2011年4月10日(日)
青の湖 The Blue Lake
マウント ガンビア Mt. Gambier
サウスオーストラリア
South Australia
オーストラリア Australia
この場所の地図 Google Map
航空写真
マウントガンビアは、メルボルンから西へ435kmの場所にある都市。ここにコバルトブルーの真っ青な色をしたブルーレイクがある。火山活動で出来た火口湖。4つの火口湖があったが、ひとつは、40年ほど前に地下の水源が枯渇して水が無くなっている。ブルーレイクの隣にバレー湖(Valley
Lake)とブラウンズ湖があるが、これは不思議なことに青色の湖では無い。
撮影、2011年2月
ブルーレイクは、4300年ほど前に最期の噴火をしている。オーストラリア大陸で最期の火山活動として有名。ただし28000年前という説もある。
ブルーレイクは、ヨーロッパ人ステファン・ヘンリーによって1839年に発見されている。
左側に見える建物は、ブルーレイクから取水するためのポンプ場で、1883年に建設された。
マウントガンビアは、1854年から居住が始まり、当初は、バレー湖やエドワード湖から取水されていたが、その後、ブルーレイクの水質が最も適していることが判った。1882年からブルーレイクの周辺に植林をしてフェンスをめぐらすなど水質を保全する工事が行われ、1883年にポンプ小屋が設置され取水が開始された。
コバルトブルーの湖の色は、毎年12月から3月の夏の間に見られる。3月後半から11月の冬の間は、灰色に変る。11月の中旬、わずか数日の間に灰色からコバルトブルーへと変化する。色の変化については、まだ確定的な説は無い。
夏の間、湖の表面水温が20度前後に温まり、湖水に含まれる炭酸カルシウムを微細な結晶化させ、それが湖水表面に拡散し、太陽光の角度を変えることにより、コバルトブルーに発色させている。というのが現在の有力な説。
ビクトリア州のグレートオーシャンロードからサウスオーストラリアの海岸は、石灰岩地区でライムストーン海岸と呼ばれる。
この石灰岩が、クナワラなどの最高級の赤ワインに欠かせないことは有名で、この地区ではマウントガンビアライムストーンと呼ばれる。
4千万年前から1千5百万年前にかけて、この地区は推進が浅い海で豊富な魚貝類が棲息していた。魚介類の残骸が数千万年のうちに堆積して、石灰岩の地層を形成。その後、火山活動が始まり、数回に分けて溶岩ば噴出して、マウントガンビアの火山と河口を形成した。
ブルーレイクは、1800年代からヨーロッパ人を魅了した。その頃から周辺道路が作られ物見櫓、展望台も建設された。
ブルーレイクの推進は、72mから75m。
クレーターの外周部は、楕円形をしており、直径の最長の部分は、1200m、最短部分は824m。湖の直径の最長の部分は、1087m、最短部分は657m。湖の水面は、周辺の町の陸地の高さより30mほど低い位置にある。マウントガンビアの町は、ブルーレイクから飲料水をくみ上げており、その量は毎年350万トンに達している。ブルーレイクの水は、周辺部に降った雨水が、ライムストーンを通して浄化されてブルーレイクに供給されており、その量は取水量に見合って十分な量がある。
ブルーレイクの全貌
物見櫓、展望台からメルボルン方面を見て。ここから435kmの地点にメルボルンがある。ビクトリア州との州境まではわずか17km。
撮影データ Canon EOS 5D
シャッター速度優先AE AIサーボ スポット測光 1/125 絞りF3.2 ISO感度 100 露出補正
-2/3 ホワイトバランス 太陽光 JPG レンズ EF 24-70mm f/2.8L
2011年2月4日撮影
ブルーレイク観光サイト
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