シティ案内

今日の一枚へ

スプリング通りトップ

カフェ フェデリッチ  Cafe Federich

メルボルン百景トップ

2010年5月30日(日)
カフェ フェデリッチ 
Cafe Restaurant Bar Federich
プリンセス劇場 Princess Theatre
スプリング通り Spring Street
メルボルン Melbourne
この場所の地図 Google Map

メルボルンには名物のカフェが多いが、カフェ・フェデリッチは、世界でも珍しい幽霊の名前を冠したカフェ。プリンセス劇場が上演している期間だけオープン。現在は、ジャージーボーイズが上演されており、オープンしている。

撮影データ
Canon EOS 5D MarkU絞り優先AE 評価測光 絞りF7.1 1/320秒 ISO感度 3200 AWB 画質圧縮率 JPEG レンズ EF 24-70 mm f/2.8L USM

 カフェバーフェデリッチ 『Federici』
Cafe Restaurant Bar (Princess Theatre)
163 Spring Street, Melbourne Tel. 9299 9823
スプリング通りにあるプリンセス劇場の1階にある。劇場が上演期間中のみオープンしている。プリンセス劇場は、年中上演している訳ではないのでフェデリッチのオープンも限られる。
正面は、ビクトリア州議会議事堂

 1888年3月3日夜、プリンセス劇場でゲーテ原作シャルル・グノー作曲のオペラ・ファウストが上演された。
その日フェデリッチの名前で知られてた当時38歳のバリトン歌手フェデリック・ベーカー(Federick Baker)が悪魔メフィストフェレスを演じた。
劇の最後で、悪魔メフィストはファウスト博士を連れて地獄の門を通って地獄の業火の中へドラマチックに沈んでいく場面となった。このオペラの一番の見せ場に、観客は引きつけられていた。
地獄の門を通った瞬間、フェデリッチが演じるファウストは、そのまま倒れこんだ。心臓発作を起こして、その場で帰らぬ人となった。フェデリッチは、真っ赤なベストを着たまま劇場の舞台裏の床で動かなかった。


 劇場は、翌日、フェデリッチがオペラを上演中に心臓発作で亡くなったと発表。ところが多くの観客が、フェデリッチは最後まで上演し、最後は、部隊の上で、観衆に向かって挨拶をしたと語った。

以降、プリンセス劇場ではイブリングドレスをまとったフェデリッチの幽霊が現れるようになった。プリンセス劇場のドレスサークルの第三列の一席は、フェデリッチの為に開けられるようになった。
1970年代に半分透明の青ざめた顔の人物が写真に取られている。誰もそのような人物を見ていないと証言があり、フェデリッチと云われている。

幽霊の名前をわざわざ冠したカフェは世界でも珍しい。

 
 フェデリッチの幽霊は、オペラ座の怪人 The Phantom of the Opera、レミゼラブルLes Miserablesの上演の際には特に良く出現すると云われる。

チケット売り場でも良くFedericiの幽霊が見られる。

プリンセス劇場

建築年:1886年   
設計:ウィリアム ピット William Pitt
建築時代:ビクトリアン (Victorian)
建築様式:第二帝国 Second Empire
階層:4階建
登録:ビクトリア州遺産 Victorian Heritage Register

このページのトップに戻る   

inserted by FC2 system