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ポートランド
ポートランドインホテル Portland ビクトリア最古の建物
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最古の建物VHD
建築史-1849
2020年12月27日(日） (responsive版) ポートランドインホテル Portland Inn ポートランド Portlandグレートオーシャンロードビクトリア Victoria この場所の地図（Googole Map) ポートランドインは、ビクトリアに現存する最も古い建物のひとつである。１８４０年１０月にメルボルンで行われたポートランドの第一回土地の売り出しの際に、紳士と伝えられるウィリアム・フロスト（William Frost,）が２００ポンドでポートランドの町の第二地区第１７部分（Allotment 17, Section 2）を購入した。 撮影データ Canon EOS ５DMarkⅡ シャッター速度AE 評価測光 絞りF8.0 1/125秒 ISO感度 100 露出補正 -1 太陽光 JPG レンズ EF 24－70mm f/2.8L USM 2011年2月03日17:49板屋雅博 撮影 フロストは、タスマニアで酒場（publican）を経営していたが、１８４０年１１月に、大工のオーウェン・ライリー（Owen Riley）を同行してロンセストンからポートランドへ移民してきた。船荷記録では、フロストは１８５８７フィートの材木、８０００個の屋根板（shingle）、くぎとペンキ５９２ｋｇ、１６ケースのタイル類などの建築材料をタスマニアからポートランドインホテルの為に持ち込んだ。オーウェン・ライリーは、９６０フィートの材木、１５００枚の屋根材を自分用に運んだ。 フロストの建物は、強くタスマニアの建築様式が表れており、ポートランドの多くの初期の建物にも同様のタスマニア様式の類似点が見られる。プレファブ建築（ pre-fabricated construction）は見られない。二階建ての薄板張り（weatherboard）の建物で、急な角度の板材を張った屋根と外周部通路ベランダの上部にふたつのドーマー窓（dormer：採光用突き出し窓）が少し外側に突き出して設置されている。ドーマー窓、後ろの部分にある作業用部屋などは、後に手が加えられているが、内部のインテリアは、建築当時のままである。 ２階には、大きなビリヤード場が残っている。ビリヤード台（Billiard tables）は、１８４０年代や５０年代のホテルでは大きな魅力であった。ポートランドインの建設は、１８４０年１２月に始まった。１８４１年３月に酒類販売ホテルの許認可が下りて、経営が始まった。原住民アボリジニ主任保護官（Chief Protector of Aborigines）G.A. Robinsonが１８４２年にフロストのホテルに宿泊した記録が残っている。 地元の建築家E.W. Coleが１８４１年１１月に書いた設計図によってホテルがしっかｒと建設されたことが証明される。コールによる詳細な設計図では、現在も存在するメインのホテル建物、牛舎、馬車庫、豚小屋（piggery）、鳥小屋（ fowl house）、馬６頭が入る馬小屋、作業小屋、鍛冶作業場（blacksmith's shop）、車両作業場（wheelwright's shop.）など複合建築群などは全て解体されているが、所有する土地全体に広がっていた。現在の車庫の後ろ側にあるブルーストーン製の壁は、唯一の明確なかつて存在した建築物の残存物である。２００４年３月に考古学的調査が行われている。 １８４３年３月にフロストが他界した後、ポートランドインは持ち主が数回変わり、１８５７年に学校の先生ジャイムス・ホーキンス（James Hawkins）が購入し、私立学校として経営した。１９００年代に入り、個人の住宅として使用されている。 ポートランドは、ビクトリアで最初の居住地であり、公的に認められた土地であった。ポートランドインは、初期の商業用ホテルであり、旅行者や沿海地区を巡回する海運業作業者用の宿舎となった。 このページのトップ
フロストは、タスマニアで酒場（publican）を経営していたが、１８４０年１１月に、大工のオーウェン・ライリー（Owen Riley）を同行してロンセストンからポートランドへ移民してきた。船荷記録では、フロストは１８５８７フィートの材木、８０００個の屋根板（shingle）、くぎとペンキ５９２ｋｇ、１６ケースのタイル類などの建築材料をタスマニアからポートランドインホテルの為に持ち込んだ。オーウェン・ライリーは、９６０フィートの材木、１５００枚の屋根材を自分用に運んだ。
フロストの建物は、強くタスマニアの建築様式が表れており、ポートランドの多くの初期の建物にも同様のタスマニア様式の類似点が見られる。プレファブ建築（
pre-fabricated construction）は見られない。二階建ての薄板張り（weatherboard）の建物で、急な角度の板材を張った屋根と外周部通路ベランダの上部にふたつのドーマー窓（dormer：採光用突き出し窓）が少し外側に突き出して設置されている。ドーマー窓、後ろの部分にある作業用部屋などは、後に手が加えられているが、内部のインテリアは、建築当時のままである。
２階には、大きなビリヤード場が残っている。ビリヤード台（Billiard tables）は、１８４０年代や５０年代のホテルでは大きな魅力であった。ポートランドインの建設は、１８４０年１２月に始まった。１８４１年３月に酒類販売ホテルの許認可が下りて、経営が始まった。原住民アボリジニ主任保護官（Chief
Protector of Aborigines）G.A. Robinsonが１８４２年にフロストのホテルに宿泊した記録が残っている。
地元の建築家E.W. Coleが１８４１年１１月に書いた設計図によってホテルがしっかｒと建設されたことが証明される。コールによる詳細な設計図では、現在も存在するメインのホテル建物、牛舎、馬車庫、豚小屋（piggery）、鳥小屋（
fowl house）、馬６頭が入る馬小屋、作業小屋、鍛冶作業場（blacksmith's shop）、車両作業場（wheelwright's
shop.）など複合建築群などは全て解体されているが、所有する土地全体に広がっていた。現在の車庫の後ろ側にあるブルーストーン製の壁は、唯一の明確なかつて存在した建築物の残存物である。２００４年３月に考古学的調査が行われている。
１８４３年３月にフロストが他界した後、ポートランドインは持ち主が数回変わり、１８５７年に学校の先生ジャイムス・ホーキンス（James Hawkins）が購入し、私立学校として経営した。１９００年代に入り、個人の住宅として使用されている。