このビルは、1860年代にビクトリア植民地議員になったウィリアム・デグレイブス(William
Degraves)の小麦粉工場兼商店として、ゴールドラッシュ期の1853年に、ブルーストーンを使った5階建てで、当時は、メルボルンで最も高い高層建築のひとつとして建築された。その後、20年間ほどデグレイブスのビジネス拠点として使用された。1899年にオリエンタルビルと名付けられた。1905年から1907年にかけて、上層部が付け加えらた。現在の正面ファサードは、当時の著名建築デザイナー、H
W & F B Tompkinsによって建築された。後にトマセッティ ウェアハウス(Tomasetti
Warehous)と名前が変わった。最も特徴的な点は、1階の3つの馬蹄形のアーチ。これがアラビア的であり、オリエンタルビルの名前の由来。縦に4本の赤レンガの支柱があり、屋上部には五角形の小塔がある。
一階の3つのアーチを4本の支える支柱には、アールヌーボー様式のデザインが見える。