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クイーン通り

ピサンカのタマゴ Pysanka Egg

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2010年4月02日(金)
ピサンカのタマゴ Pysanka Egg
グッドフライデー Good Friday
Guan Yuan Art Gallery
クイーン通り Queen Street
メルボルン Melbourne
この場所の地図Google

ウクライナのピサンカのタマゴや伝統工芸品を集めた展示会が、4月の10日までシティのGuan Yuan Art Galleryで行われている。

撮影データ
Canon EOS 5D MarkUプログラムAE 評価測光 絞りF4.0 1/160秒 ISO感度 4000 AWB 画質圧縮率 JPEG レンズ 露出補正+1 発光 EF24-70mm f/2.8L IS USM

 イースターは、キリスト教の宗教行事の中で、クリスマスと並んで最も重要な週間。
特に正教(オーソドックス)では、クリスマスよりも重要な日とされている。
イエスキリストは、12使徒のひとりユダの裏切りを受けてエルサレムの郊外ゴルゴダの丘で十字架の上で磔の刑に処されて刑死した。グッドフライデー(聖なる金曜日)は、キリストがゴルゴダの丘で刑死した受難の日とされている。これは、西暦26年から36年と推定されているが、欧米の長年の研究でもまだはっきりしていない。
イースター(復活の日)は、春分の日の後の最初の満月の次の日曜日に行われる。従ってその3日前の金曜日がグッドフライデーとなる。

イースターには、タマゴやウサギがたくさん登場する。タマゴは、復活を意味しており、ウサギも多産であり、復活の象徴とされいる。タマゴやウサギはどちらもチョコレートとして配られて人気となっている。

満月は、毎年変動するので、イースターの日付も毎年変化する。太陰暦で祝う風習は、キリスト教よりもずっと古いユダヤ教から来たもの。メルボルンの休日の中で、唯一の変動休日。

Motifs 

Guan Yuan Art Gallery 

141 Queen Street,
Ph: 61-3-9642 2388

ピサンカの卵 (Pysanka egg)又はピサンキ(Pysanky)
ウクライナ民芸として有名な復活祭イースターの卵。実際には、キリスト教到来の2000年以上も前から作られている。手法は、ローケツ染めと同じで、ワックスを漬けて、様々な色の染料で描いて、最後にワックスを熱で落とす方法。

キリスト教に限らず、タマゴは、復活の象徴とされている。古くはペルシャ時代のゾロアスター教では2500年前から存在した。またユダヤ教でもタマゴは復活の象徴とされている。


キリスト教は、聖書をベースにしているが、聖書のほかにも文書にされていない伝承による云い伝えがある。ローマ法王庁によって正しいとされているものまである。東方諸国に伝わる伝承では、処刑されたイエス・キリストが埋葬された墓に、マグダラのマリアが、ゆで卵を持ってきたところ、カゴに入ったタマゴが不思議にも、まばゆいばかりの赤い色に変わり、復活したキリストが現れ出たとされている。

イースターは、キリスト教の最重要行事で、タマゴは重要な役割をしている。タマゴを復活の象徴としたのは、キリスト教以前からの伝統でもある。

ピサンキ(ピサンカ)のタマゴは、国や地方によって様々なバージョンがある。
ギリシャ正教やロシア正教など正教や、東方カトリック教会では、イースターエッグが重要視されており、ウクライナ(pysanka)、ポーランド(pisanka)、スロベニア(pisanica)、セルビア(pisanica)、ブルガリア(pisano)、リトアニア(margutis)、ルーマニア(impistrite)、スロバキア(kraslica)、ベラルーシ、クロアチア、オーストリアなどの国々で様々な装飾のタマゴが見られる。

ウクライナ ピサンカ博物館

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