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今日の一枚

リトルコリンズ通り

エリザベス通り

メルボルン建築協会Building

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2007年5月30日(水)
The City of Melbourne (メルボルン建築協会) Building
エリザベス通り(ElizabethStreet)とリトルコリンズ通り(Little Collins Street)の南東角
メルボルン Melbourne
リトルコリンズ通りの地図 Google Map

エリザベス通りの地図Google Map

今日は朝からメルボルン晴れの良い天気となりました。今朝は、10度ほどと今年、一番の冷え込みでした。昼間は、18度くらいまで気温が上がりました。一般的にはセーターを重ね着するほどですが、Tシャツの人もいます。
昨日までの画像 
昨年の今日 2006年5月30日

The City of Melbourne (Building Society) Building , 112 Elizabeth Street 
このビルディングは、メルボルン建築協会ビルとして1888年に建築されました。設計はEdward George Kilburn (1859-94)です。彼は、当時のメルボルンでは一流の建築設計家で、単独でも30棟以上の建物を設計しています。1885年からは、William Henry Ellerkerをパートナーとしていくつかの建物を残しています。1880年代は、メルボルンの建築の黄金期です。ゴールドラッシュの資金がホテル、劇場、銀行、事務所などの建築物につぎ込まれました。4階建ての当時としては十分な高層建築でした。屋根、窓、支柱などの装飾が見事です。この建物を完成させた後、Kilburnは、アメリカへ視察旅行へ出かけます。その後の彼の作品にはシカゴ建築の影響が大きく出てきます。

 リトルコリンズ通り側の裏通り。
メルボルンシティの通りは、シティの都市計画監督官であったRobert Hoddleがメルボルン定住開始2年後の1837年に設計しました。メルボルンの碁盤目状の区画をホドルグリッド(Hoddle Grid)と言います。ホドルは、1794年にロンドンのウェストミンスターで生まれています。1812年には陸軍工兵隊に入隊し、測量技師となりました。英国軍の海外派兵の為に、南アで勤務した後、1823年にシドニーに派遣されました。そこで時のNSW州総督であったThomas Brisbane(ブリスベンの名前の由来)により、メルボルンに派遣されます。その後、交代したバーク総裁(Richard Bourke)の命によりメルボルンの設計を始めました。ロバートラッセル(Robert Russell )の仕事を引き継いだものです。それぞれホドル通り、バーク通り、ラッセル通りに名を残しています。

 左側は、ブロックアーケードの入り口です。右側には、ティーハウスがあります。
当時の距離の測り方は、チェーン(Chain)を巻尺代わりに使うやり方です。1チェーンが20mです。メインの通りを1.5チェーン(30m)、小さな通りを0.5チェーンとしました。即ちフリンダース通り、バーク通りなどは幅が30mあります。リトルコリンズ通り、フリンダースレーンなどは、幅は、10mです。メインの通りは、一般の人が通る道とし、小さな通りは、業者などの積み下ろし作業をする通りとして作りました。物流と消費活動をはっきりと分ける近代的なプランです。メルボルンにリトル通り、レーン通りがある理由は、ホドルの先見性に寄るものです。ロバートラッセルのプランをホドルがどの程度取り入れたのかは、議論があります。

 更に1ブロックは、10チェーンスクエアです。201mx201m(1mは、建設誤差を読み見込んで設計に入れてある。)。メルボルンシティの東西が1マイル(1.61km)、南北が半マイル(0.8km)となっています。メルボルンのシティは、正確な南北に対しては28度の半時計回り方向に傾いています。これはもちろんヤラ川に対して橋を直角に架けるためです。江戸の主要道路も隅田川に対して同様の設計をしています。永代通り、晴海通りなどの江戸の通りは全て隅田川に直角にかかっています。しかし隅田川はかなり湾曲しています。江戸が碁盤目状になってない理由は、戦略上の理由よりもこのほうが大きいのです。
アデレードのシティがメルボルンシティより大きい理由は、ロンドンで設計されたことによります。

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