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サイクロラマ Cyclorama

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2012年8月19日(日)
サイクロラマ Cyclorama
リトルコリンズ通り
メルボルン Melbourne
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ラッセル通りからリトルコリンズ通りへ西に入った場所にかつてサイクロラマと呼ばれたアパートがある。マーベラスメルボルンと呼ばれた最盛期の天才建築家ウィリアム・ピットの作品。正面ファサードの優雅なデザインに注目したい。

撮影データ Canon EOS 5D シャッター速度優先AE 評価測光 絞りF20.0 1/100秒 ISO感度 320 露出補正 太陽光 JPG レンズ EF 70-200mm f/2.8L USM
2011年2月7日 板屋雅博 撮影

  サイクロラマ Cyclorama
現 Georges Apartments
住所:166−186 Little Collins Street
建築年:1891年
建築期:ビクトリアン
建築様式:エクレティック Ecretic 折衷様式
設計:ウィリアム・ピット William Pitt

正面のファサードは、ビザンチン様式やインドのモーグル(Moghul)様式などの折衷様式。

リトルコリンズ通りを西に見て
手前側は、ポートランドレーン。


 サイクロラマとは、横に伸ばしたパノラマ写真のように、360度の広がりを持った絵画のこと。1890年頃から世界的に流行した。絵画のみならず劇場などでも広がりを持たせた背景として利用された。
この建物の場合、右側のエントランス部分が円形になっており、その内部に円形に絵画を描いていた。


e-melbourne

Walking Melbourne

 1891年にオープンした際には、内部に360度巨大な円形のエントランスホールを持ちそこに土地、木々、風景を描き、音響効果も備えていた。大きさは、122mx15m。
その風景は、1870年から1871年にかけてのフランコープロシャによるパリの包囲を題材としていた。
イーストメルボルンのセントビンセントプラザにもあった。1889年から1906年まで流行した。
エントランスの中央部から見る効果は、幻想的で多くの観客を集めた。1890年代の不況により1894年に閉館となった。
その後は、倉庫や店舗などになり、1995年に現在のアパートになった。

屋上の傾斜式マンザードルーフや、パリを思わせるお洒落な店舗は、その後に作られたもの。



 ウィリアム・ピット William Pittの代表作

ビクトリアブリュワリー(1882年)
ゴードンハウス(1884年)
プリンセス劇場(1886年)
セントピータース教会付属学校 (1886)
Former Stock Exchange (1888年)
The Olderfleet (1888年) 
リアルトビルディング(1889年) 
ダイノンビル(1889年) 
Safe Deposit Building(1890年)
セントキルダタウンホール (1890年)
セントキルダタウンホール(1890年) 
ブライアント&メイ(1909年)
Sir Charles Hotham Hotel(1912年) 



  リトルコリンズ通りを東に見て

サイクロラマアパートメントがかなり横長の建物であることがわかる。
その隣は、メルボルン市内で唯一のビール製造をしているポートランドホテル。

ポートランドホテルとサイクロラマの間にあるのがポートランドレーン。

ポートランドホテル



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