シティ案内
今日の一枚へ
ラッセル通りトップ
8 時間運動記念碑 8 Hour Movement Monument
メルボルン百景トップ
メルボルンの産業史
ビクトリア大通り
メルボルンのモニュメント
2017年5月5日(金） ８時間運動記念碑 ８ Hours Movement Monument ラッセル通り Russell Street ビクトリアパレード Victoria Parade メルボルン Melbourne この場所の地図 ゴールドラッシュにより急拡大し近代化したメルボルンだが、、産業革命の波もやってきた。長時間労働に対する労働者の抗議運動は８時間運動になった。伝統的にメルボルンは、オーストラリアに於ける８時間運動の発祥の地とされている。 撮影データ Canon EOS 5D MarkⅡ絞り優先優先AE 評価測光 絞り 5.6 1/640秒 ISO感度100 露出補正 オート JPG レンズ EF 24-70mm f/2.8L /USM 撮影：板屋雅博 撮影2017年1月18日16:36 １７００年代に英国で始まった産業革命によって女性、子供を含む多くの労働者が長時間、働かされるようになった。一日１０時間から１６時間、日曜日を除く週６日間労働であった。英国の社会活動家ロバート・オーエン（Robert Owen）は、１８１０年に８時間運動を唱え始めた。すなあち８時間を労働(Labour )に、８時間を睡眠・急速(Rest)に、８時間を自分の為(Recreation)にという運動であった。１８３３年の工場法で９歳以下の子供の労働を禁じ、学校へ行くこととした。。９歳から１３歳は８時間、１４歳から１８歳は１２時間を限度とした。英国では１８４７年に女性と子供は１０時間労働が許された。 フランスでは１８４８年の２月革命によって１２時間労働を勝ち取った。労働時間の短縮と堂々労働環境の改善は、初期の労働組合のスローガンとなった。国際労働者連盟は１８６６年ジュネーブ会議で８時間労働の要望を決議した。 １８５６年４月２１日、メルボルン大学発祥の建物である法学部校舎（Old Quadrangle Building）を建設していた石工たちは組織化された抗議行動を行った。石工たちの要望は、当初、建築道具の支給であり、他の建築関係労働組合のメンバーと共に植民地政府議事堂（パーラメント）まで行進した。James Stephens,、T.W. Vine、James Gallowayの３名が中心であった。この行進の際に、８８８と書かれたバナーを持っていた。８８８の文字は、もちろんジョージ・オーエンの８時間運動を意識したものであった。 植民地政府は公共建築に雇われた労働者には８時間労働を約束した。１８５６年５月１２日を休日として７００名の参加者と１９の組合でパレードを実施した。１８５８年年には建築業界では８時間労働が確立した。１８６０年には８時間労働は広くビクトリアで普及した。 １８９０年に植民地政府は労働組合に８時間運動モニュメント建設用地としてスプリング通りとCarpentaria Placeの北西角地を供与した。制作は、 パーシバル・ボール（Percival Ball）。ボールのオリジナルデザインは、労働者と自由の女神がトーチを高く掲げている構図であった。３０００ポンドの資金で１８９１年４月２１日に礎石を置いた。しかし当初は３０００ポンドが集まらず、台座だけが設置された。１９０３年社会主義者トムマン（Tom Mann）が植民地議会堂の南端で８時間運動モニュメント除幕式で数千人の観客を前にしてスピーチを行った。 １９２３年にモニュメントは現在の位置に移動された。８時間運動推進委員会のメンバーは８００ポンドを集めてボールのデザインを一部手直しした。大理石の柱を立ててそのうえにモニュメントを設置した。８８８の文字板が設置され、そのうえに地球を表す球体が置かれRest, Labour and Recreationの文字が刻まれた。バララットの労働者たちはこのモニュメントをビクトリアに於ける８時間運動の創始者であるトーマス・ギャロウェイ（Thomas Galloway）を記念して建設した。 ８時間労働を豪州全土に広めるため、労働組合は各種のキャンペーンを打ち、努力を重ねた。 １９１６年にビクトリア８時間労働法が可決された。豪州全土に適用されたのは１９２０年である。 豪州連邦裁判所が週５日４０時間勤務を認めたのは１９４８年１月１日からである。 豪州労働組合運動は、８時間労働キャンペーンを通じて拡大していった。このスローガンは、オーストラリアの多くの労働組合のビルに掲げられた。 ８時間労働運動が成功裏に終わり、石工たちは８時間労働運動開始から３５年の記念日である５月１２日を祝日（Whit-Monday holiday）として祝った。労働者たちは、カールトンガーデンズからクレモーンガーデンズまでパレードを行った。 ８時間運動パレードは、１８５６年から１９５１年まで継続され、労働者の日（レーバーデイ）の週末にムーンバフェスティバルを行うことになった。 これが現在のムーンバ・パレードである。 １８８４年にトム・マン（Tom Mann）は、社会民主同盟に加入して８時間運動協議会を発足し議会を動かして８時間労働を目標とさせた。 モニュメント・オーストラリア eMeblourne Wikipedia このページのトップに戻る
１７００年代に英国で始まった産業革命によって女性、子供を含む多くの労働者が長時間、働かされるようになった。一日１０時間から１６時間、日曜日を除く週６日間労働であった。英国の社会活動家ロバート・オーエン（Robert
Owen）は、１８１０年に８時間運動を唱え始めた。すなあち８時間を労働(Labour )に、８時間を睡眠・急速(Rest)に、８時間を自分の為(Recreation)にという運動であった。１８３３年の工場法で９歳以下の子供の労働を禁じ、学校へ行くこととした。。９歳から１３歳は８時間、１４歳から１８歳は１２時間を限度とした。英国では１８４７年に女性と子供は１０時間労働が許された。
１８５６年４月２１日、メルボルン大学発祥の建物である法学部校舎（Old Quadrangle Building）を建設していた石工たちは組織化された抗議行動を行った。石工たちの要望は、当初、建築道具の支給であり、他の建築関係労働組合のメンバーと共に植民地政府議事堂（パーラメント）まで行進した。James
Stephens,、T.W. Vine、James Gallowayの３名が中心であった。この行進の際に、８８８と書かれたバナーを持っていた。８８８の文字は、もちろんジョージ・オーエンの８時間運動を意識したものであった。
１８９０年に植民地政府は労働組合に８時間運動モニュメント建設用地としてスプリング通りとCarpentaria Placeの北西角地を供与した。制作は、
パーシバル・ボール（Percival Ball）。ボールのオリジナルデザインは、労働者と自由の女神がトーチを高く掲げている構図であった。３０００ポンドの資金で１８９１年４月２１日に礎石を置いた。しかし当初は３０００ポンドが集まらず、台座だけが設置された。１９０３年社会主義者トムマン（Tom
Mann）が植民地議会堂の南端で８時間運動モニュメント除幕式で数千人の観客を前にしてスピーチを行った。
１９２３年にモニュメントは現在の位置に移動された。８時間運動推進委員会のメンバーは８００ポンドを集めてボールのデザインを一部手直しした。大理石の柱を立ててそのうえにモニュメントを設置した。８８８の文字板が設置され、そのうえに地球を表す球体が置かれRest,
Labour and Recreationの文字が刻まれた。バララットの労働者たちはこのモニュメントをビクトリアに於ける８時間運動の創始者であるトーマス・ギャロウェイ（Thomas
Galloway）を記念して建設した。
豪州労働組合運動は、８時間労働キャンペーンを通じて拡大していった。このスローガンは、オーストラリアの多くの労働組合のビルに掲げられた。
これが現在のムーンバ・パレードである。