2008年3月14日(月)
メトロポリタン ガス カンパニー
Metropolitan Gas Company
フリンダース通り Flinders Street
メルボルン Melbourne
この場所の地図 Google Map
今日の天候は、うす曇りでしたが、朝の気温は、11度と少しづつ冬の気配が近づいてきました。
夕方からは晴れのメルボルンとなりました。
昨年の今日2007年3月14日(アテナウム劇場 Athenaeum Theatre)
フェデレーションスクエアから撮影。
左は、セントポール大聖堂
メルボルン(ビクトリア)で最初の都市ガス会社は、1850年設立のメルボルンガス&コークス会社(City
of Melbourne Gas and Coke Companyです。石炭を蒸し焼きにしてコークスを作る際に発生する石炭ガスを都市ガスとしてメルボルンに供給するものです。
ポートメルボルンにガス工場が作られました。当時は、まだ電気が普及する以前で、メルボルンは、ガスのエネルギーで都市を支えていました。
1878年には、メトロポリタンガス会社Metropolitan Gas Companyと名前を変えています。
Gasworksの歴史
メトロポリタンガス会社本社ビル
建築年:1892年
建築期:ビクトリアン
建築様式:ネオゴシック
設計:ジョセフリード (Reed, Smart& Tappin)
階数:7階
当初、このビルは、赤レンガで表面を化粧されていましたが、1930年代に表面の一部が崩壊したために、砂岩とセメントで表面を補修されています。
隣のセントポール教会の付属の建物と見られることがありますが、これは設計者が同じジョセフリードであることと砂岩を使っているためです。用途はまったく違います。
ガス会社の建物は、フリンダース通りを隔てて現在のフェデレーションスクエア側にもありました。
1階には、料理学校があります。
ビクトリア州では良質の黒色石炭が少なく、特に戦時中には入手に苦労しています。そこでビクトリア州に豊富に存在する低品質の褐炭を利用する技術が第二次大戦後の1940年代後半に開発されました。1951年にジーロンガス会社と合併してビクトリアガス公社(the
Gas and Fuel Corporation of Victoria) となっています。Morwellにガス発生工場を建設して、集中的に石炭ガスを生産していました。
しかし石炭ガスは毒性が強く環境にも、強い悪影響が出ます。
それまではたくさんの小規模のガス会社がありましたが、これによって環境の悪化をすこしは防ぐことが出来ました。
メトロポリタン ガス カンパニーの屋上に月が見えています。
中央の塔は、ブルースコープ社(BHP)のビルの屋上のタワーです。
1950年代からは、石油精製の副産物として発生する合成ガスが使われるようになりました。
1965年にタスマニアとの間のバス海峡で天然ガスが発見されました。
1997年に役目を終えたガス公社は、解散しました。
このページのトップへ
|