メルボルンシティ案内

リトルコリンズ通り

ラッセル通り

<ポートランド ホテル>

メルボルン百景のトップ


2006年9月22日(金)へ
19時30分
ポートランド ホテル
Portland Hotel
ラッセル通りとリトルコリンズ通りの交差点
Melway 2B- Q6
ラッセル通りの地図 Googole Map

リトルコリンズ通りの地図 Google Map

今日は天気こそまずまずだったものの風が吹きまくっていました。ABCラジオでもビクトリア州、南豪州、タスマニア州では運転に気をつけるように言ってました。朝の電車は遅れるし、夕方、夜まで吹いていました。

金曜の夜です。まずはパブでビールからはじめましょう。


ポートランドホテルは、都心部にある上品な感じのパブです。
都心に限らず郊外でもメルボルンのこんな2階建てのホテルは宿泊はやってなく単なるパブというところがほとんどです。パブといっても雰囲気はそのお店によってまったく違います。周りがどんな場所か、その店の歴史、オーナーの考え方、趣味などによるのでしょう。

ポートランドホテルは、ふたつのお店があります。ラッセル通りに面したパブとお隣のリトルコリンズに面したカフェレストランコーナーです。
パブをJames Squire Brewhouse と、カフェレストランコーナーは、Portland Lane Cafe です。

メルボルンのシティは大きく言うと3つに分かれます。
ラッセル通りから西に向かってスワンストン通り、エリザベス通り辺りまでのいわゆるダウンタウン、繁華街です。名前の通り、実際にシティの中では一番の低い場所にあります。その中心地にフリンダース駅があります。
エリザベス通りから更に西側のクイーン、ウイリアム、キング辺りまでが、西のビジネス街、アップタウンです。歴史的に金融、証券などの大会社があります。
一方でラッセル通りから東のエキジビジョン通り、スプリング通りまでが西のアップタウン、ビジネス街です。こちら側は、州議事堂(パーラメントハウス)、旧財務省など役所関係のビルが並んでいます。この店は、西のアップタウンの会社員が多いようです。家に帰る前に一杯飲んでという主に男性客が中心です。昔は女性はパブには入れなかったそうで、そのなごりが少しは残っているのかもしれません。

この店の一番の特徴は、ここでビールを造っていることです。
タップで頼めるビール
JAMES SQUIRE ORIGINAL AMBER ALE、 JAMES SQUIRE PILSENER 、JAMES SQUIRE INDIA PALE ALE 、JAMES SUIRE GOLDEN ALE 、JAMES SQUIRE PORTER、HAHN PREMIUM、 BECKS

House Brewed James Squire Brewhouse Beers* (この店で醸造したビール)
PORTLAND PALE 、HIGHWAY MAN、 SPECULATOR 、THE CRAIC (品切れの場合あり。)

やはりこの店で醸造したJames Squireが飲んでみたいですね。どんなビールなのかの詳しい説明はこちら。
JAMES SQUIRE

お嬢さんがタップから生ビールを注いでいます。真鍮(しんちゅう ブラス)のタップから注ぐ生ビールは本当にうまそうですね。
実際にこのポートランドホテルの生ビールはメルボルンでは有名で、金曜日の夜などはここの生ビールを目当てに郊外からやってくるビール党も多いのです。

お嬢さんの後ろの壁に、それぞれのビールが詳しく書かれています。これを見ながら注文すれば良いのです。お嬢さんが注いでいるビールもみなさんが飲んでいるビールもかなり色が濃いので、この店自慢のエール(Ale)ビールですね。銘柄ではポーター(Porter)又はThe Craikでしょう。
ビール党にはたまらないお店です。

みなさんリラックスして金曜日の夜を楽しんでます。メルボルンの会社では金融関係や、法律事務所など特殊な仕事で無い限りスーツにネクタイは日本ほど多くはありません。製造業は上場企業でも重役以上のトップのみです。
従って一般の会社員は、ノーネクタイのリラックスした服装の人が大半です。即ちスーツ、ネクタイはある一定以上のレベルの印である訳です。まったく資格、品格、収入が伴わない人が装っても疲れるだけの話です。女性のブランドバックと同じでしょう。メルボルンがリラックスした街であるのは、こういう意識のところから始まっていると思います。しかし職業レベルが上だからと言って決してお高くとまってはいません。社長、重役でもガードマンやデリバリーのおじさんでも、それぞれファーストネームで呼びます。Mrなどは初対面でもない限り使いません。職業や身分、家柄などに関してはまったく平等なリラックスしたメルボルンです。

この店は、内部がかなり広くなっています。手前側には階段があってこの場所の後ろにはビリヤードコーナーがあります。
やはり昔は実際にホテルをやっていたのでしょう。そのなごりが広い室内になっているのです。
メルボルンには固定資産税がありません。
従って一度、広い物件を取得するとそれを維持するのは非常に楽です。レンタルで人に貸す場合は、平米いくらで貸すのですから収入は大きいのです。当然ながら収入には所得税がかかります。収入によりますが、30%から50%の高額な所得税が引かれますので、固定資産税が無いからといって天国に住んでいるわけではないのです。ちなみに相続税もありません。

ここは上の写真の左側の奥まった場所にあるテーブル席コーナーです。
落ち着いた内装でゆっくり座って楽しめます。
メルボルンっ子は立ち飲みが大好きなんですが、やはり座ってゆっくり楽しみたい人もいるのです。ホテル形式のパブは広いのでゆったりできます。手前側の樽がビール工場らしくて雰囲気があります。

ビリヤードコーナーです。
多くのパブにはビリヤードコーナーがありみなさん楽しんでいます。

金曜の夜をこんな落ち着いたパブで、おいしいビールを飲みながら、気の会った友人とのんびりとビリヤードを楽しむ。これこそメルボルンの最高の週末です。これ以上の人生はないでしょう。

Portland Hotel
115 Russell Street,
Melbourne.
(03) 9654 5000

公式Web

ラッセル通り。
隣は、映画館(Greater Union)、NewsAgency、赤い信号のあたりがバーク通りです。
その向こうは中華街へと続いています。
正面の新しいビルは、QVショッピング、アパートコンプレックスです。
現在、立っている場所は、リトルコリンズとの交差点ですが、左に曲がって1ブロックいった場所にカフェ リンコントロがあります。

金曜の夜はこれからです。
でも風が強いのが気になります。

軽くビールを飲んだ後、さて2軒目はどこへ向かいますか。チャイナタウンで中華でもどうですか?

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