョージは、秤の製造工場をビルソトンから7km離れたウェストブロムウィッチ(West Bromwich)に設立した。West Bromwich Albionフットボールチームは、同社工場従業員が作った。この製作所で英国最初の風呂場用体重計(bathroom scales)など様々な秤を作りだした。

 秤以外にも様々な製品を作り出した。アイロン(irons)、肉挽き機(mincers)、ホテト薄切り機(potato chippers)、コイン投入式機械(coin-operated machines)、英国で初のタイプライター(typewriters)などである。1900年代を通して事業は順調であった。1950年には従業員は2000名に達した。現在も家庭用機器類の分野で活躍して、同じソルター一族が所有している。



 1972年にスタベリーインダストリー社(Staveley Industries Plc)によって買収され、家庭用製品類、産業用機械など製品群別にいくつかの子会社に分割された。また工場も移転した。1980年代後半と1990年代初期にスtベリー社は、アメリカの Weigh-Tronix companyなど海外でいくつかの会社を買収し、測定機(weighing)分野を強化した。


 1998年にマネジメント・バイアウト(MBO、Management Buyout)によりWeigh-Tronix Corporationが独立し、ソルター家庭用品(Salter Housewares)もその一部となった。新会社は産業用と家庭用に焦点を絞ったものであった。2002年にソルター家庭用品会社の経営陣がMBOで独立したのは家庭用に絞った。このMBOには、バークレー投資社(Barclays Private Equity)が1800万ポンドを拠出した。
その後、2年間、会社は急速に成長し、2004年に米国に本社を置く個人健康関係機器会社のHoMedics社に売却された。友にHoMedics社が所有するソルター家庭機器USAとTaylor Precision Products社が合併した。歴史的なウェストブロムウィッチ工場は閉鎖され、再開発用地として売却された。

   ばねばかり(spring scale)とは、フックの法則を利用して、引っ張る力を測定する器具。最も一般的な用法では、ものをぶら下げて、物体に働く重力の大きさを測定することによって、物体の重さを知るために用いられる。 ばねばかりを用いて重量を測定する方法は、体重計や、キッチン用品の台秤など、あまり精度を要求されないような場面では広く用いられてきた。ばねばかりの示す重さは、天秤ばかりで測る重さとは違い、測定する場所の重力場に左右される。地球の表面上では、地球の自転の影響で緯度により重力の大きさが変わるので、販売される地域によって表示が調整されている場合もある。

なお、力学実験に用いられることもありニュートン目盛が併記されているものもある。

フックの法則(Hooke's law)は、力学や物理学における構成則の一種で、ばねの伸びと弾性限度以下の荷重は正比例するという近似的な法則である。長さ変化が微小な時、フックの法則はありふれた力学的ばねの物理的性質を正確に表す

bathroom scales

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