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シナゴーグ  Michveh Yisrael Synagogue

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2012年10月6日(土)
シナゴーグ Synagogue
ソールガーデン Seoul Garden (韓国料理)
エキジビジョン通り
Exhibition Street
メルボルン Melbourne
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移民の町メルボルンには、様々な宗教が併存している。ユダヤ人は、セントキルダ地区が有名だが、シティやシティ周辺にも多い。エキジビジョン通りにメルボルン初期の頃のシナゴーグ(ユダヤ教会)がある。現在は、韓国料理レストラン ソールガーデンとなっている。

撮影データ Canon EOS 5D 絞り優先AE 評価測光 絞り 5.0 1/320秒 ISO感度100 露出補正 オート JPG レンズ EF 24-70mm f/2.8L /USM 撮影:板屋雅博 撮影2010年12月16日 


  Michveh Yisrael Synagogue
シナゴーグ
住所:275-285 Exhibition Street
建築年:1859−1860年
建築用途:ユダヤ教の学校、シナゴーグ
建築家:Knight and Keer
建材:赤レンガ
建築期:ビクトリアン
建築様式:保守派クラシカ conservative classical style

建築家のKnight and Kerrの作品は、州議事堂が有名だが、この建物は、Knight and Kerrの小作品である。

州議会議事堂

司祭は、Moses Rintel


 主な特徴
 ・レンガを多用したシンプルな構造
・古代ギリシャローマ建築に由来する三角形の切妻屋根ペディメント
 ・レンガで出来た装飾用柱 
 ・レンガで造られたアーチ形の窓

建物の重要性
メルボルンの初期の時代のシティ中心部にあるシナゴーグである点。
メルボルンの初期の時代には、軽工業品の輸入商人としてユダヤ人が活躍した。

ナショナルトラスト 
File Number B0444


レンガで出来た装飾用柱とアーチ形の窓が美しい。


 メルボルンに現存するシナゴーグとしては最も古い。1877までは、ユダヤ教会シナゴーグとして使用されていた。
1877年に、イーストメルボルンのシナゴーグが出来た為に、シナゴーグとしては使用されなくなった。
1877年からは、第2030番公立小学校として使用された。
1892年には、救世軍(Salvation Army)によって運営される貧しい人々の為の養護施設、教育施設などに利用された。
また労働運動の拠点、女性の避難保護施設としても使われた。
1909年には、メソジスト教会(Methodist Central Mission)が入居。バイブルクラス(キリスト教教室を開くと共に、恵まれない家庭の子供たちの為に無料幼稚園を実施した。
1916年には、やはり恵まれない家庭のために医者を常駐させて病院としても機能した。
 
  1920年からは、シティ無料幼稚園として市民に親しまれた。資金は、著名な篤志家Marie Dalleyが提供した。
1948年から1950年にシティ無料幼稚園は、イーストメルボルンへ移転した。
建物は、メルボルン市当局によって改造され児童養護施設、託児所として運営された。1989年にレストランに転用されている。

メルボルンシティの北東部は、リトルロンと呼ばれスラム貧民街、売春街であった。その地に恵まれない家庭の女性や子供たちを保護するために施設であった点は、見逃せない。ゴールドラッシュによりマーベラスメルボルンと呼ばれた繁栄の時代に、暗黒のメルボルンがあったことを物語っている。
1980年からは、レストランなどが入居した。最も有名なものは、シリット Sillito イタリアンレストラン

カッセルデンの小屋 (メルボルン百景)

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