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セントオーガスチン教会 St Augustine's Church

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建築史 1860‐69

 教会

2017年7月12日(水)
セントオーガスチン・カトリック教会
St Augustine's Church
バーク通り Bourke Street
メルボルン Melbourne
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セントオーガスチン教会は、、エルボルンの最古の教会のひとつである。セントフランシス教会のチャペルとして市内西側地区の住民の要望に応じて作られた。

撮影データ Canon EOS 5D MarkU 絞り優先AE 評価測光 1/320 F9.0 ISO感度 100 太陽光 露出補正 JPG レンズ EF 24-70mm f/2.8L USM
2017年1月15日16:52 板屋雅博撮影


 植民地政府からセントオーガスチン教会への土地の割り当ては、1850年に行われ、スペンサー通り、コリンズ通りで仕切られた区画を割り当てられた。最初のセントオーガスチン教会は材木製の教会でこの地に1853年に建設された。メルボルンでは三番目に建設された教会であった。現在の教会は、1869年12月にグールド( Goold)司祭が礎石を置いて建築を開始した。
設計は、建築家のTA Kelly で建築請負は、Reed and Stewartであった。サンクチュアリ聖所と聖具保管室は、1884年に追加建築された。教会のタワーは、1929年に現在建物が完成した。
セントオーガスチン教会は、バーク通りから20mほどセットバックしている。ブルーストーンの土台の上に砂岩で表装され、ゴシック様式で建設されている。


 入口のエントランスは、ビクトリア州マルムズベリー産の石材が使われ、クロケット柱頭がある切り妻屋根を持っている。バーク通り側からのファサードではカットされたブルーストーンで作られたタワーが最も特徴的である。タワーは屋上に4つの小さな尖塔と頂華(切妻屋根や尖塔などの頂点部に置かれる、通例石を彫刻した装飾)がある。

右側の建物は教会学校であるが、この場所には、1853年に設立されたセントオーガスチン・カトリック日曜学校があった。教会部分に続いて建築家J B Dennyが1880年ー1881年に設計し、建設された。一階建てレンガ建築の教会学校は、シンプルな装飾で切り妻屋根で天井は木製である。教会学校は1926年に閉鎖された。その後、教会は、各種のカトリック系団体の活動センターとして使用されてきた。

 セントオーガスチン教会は、船員たちへの布教活動を通して各種の国内団体と長い間の協力関係を築いてきた。敷地内の南側の部分で教会とは別の各種の活動がステラ・マリスクラブ(Stellar Maris Club)を通して行われている。

教会の近くにあるメルボルン港湾地区で働く船員や港湾労働者が信者であったことは、教会庭園に船の碇や銘板から判る。現在はナイトクラブや事務所に囲まれているが、カトリック教会のカリスマ的な改革運動の中心地として活動している。

  セントオーガスチン・カトリック教会(St Augustines Catholic Church)は、教会の敷地規模、見事な庭園、詳細な装飾が施されたゴシック建築などに特徴がある。
インテリアでは装飾的な鋳物製円柱やアイビー文様のフリーズ(天井のすぐ下の壁の帯状の装飾)やアーチ付き三角小間、曲線のある網目模様を持った窓などが特徴である。教会での鉄製鋳物円柱はビクトリアでは最初の使用と思われる。教会は素晴らしい庭園とバーク通りから十分にセットバックした環境によって素晴らしい見栄えの構造に出来ている。

セントオーガスチン教会学校は、メルボルンの中央部に残った教会学校の希少な実例である。


 セントオーガスチン教会
St Augustine's Church
住所:631-653 Bourke Street
建設:1867年
建設期:ビクトリアン
建設様式:ゴシックリバイバル(Gothic Revival)
設計:TA Kally
用途:教会

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