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配管工&ガス配管工労働者組合ビル

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ビクトリア大通り

メルボルンの建築物 1960-

社会史

2019年5月19日(日)
配管工&ガス配管工労働者組合ビル
The Plumbers and Gasfitters Employees' Union Building
ビクトリア大通り Victoria Avenue
メルボルン Melbourne
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配管工&ガス配管工労働者組合ビル(The Plumbers and Gasfitters Employees' Union Building :PGEUB)は、メルボルン同労働組合の事務所ビルである。


撮影データ Canon EOS 5D 絞り優先AE 評価測光 絞りF8.0 1/320秒 ISO感度 100 露出補正-1/3 オートJPG レンズ EF 24-70 mm f/2.8L USM  2019年5月19日17:09 板屋雅博 撮影


 配管工&ガス配管工労働者組合ビル(The Plumbers and Gasfitters Employees' Union Building :PGEUB)は、メルボルン同労働組合の事務所ビルである。
1969年に建築家グラメ・ガン(Graeme Gunn)が景観デザイナー、エリス・ストーン(Ellis Stones)とのコラボで設計した。建物は1971年に竣工した。設計には最新建設技術や流行が取り入れられている。

配管工&ガス配管工労働者組合は、1911年に結成され、当初は近くに位置するトレードホールビルに入居していた。同組合は1960年代に急成長して、トレードホールビルが手狭になり、近くの場所に独自の建物を建てることになった。




 1993年に合併してオーストラリア通信電気電子エネルギー情報郵便配管及び関係サービス組合(PGEUB:Communications, Electrical, Electronic, Energy, Information, Postal, Plumbing and Allied Services Union of Australia)が結成された。1階には駐車場と機械設備室があり、2階と3階には会議室とロビー、事務室がある。建物は、4階が設置可能な様に設計されている。現在は、階段のみが設置されているが、エレベーターも設置可能な様に空間が設けられている。



 当初のフロアプラン 
建物の構造そのままと素材を強調する設計となっている。主に打ちっぱなしのコンクリートで構成され、建材が建物の外側や一部は内部の表面にさらけ出されている。内装については、壁、コンクリートブロック、着色した合板を使った間柱フレームなどが特徴である。荒く挽いた材木を使った階段吹き抜けは、むき出しコンクリートとガラスの荒々しさを和らげている。正面ファサードは、大胆な表現で コンクリートと暗く曇った板硝子で形成されていて、建物の造形的な特質を強調している。東側ファサードの窓は、深く後退しており、遮光処理したガラスの使用で太陽光の露出を抑えている。




  西側ファサードの窓は、自然換気を事務所各室へ供給し、他の部屋には機械式換気を採用している。 配管工&ガス配管工労働者組合ビルは、ビクトリア州の荒々しい建築物(Brutalist)の素晴らしい実例である。ハロルド・ホールト(Harold Holt)記念水泳場と共に荒々しい建築物の分野で先進的な作品である。

 配管工&ガス配管工労働者組合ビル
The Plumbers and Gasfitters Employees' Union Building
住所:52 Victoria Street, Carlton
建築年:1969年
建築:グラメ・ガン(Graeme Gunn)
景観デザイナー、エリス・ストーン(Ellis Stones)
建築様式:Brutalist architecture


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