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リバイアサンビルディング 

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2007年6月25日(日)
リバイアサンビルディング 
Leviathan Building
スワンストン通りとバーク通りの交差点
メルボルン Melbourne
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今日も穏やかな晴れの一日でした。少し薄雲も出ていましたが、それほど寒くもなくメルボルンの典型的な冬の一日です。最高気温14度、最低7度。

昨年の今日 2006年6月25日

Leviathan Building
メルボルンのシティの中のふたつの目抜き通りであるスワンストン通りとバーク通りの交差点に立つこのビルは、メルボルンの数あるビルの中でも最も有名なビルと言えるでしょう。Leviathan Buildingは、メルボルンの建築家Harry Tompkinsによって1918年から建設が始りました。
第一次大戦と第二次大戦の中間の時代にあたるInterwar期の建設です。建設様式は、アールデコ(Art-Deco)様式です。手の込んだ装飾が施してありますが、アールヌーボー、バロックなどそれまでの時代の様式をベースに、当時流行のシカゴ様式を取り入れたトラディショナルと斬新なスタイルとの折衷様式を採用しています。

コーナーの部分のお店。
左側にはシティの人気者のひょうきんなサラリーマンの彫像が並んでます。
彫像の前には犬を使った芸をしているおじさんがいます。なかなかの人気でした。

4階に飾りひさしが施してあるのが大きなポイントですがこれはアールヌーボーの様式です。明るくファンシーな雰囲気を与えています。飾りひさしにも丁寧な飾りがいくつも施されているのが見て取れます。
2階から5階にかけて直線でつながる深く切れ込んだ窓枠を採用しているのはアールデコの特徴です。

メルボルンでも一番の場所なので、有名店が並んでます。
Harry Tompkinsの建築作品(メルボルン)
Commercial Travellers Association(1912)
London Stores(1922)
Eastern Hill Fire Station (1893)
Victorian Artists Society (1894)
David Jones building (1930)

Interwar期のアールデコの作品
Manchester Unity Building(1932)
Myer Emporium (1933)
Nicholas Buildeing (1925)
Shrine of Remembrance (1927)

Interwar期のメルボルンの建築家
Harry Tompkins
Marcus Barlow,
A & K Henderson
Harry Norris

 バーク通りを西方面に見て。
Leviathan Buildingの白亜の壁が美しく際立ちます。
正面は、パトリック大聖堂。

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Interwarの時期は、ふたつの世界大戦や世界大恐慌が起こった暗い時代でした。先進世界からは、少し離れたメルボルンもまた不況から逃れることはできませんでした。しかし直接的な戦争の脅威にさらされることは少なかったメルボルンでは、美しい建築作品がたくさん生み出された時代でもあります。特にシティの中心部にはこの時期の作品がたくさん残っています。

 バーク通りを南へ。
左正面は、セントポール大聖堂

夜のLeviathan Building

Liviathanとは巨大なという意味です。建設当時としては5階建てのこのビルでも巨大ビルだったのです。

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