2013年9月8日(日)
ベルベ・アパート
483 Swanston Street Verve Apartment
スワンストン通りとフランクリン通り
Swanston Street and Franklin Street メルボルン Melbourne
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都心の高層アパートのひとつベルベアパートは、スワンストン通りの北のはずれに位置する。右隣の501 Swanston Streetは、1980年代に建設されたかつてのアンセット航空本社ビル(アンセットハウス)をPDGコーポレーションビルが購入して事務所ビルとして賃貸している。
撮影データ Canon EOS 5D MarkU 絞り優先AE 評価測光 1/500 F10.0 ISO感度 200 太陽光 露出補正 JPG
レンズ EF 24-70mm f/2.8L USM
2013年1月18日10:25 板屋雅博撮影
スワンストン通りやロンズデール通り、ビクトリア大通り、ロンズデール通りを歩いていると高く細長いビルが見える。これがスワンストン通り483番地にあベルベアパート。
都心部の高級アパートで、37階の2ベットルームで59万ドル。6千万円弱エアコン、食器洗機付き。供用の室内スイミングプール、テニスコート、サウナ、室内ジム、BBQ施設、30席の映画室、クラブラウンジなども整っている。
公式Web
ベルベアパートの隣のPDGコーポレーションビルだが、ここにはかつてカンタス航空に次ぐオーストラリア第二の航空会社であったアンセット航空(Ansett
Australia)の本社ビルであった。アンセット航空は、戦前の1935年に設立され、メルボルンに本拠地を置く航空会社で2002年に倒産した。オーストラリアの輸送は、それまではビクトリア鉄道局に代表される鉄道輸送が中心であったが、広大なオーストラリア各地を結ぶ為、1930年代から飛行場の整備が始まり、アンセット航空は業績を拡大した。アンセット航空の最初のフライトは、1936年、メルボルンーハミルトン(ビクトリア州)で機体は、Fokker
Universal1機。業績を拡大したのは、戦後、アメリカで大量に余ったDC3型機を購入して豪州各地へ路線を伸ばした。当時のライバル航空会社としてAustralian
National Airways (ANA)、Trans Australia Airlines (TAA)などがある。
ロッキード コンステレーション/DC3(メル百)
PDGコーポレーションビルは、Vince Giulianoが創業した都市型事務所ビルや高級マンションを手掛けるデベロッパー。
公式Web
PDGは、高級アパートの開発に重点を置いており、Schiavello Group と組んでサウスバンクに67階建のPrima Pearl tower
の建設を計画している。現在、メルボルンではサウスバンク、ドックランズで高級アパートの建設がい相次いでおり、景気の減速に伴って金融環境が厳しくなっている。
アンセット航空は、1980年代までは業績好調であったが、相次ぐ投資の失敗により会社が傾いてきた。アメリカの航空会社への投資の失敗や、2000年のシドニーオリンピックの際の多額投資、特にニュージーランドの航空会社への投資の失敗が最終的に致命傷になって倒産した。
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