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スワンストン通り北部

Legacy House

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2010年7月02日(金)
バーネット・グラスの倉庫
現レガシーハウス Legacy House
スワンストン通り
Swanston Street
メルボルン Melbourne
この場所のGoogle地図 (航空写真)

このビルは、1905年にバーネット・グラスというタイヤ製造業者の倉庫として建築されたもの。現在はレガシーという軍関係の組織が使用している。

撮影データ Canon EOS 5D MarkU絞り優先AE 評価測光 絞りF7.1 1/200秒 ISO感度 100 露出補正 AWB JPG レンズ EF 24-70 mm f/2.8L USM

 バーネット・グラスの倉庫
Legacy House
1905年に建築されたこの建物は、当初は、バーネット・グラスBarnet Glassというゴム製造業者の倉庫。
建築デザイナーは、ナーハム・バーネット(Nahum Barnet)。
バーネット・グラスは、1849年にロシア領ポーランドで生まれ、英国で働いた後、メルボルンへ移民してきている。輸入ゴム材料を元にしてカールトンでコートなどの衣料を製造販売。その後、タイヤの製造を始めて、英国のダンロップと豪州市場で激しく競り合っている。この倉庫(現Legacy House)が建てられた頃は、タイヤのビジネスを拡大していた頃。1929年にバーネット・グラスのタイヤ会社は、ダンロップと合併している。

豪州伝記集


 ナーハム・バーネットは、1900年前後のビクトリアンからエドワーディアン期の建物を数多く設計している。
ナーハム・バーネットは、1855年にスワンストン通りにあったメルボルン病院でいまれた。父親は、ポーランド生まれのユダヤ人で質屋、宝石商、たばこ屋を営んでいた。ナーハムは、メルボルンのユダヤ人コミュニティの活動的なメンバーでユダヤ人新聞に多数、投稿している。

豪州伝記集
 
 レガシーハウスには、スターバックスとSam's Friendry Grocer(コンビニ)が入っている。左側にレガシーの入り口が見える。レガシーとは、軍役で亡くなった兵隊の家族を支援する為の組織。
Legacy公式Web

ナーハム・バーネットの主な作品
Majesty's Theatre (1886),
Austral Building (1891),
St Kilda Synagogue (1903-04),
Empire Building (1905) フリンダース通り
the former Auditorium (1912)
280-282 Bourke Street,
Alston's Corner (1913)
Georges Department Store (1913) all on Collins Street the Wertheim Piano Factory Richmond,
Melbourne Synagogue (1929) in South Yarra. (The Wertheim factory later became a Heinz factory

 Legacy Houseのスワンストン通りの向かい側は、QVショッピングセンターが建ち、メルボルン市内では近代的な地区になっている。Legacy House側は、歴史的な建物が多い為に、比較的低層建築が立ち並んでいる。

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