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旧NSW銀行 Former Bank of NSW

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2012年6月14日(木)
旧NSW銀行 Former Bank of NSW
バーク通り Bourke Street
メルボルン Melbourne
この場所の地図 Google Map

メルボルンの中心地、バーク通りに面した場所に旧NSW銀行がある。スワンストン通りとラッセル通りの間にある。一階がセブン11であり、入ったことがある人も多いことだろう。2本の円柱の上の柱に1817年とあるが、これはシドニーでの話。メルボルンは、1835年に歴史が始まっている。

撮影データ Canon EOS 5DMarkU シャッター速度AE 評価測光 絞りF8.0 1/80秒 ISO感度 400 露出補正 オート JPG レンズ EF 24−70mm f/2.8L USM
2011年1月03日板屋雅博 撮影


バーク通りとラッセル通りの交差点の近くに旧NSW銀行はある。手前は、Mid City。
アーケードを抜けると中華街に至る。
旧NSW銀行から交差点側にも1930年前後のアールデコ期の建築物が並ぶ。当時は、6階建前後で、高層建築物であった。
MidCity Arcade
Address: 197 Bourke St,
Phone: 03 9662 3337


旧NSW銀行 Former Bank of NSW
住所 190−192 Bourke Street
建築年:1929年
建設期:両大戦期(Inter War)
建築スタイル:Palazzo
設計:Godfrey & Spowers
用途:事務所
階数:6階

Walking Melbourne

ナショナルトラスト

表面化粧は、大理石と青銅を使用。素焼きレンガも使用している。エジプトをモチーフとしている。エジプトの神殿を思わせるような雰囲気を湛えている。

ビルの中間に、巨大なバルコニーを設けているのもパラッツオ(Palazzo)様式の特徴のひとつ。


 最上部のデザインには、翼を広げたスカラベ(甲虫類のコガネムシ)が描かれており、明らかにエジプトをモチーフとしていることが判る。このようなエジプトをモチーフとした作品は、メルボルンにはもうひとつある。コリンズ通りのリージェント劇場の隣の、Theosophical Societyビルである。(追ってアップ予定。)

旧NSW銀行は、Palazzo様式のデザインを採っている。パラッツオ(Palazzo)様式とは、1910年から1940年頃まで主に北米で流行した建築スタイルで強化コンクリートを使って高層化し、当時の最先端技術であったエレベーターを導入したのもこの頃。装飾は、最上階と地上階に施すのみでシンプルだが力強い印象を与える。近代的なオフィスビルへの移行時期にあたる。もともとパラッツオは、イタリアの都市における裕福な市民の大邸宅、宮殿、庁舎などを云い、ルネッサンス期に流行した大邸宅様式を云った。


旧NSW銀行は、ANZ、オーストラリア銀行、コモンウェルス銀行と並ぶオーストラリアの4大銀行のひとつで、現在のウェストパック(Wespac)銀行。旧NSW銀行であるためか、メルボルンでは今ひとつ馴染みが薄い。1817年にシドニーで設立されたオーストラリアで最初の銀行。オーストラリア全土に支店を設けた最初の銀行でもある。
ブリスベン(1850)、メルボルン(1851)、アデレード(1877)、ニュージーランド(1861)、パース(1883)、タスマニア(1910)
現在でも店舗数では、オーストラリア最大。

旧NSW銀行の右となり(東側)もアールデコの美しい建物。
中華レストラン Singapore Chom Chom が入っていた。
188 Bourke St
その右側は、ハリウッドカラオケ
Hollywood Karaoke
186 Bourke Street


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