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跳ね橋 Bascule Bridge

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2008年12月28日(日)
跳ね橋 Bascule Bridge
コンスティチューションドック
Constitution Dock
デービー通り Davey Street
ホバート Hobart
タスマニア Tasmania
この場所の地図Google Map

今日のメルボルンは、快晴の素晴らしい日曜日でした。気温は、18度から25度と暑くも寒くもない陽気でした。

昨年の今日 2007年12月28日(コアラの里

Canon EOS 40D シャッター速度 1/100 秒  絞り F14 評価測光 ISO感度 100 画質圧縮率 JPEG

今日の為替:1豪州$=62.27円

  Bascule Bridgeは、跳ね橋(可動橋)のひとつです。この橋の大きな特徴は、カウンターバランス(おもり)を後背部に装着しており、常に橋全体の重量バランスを均衡させている点です。Basculeとは、フランス語でバランス、シーソーを意味します。即ちシーソーの原理で、橋を跳ね上げて、ヨットなどを通行させます。
現在の跳ね橋のほとんどが、このBascule Bridge式です。カウンターウェイトでバランスが取れているために、稼働のエネルギーがあまりかからないことと、スピーディーに作業が完了するためです。
写真のように片側だけを跳ね上げるシングルLeaf式と、両側を跳ね上げるダブルLeaf式があります。ダブル式は、カウンターウェイトを床下に置くのに対して、シングルの場合は、写真のように構造の上部に置いてあるのが普通です。シングル式の場合は、ほとんどがトラス(三角式)構造を持っています。

 跳ね橋は、長い歴史がありますが、近代的なBascule橋が実用化されたのは、オーストラリアがゴールドラッシュに入った1850年ころ、ロシアのセントピータースバーグのニコラス橋です。
1894年に完成したロンドンのテームズ川にかかるタワーブリッジもBascule Bridgeです。当時は、電力が普及していない時代で、メルボルンのケーブルトラムと同様に水蒸気で動かしていました。
テームズ川から汲み上げた川水を、石炭火力ボイラーで加熱して、水蒸気を発生させます。水蒸気を6機の水蒸気蓄積器(Hydraulic Accumulators)で蓄積します。水蒸気は、Bascule エンジンに導入されてBascule 橋を駆動します。
常に水蒸気をスタンバイさせ、、いつでも橋を跳ね上げることが出来ました。メルボルンのケーブルトラムと原理的には、同じシステムを取っています。

 エンジンハウス ノースメルボルン参照

 1890年代に米シカゴのJoseph StraussがBascule Bridgeの大幅な革新を行い、主任技術者としてサンフランシスコのゴールデンゲートブリッジを完成させています。

ロンドンタワーブリッジ公式Web


 毎年、クリスマスの翌日12月26日(ボクシングデー)にシドニーを出発して、ホバートへ向かうオーストラリア最大のヨットレース、シドニー ホバート外洋ヨットレースは、現在、ホバートを目指して激しいレースの真っ最中です。
今年の参加艇は、100艇が参加しており、これから大晦日にかけてホバートに到着します。
到着艇の多くは、この跳ね橋を通ってコンスティチューションドックに入ってきます。

公式Web


撮影は、2008年2月

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